こんにちは、オンライン版編集長のイケダです。8/1に発売した220号より、読みどころをピックアップします。




高橋源一郎×伊勢崎賢治 「炎上」対談



220号の特集は「戦争と平和」。戦後68年の今、改めてリアルな平和について考えるという特集です。

そのなかでも特に面白いのは、作家の高橋源一郎さんと、東ティモール、シエラレオネ、アフガニスタンなどで武装解除を指揮した伊勢崎賢治さんとの対談。ご本人たちが「僕たちの今日の発言、どれとっても、炎上しそう(笑)」と記事中で仰っているように、刺激的な意見がたっぷり収録された記事となっています。




たとえば高橋さんの「自衛隊を国連に寄贈する」というアイデア。斬新です。

自衛隊は全部国連に寄贈するっていうアイディアどうですか?自衛隊が、予算ごと全部、UN軍になるんです。米軍には出ていってもらって。当然、紛争地には行かないといけない。国連軍=日本軍って、なんかかっこいいんじゃないかなって思うんですけど。憲法変えずに、ついでに常任理事国にもしてもらう。





領土問題に関しても、炎上した経験が語られています。

(高橋さん)僕も、某テレビで舌禍問題というのをやってしまいました。尖閣の問題で、急遽その日に発言しないといけなくなって、「どう思われますか?」と聞かれたので、「そんなこと、そもそもどうでもいい問題だ」って答えたら、僕のTwitterが大炎上した。
でも、もっと大事な問題あるでしょって思うんです。要するに国家というものは、他の不満から目を逸らすために領土問題に目を向けさせようとする……。
でも、それに異を唱えると「非国民」なんていわれちゃんですよね。





これからの日本と平和に対しても、意義深い提言がなされています。

(高橋さん)僕、安倍さんの演説読んでも、経済を豊かにして、お金ばらまいてっていうのはもう無理だと思うんですよ。それだったら、美しい誤解かもしれないけど、「戦争しないから豊かになった」ってなんだかいいでしょ?
日本がいい例になれるのはそういうことなんですよね、68年間戦争しなかったおかげで。
「これは、戦争しないほうがいいのかな」っていうのが世界の凡例になればね。
それだけでも憲法9条もって瞑すべしっていうことなんですよね。


(伊勢崎さん)僕は、「この国がやられたら全世界が困る」というような、また「こんな国に無闇に侵攻したら、全世界を敵に回してしまう」と的が恐れるような国を日本は目指そうと提案してことがあります。





対談のなかでは他にも、「従軍慰安婦問題と『戦後』の終わり」「3.11前の社会が再稼働している」などの切り口で、日本と世界と戦争と平和について、エキサイティングな考察が展開されています。

特集では他にも法学者の前田朗さん、歴史学者の加藤陽子さんのインタビューも掲載されています。ぜひ本誌を手に取り、戦争と平和について考える機会としてみてください。販売場所の検索はこちらから。





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