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不意打ちでよみがえる時間--音楽は記憶というアルバムの目次



ふとワンフレーズを耳にしただけで、瞬時に心の中で時間が巻き戻されるのが音楽のすごいところだ。いわば、記憶というアルバムの目次になるようなもの。

音楽の力で記憶をたぐるなら、「不意打ち」でなければ意味がない。ラジオを聞いていると、何の前触れもなく思い出の曲が流れてきて、自分の思い出の1ページを突然に開かれる、ということがある。長いこと閉じたままだった引き出しを開けた時のように、忘れかけていた記憶が次々に溢れてきて、悲しい曲でないのに涙が流れたりもする。

そうやって、人々の記憶の断片と交錯する音楽を選び、流すのが、僕のしているDJという仕事である。音楽そのものの与える感動とは別に、「不意打ち」で聞かされることによって蘇る記憶が、人の感情を大きく揺り動かすことがある。それがDJという行為の魅力の一つだと僕は考える。DJは人の記憶を刺激し、時としてリスナーの心の時間をつかさどることさえできるのだ。




僕がDJという道に進むきっかけとなったのは、大学時代、ひょんなことから加入したDJ研究会というサークルだった。構成員は全学年を合わせても20人足らず。どこか垢抜けない学生ばかりの集まった地味な団体だった。

しかし、このサークルのメンバーたちの、音楽に対する知識の深さと情熱には目を見張るものがあった。高校時代まで非常に偏った音楽知識しかなかった僕は、サークル仲間からいろんなレコードやCDを借りては、彼らの知識に追いつくためにひたすら音楽を聞きまくった。だから、サークルの仲間との思い出は、取りも直さず一緒に聞いた音楽の思い出だった。




このサークルでは毎年、学園祭の最終日に、3年生の引退の儀式が行われることになっていた。引退する3年生が一人ずつDJブースに入り、最後のDJを披露するのだ。同期の仲間のほか、この日のために集まったOBや後輩たち一人ひとりに、DJが1曲ずつ、曲を贈るというのがその儀式だった。

それぞれの仲間との思い出の中で流れていた、たくさんの音楽。その中の1曲を選んで、「この曲は、○○に贈ります」と紹介し、その仲間との追想やメッセージを語る。普段は面と向かって言えないような照れくさい気持ちも、DJというシチュエーションだと素直に言えるから不思議だ。




流す曲はほとんどの場合がバラードだった。名曲とされる有名なバラードは、この時のために、普段のDJではやすやすとかけるべからずという、サークル内の暗黙のルールさえあった。

聞いている側は大抵の場合、イントロが流れた瞬間に、それが自分に贈られている曲だということには気づく。DJをしているその仲間と自分が過ごした日々の記憶が、瞬時に蘇る。もうそれだけで、泣いてしまう。音楽の力ってすごいよなと思うと同時に、DJという仕事のおもしろさを実感した。




自分の好きな曲は、他の誰かにとっても大切な存在であるはずだ。それを選曲することで、聞いているたくさんの人の懐旧を演出して、一緒に感動したい。プロのDJになりたいという思いが最大限に強くなったのは、学園祭で最後のDJをしたあの時だった。

つくられた思い出の数だけ、心の中には音楽という目次が並んでいくだろう。お気に入りのCDを聞くのもいいけれど、たまにはラジオをつけてみてほしい。

そこにはきっと「不意打ち」が待っている。あなたが忘れかけていた記憶の断片を呼び起こして、思いもよらぬ感動を与えてくれるかもしれない。






浅井 博章(あさい・ひろあき)
1972年生まれ。ラジオDJ。担当番組<FM802>SUPERFINE SUNDAY(日曜朝)、REDNIQS(月曜深夜)。<NACK5>V-ROCK INDEX(平日夜)、BEAT SHUFFLE(金曜夜)。本誌バックビート「毎日が音楽」を連載中。
http://www.roxite.jp/





(2006年12月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第63号 [特集 鮮やかな時間をあなたのものに—時の贈り物]より)


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79人生相談





小学生の子供が嘘をつくようになりました




小学生になる子供がいるのですが、その子が最近嘘をつくようになりました。今まではそんなことはなく、何でも話してくれる素直な子だったので、ショックです。今は、その嘘に気づかないフリをしていますが、これからどう接していったらいいでしょうか?
(41歳/主婦)






今まで嘘をつかなかったのに急に嘘をつく。どうしてやろうね、ただ叱られるのが怖いからかな。どういった状況での、どういった種類の嘘なのかお便りには何も書いていないので、私もなんとも言えないのですが、お母さんがそれを見て見ぬフリをするのはあきません。その嘘に気がついたら必ず面と向かって立ち向かっていかなあかんわ。なんか理由があるはずなんやけど、お母さんはわかりませんか?

