(2012年7月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第194号より)





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中国、永康市が「ただ飯食い」の職員名簿を公開




浙江省永康市政府の新聞が、公共部門に在籍する就業実態のない名目職員に関する調査結果を発表した。192人の名目職員がいることが明らかになり、自らの恥部をさらす永康市の意外な行為とずさんな人事管理が大きな関心を集めている。

名目職員の中で最も多いのは病気を理由とするもので、23年間病欠のまま給料をもらい続けている職員もいた。また賄賂で服役中なのに給料が支給されていたり、退職して亡くなった職員の給料を家族がもらっているケースまである。こうしたことが可能なのは、管理する側も納得済みで見返りなど何らかのメリットがあると見られる。

在籍のみで給料は支給しないケースもある。年金受給資格などの特権を残してやり、給料は残った職員で山分けするので双方が得をする。

「ただ飯食い」の人たちは一般納税者より豊かな暮らし向きだという。彼らの給料の源は血税である。これは永康市だけではなく全国的問題であり、マスコミと世論による監視が期待されている。

(森若裕子/参照:永康日報、中国評論新聞、荊楚網)