118人生相談




子どもが飽き性で困っています




春から中学2年生になる長女が飽き性で、困っています。習い事はもちろん、家の手伝いなどの決めごとも、最初は張り切ってしてもそれが続きません。1年生でバドミントンクラブに入りましたが、それも辞めて別のクラブに入ると言っております。どうすれば物事が続くようになりますか。
(女性/40歳/看護師)


俺自身も飽き性だったなぁ。子どもの時は特に飽き性がひどかった。

学校では、5つくらいクラブをやっていたわ。バレーボール部に陸上部、美術部、機械部……あともう1つ何やったかな、思い出されへんな(笑)。

クラブ活動はまわりと歩調を合わせなあかん。俺なんかもうしょっぱなからケンカやってたから(笑)。「お前へたや」「ちゃんと打て!」とか言われて。「ここおもろない、やめる!」って、他のクラブに移った。

15歳で社会に出てからも、自分の気の向かないことはしなかった。「俺は自分のために働いてるんだから」って残業も断ったりしてた。でも、仕事でも何でも、ほんまにやりたかったら辞めずに、残業でもやったと思うねん。




その後に蕎麦屋で一から修業をしなおしたんやけど、そこはすごく水が合った。ある日、そこに20年勤めてる先輩と、3年も経たない俺が、仕事のことでケンカをした。先輩は怒って開店前に帰ってしまった。「やってもうた」とあせって他の先輩に言ったら、「かまへん。お前は今日一日、あいつがやるはずだった仕事をやれ。お前ひとりでもできるやろ」と。

何とか一日その先輩の穴を埋めて、店じまいした後にその先輩は、一緒に飯に連れて行ってくれたな。誰かがいないと誰かがかばう、そういうチームワークができていた。忙しい年末の徹夜続きも辛抱できて長いこと勤めることができたのは、周りの人がちゃんと見てくれていたから。「一所懸命にさせてくれる」人と場所やったんやね。




辛抱を覚えるという時期が、みんなあると思う。だから心配いりません。いろんな体験をしていろんな人と会って意見を聞いて、自分で考える力があったらいい。

お母さんから娘さんにアドバイスするなら、「何でもいいから好きなことを探してみ」ということ。「いろいろチャレンジしていいけど、できればお金かからないやつでお願い」っていうのも忘れずに加えた方がいいな(笑)。まだ娘さんには、自分に合うものを見つける可能性がいっぱいあるわけやからね。

(大阪/Kさん)





(THE BIG ISSUE JAPAN 第118号より)