昔から嘘は方便ってよく言いますけれど、ついていい嘘と悪い嘘がある。犯罪につながるような悪い嘘もあります。気がつかないふりをしたり小さなものを許すと、お子さんはこれからもずーっと周りを嘘で塗り固めて、中学・高校で少しずつ大きくふくらんで、しまいには悪事に走る可能性だってあると思う。ここで癖にならないようにちゃんと「嘘はだめ」と叱ってあげないといけないと思いますわ。

お便りを読んでいて、お母さん自身のことも心配です。もしかして普段から、お子さんにたいして神経質になりすぎと違いますか。お母さん自身がちょっと神経質になりすぎて、子供が微妙にそれを感じ取って嘘をつくのかもわからない。もっとおおらかに子供をのびのび育てるのがいいと思います。

そう言うのも、私は子供の時にほとんど嘘をついたことがなかったから。昔から正直者で通ってた。

ホームレス状態になってしまっても、性格はひねくれずに素直な気持ちのままだと自分では思っている。それはなぜかと考えたら、親にあまり干渉されずにのんびりゆっくり育ったので、それが良かったのかもわかりません。

でもおもしろい嘘はつくで? 自分自身がおもしろがりだから、冗談で人を笑わす嘘は好きです。エイプリルフールで、起きてもない出来事を言って人を驚かしたりよくするわ。今だって「今日は半日でビッグイシューが何百冊も売れたわ」とか言うてみたいもんやけど・・・。人を笑かしたり楽しくさせるいい嘘はあってもいいと思うねん。

お母さんもこれからは笑いながらのびのびとおおらかに。お母さん自身にもお子さんにも、あまり神経質になりすぎたらあきませんよ。

(T/大阪)


(THE BIG ISSUE JAPAN 79号より)










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Genpatsu

(2012年9月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 199号より)




「脱原発法制定全国ネットワーク」発足




法律で原発を止めていこうと弁護士たちが立ち上がった。8月22日に発足した「脱原発法制定全国ネットワーク」の記者会見には、宇都宮健児前日本弁護士連合会会長もはせ参じてくださった。集まったのは弁護士だけではない。さようなら原発1000万人アクションの呼びかけ人たちが名を連ねてくれている。村上達也東海村村長など自治体の長にも加わってもらった。代表世話人は現時点で24人。筆者も末席にいれてもらっている。さらに多くの方々に参加を呼びかけていきたい。

法案は、2025年までのできる限り早い時期にすべての原発を止めることを明記し、具体的な各原発の廃止計画をつくることを求めている。法案を提出できるのは内閣もしくは国会議員だから、私たちは超党派による議員立法を目指している。政局が不安定なので、できれば早く提案できればよいと願っている。成立には議員の過半数の賛成が必要になる。今は難しいが、脱原発議員が増えれば成立の展望が開ける。次の選挙に期待したい。

毎週金曜には、原発の即時廃止を求めて国会前に人々が集い、再稼働に反対して声をあげている。野田首相とも会談することができた。政府の主張を述べただけで、会談は物別れに終わった。その後も、金曜日行動は続いている。この即時廃止への思いと、法律で年限を決めて原発を止めていくこととは対立しない。

大飯原発2基を除いてすべての原発がいま止まっているが、これは各自治体が安全強化を求めて、運転再開を認めていないからだ。市民の声が自治体の首長にそうさせている。脱原発法が成立して、法的に原発が廃止になるまで、私たちは運転再開を認めないように働きかけ続けたい。いや、むしろ同法が通ればいっそうの安全強化が可能となる。首長たちは無理して原発を動かすこともなくなり、廃炉が早まる可能性もある。

朝日新聞が国会議員にアンケートしたところ、原発ゼロを選択した議員は42パーセントだった。福島原発事故の前と比べると、隔世の感がある。そしてどの党も直ちにすべての原発を廃止することは難しいと考えている。私たちはこの現実から出発し、脱原発法制定を求めている。

政府は脱原発依存を掲げてエネルギー基本計画の見直しを進めているが、さらに法律で原発ゼロを確実なものにしたい。







伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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連載開始以来、多くの反響と書籍化のご要望をいだたいた東田直樹さんのコラム「自閉症の僕が生きていく風景」が、ついに書籍化します。
ビッグイシュー単行本第3弾『風になる―自閉症の僕が生きていく風景』の出版を記念して行った記者会見のようすをお届けします。


12月1日、東京・赤坂にあるスワンカフェ&ベーカリー赤坂店で、出版記念記者会見を行いました。
昼過ぎまで雨もようだった空も、会見が始まるころにはすっきりと晴れ、青空から柔らかな光がさし始めました。ガラス張りの明るい店内には淹れたてのコーヒーの香りが満ち、温かな雰囲気の中で会見が始まりました。

著者の東田直樹さんは重度の自閉症のため、頭にうかんだことばを覚えていることが難しく、通常の会話ができないそうです。そこで、手作りの紙の文字盤を指差しながら、一音、一音、発し、一かたまりのことばとして発語します。
「今日は、僕のついに出ることになった本の記者会見の会場に来てくださり、ありがとうございます。この本を書いたのは、自閉症の人たちは特別な存在ではなく、みんなと同じように悩み、苦しみ、そして喜んでいたり、楽しんでいたりしていることをわかってもらいたかったのです。自閉症の説明をしていると思われるかもしれませんが、どちらかというと、僕の価値観を表現したものです。どうか多くの方に読んでもらいたいです。どうぞよろしくお願いします。おわり」

