こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集長のイケダです。最新号の読みどころをピックアップしてご紹介いたします。




映画監督・園子温さんが芸人に転向?!



以前、園子温の書籍「非道に生きる」を読み、大変感銘を受けました。人から嫌われるのを恐れない姿勢、いえ、それどころか、「すすんで嫌われるようなことをしようとする姿勢」に、いつも空気を読んで生きていたぼくは、強烈な感銘を受けました。






「映画の外道、映画の非道を生き抜きたい」という僕の気持ちは、つまるところ自分の人生そのものだ。

思えば生まれたときから僕はへそ曲がりであまのじゃくで常に世間にそっぽを向いて歩いてきたし、世間も僕にそっぽを向いてきた。これからもそうだろうし、むしろどんどん嫌われて、「こんなの映画じゃない」と言われる映画を撮り続けたい。










園子温氏は「俺は園子温だ!(1985年)」で鮮烈なデビューを飾った映画監督。代表作に『愛のむきだし(2008年、ベルリン国際映画祭「カリガリ賞受賞」)』や『冷たい熱帯魚(2011年)』といった作品があります。人間のグロテスクな内実を暴く作風は国内外で高く評価されています。好き嫌いは分かれますが、注目せざるを得ないパワーを持っていることは間違いありません。








最新号の巻頭では、そんな園子温氏のインタビューが掲載されています。

インタビュー冒頭、いきなり驚かされたのは、「お笑い芸人に転向する」という話。

今度、映画監督からお笑い芸人に転向しようと思っているんです。ようやく映画監督として名が知られるようになってきたのに、何をふざけているんだ!?って言われそうだけど、本気です。

(中略)でも今の自分にとっては、すべてをゼロに戻し、けもの道を歩くという選択が必要なんです。逆境の中に身を投げ出し、自分を奮い立たせる—ずっとそうやって生きてきたから、そうするしか能がないんだと思う。


冗談ではなく、本気でお笑い芸人を目指すとのこと…凄まじい生き方ですね。「人生あっという間。監督だけやってたらもったいないじゃん」という台詞からは、読んでいる自分の小ささを痛感します…(笑)

刺激たっぷりのすばらしいインタビュー記事なので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいところです。




210号ではその他にも、

・デンゼル・ワシントンのインタビュー
・若者を支援するエイミー・ワインハウス財団について
・地震大国日本を扱う特集「動く大地を生きる」

などなど、魅力的なコンテンツが多数収録されています。街で販売者の方を見かけたら、ぜひご購入を!