筆談を経てたどり着いたこの独自の発語方法で、ゆっくりと発語する直樹さんのご挨拶で、会見は始まりました。



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文字盤を使って発語する直樹さんと
隣でサポートする美紀さん


夕焼けがあるからこそ今日の日に終わりがある。
聞いてほしいと思うような一日に感謝ができる。



直樹さんからのご挨拶の後、会場からは次々と質問の手があがりました。

―文字盤を指しながらことばを発するのに、訓練が必要だったのではありませんか?
「僕は、話そうとすると頭の中がまっしろになってしまうのです。そのために、自分のことばを思い出すという訓練が一番大変でした。おわり」


―ビッグイシューで連載を始めてから、心境の変化はありましたか?
「自分のことは、自閉症という障害を知っている人にだけ理解してもらえるものだと思っていましたが、いっぱいの反響をいただいて、誰にも伝わる内容であるとあらためてわかりました。おわり」


―演出家・宮本亜門さんとの対談(ビッグイシュー190号)はどうでしたか?
「対談は初めてでしたが、とても楽しかったです。1人の人と時間をかけて話すことで、僕自身も新しい自分を知ることにもなりました。」


―「夕焼けのオレンジは命の色」(単行本収録のコラム)について。今も東田さんにとって命の色はオレンジ色なのですか?
「僕の命のイメージは、今でも夕焼けのオレンジです。なぜなら、夕焼けがあるからこそ、今日の日におわりがあることを知り、聞いてほしいと思うような一日に感謝ができると思います。だから、夕焼けは命のいろんなものを宿しています。おわり」


―これから先は何をしたいですか?
「作家として、もっとたくさんの文章を書きたいことと、どんな人にも内面というものがあり、それぞれが大事な人間であることをわかってもらいたいです。」


―ビッグイシューを販売するのは路上生活者ですね。路上生活者も、直樹さんのように障害を持つ人も、またその他にもいわれのない差別や偏見をうける方は多くいらっしゃると思います。差別や偏見をなくすためにどのような社会になったらよいと思われますか?
「僕は差別や偏見は誰もがもっているものだと思います。それは人間が集団で生活しているからです。そうして強い者がリーダーとなり、社会がなりたつのでしょう。
できることは、無理に差別をなくしてしまおうと思うより、みんなが今より少しだけ優しくなることを目指すことの方が現実的だと思います。おわり」


質問が相次ぎ、60分を予定していた会見は、5分の休憩をはさみ90分に及びました。
会見の終盤、発語の途中で「つかれるー」ということばがもれ、会場の雰囲気がより和やかになる場面もありました。長時間の会見は、初めてのことが苦手な直樹さんにとっては心身ともに大変な体験であったことでしょう。

直樹さんからのご挨拶で会見は締めくくられました。
「僕はビッグイシューに連載させていただいてよかったと思っています。なぜなら、こうして多くの人に僕のことを知ってもらえたからです。今日の会見はうまく話せないところもありましたが、僕は初めてのことが苦手なのです。今日、来てくださって本当にありがとうございました。どうぞ、これからもよろしくお願いします。おわり」



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手作りの文字盤。
直樹さんは、一文字ずつ指してことばを思い出しながら発語します。

「わかっているのだけれど、思い出せない人の名前を思い出す感じ」
に近いのだと美紀さんは話してくださいました。

誰もが豊かな内面を持ち合わせている



直樹さんの発語には、不意に途切れる瞬間がたびたびおとずれます。
質問の途中、席を立ち、外を走る車をガラス張りの窓から眺めたあとにすっと席に戻ったり、美紀さんの腕時計を確認したり(美紀さんは直樹さんが落ち着くよう「終わったら」「3時」と応えます)、また、「おかあさーん」「タクシー」「福岡空港」「柿がふたつ」など、それまでの発語や質問の内容とは直接関係のないことば、1フレーズくらいの歌や英文を口にすることもあります。
直樹さんのことを何も知らない人がいあわせたら、びっくりするかもしれません。

直樹さんの質疑応答のあと、美紀さんから次のようなことばがありました。
「重度の自閉症の直樹は言動のコントロールがうまくいきません。自分の意思とは関係なく動いてしまうことがあります。好きでやっているわけではなくて、つい気をひかれてしまう。今も、直樹は車が見たくて席を立っているのではなくて、会見をちゃんとやりたいという気持ちはあるのです。しかし、コントロールがうまくいかないために、他人から見たら変わった行動に見え、“どうして今あんなことを?”という見方をされてしまうのが、一番の直樹の困難だと思います。
これまで、重度の自閉症で内面を表出できる方がそれほどいらっしゃらなかったということもあり、“そういう人は知能が低くて、わかっていないから、周囲には理解できないような行動をしてしまうのだろう”と考えられてきたと思います。けれど、私たちでも話すのがすごく上手な方も、口下手な方もいらっしゃるように、それぞれに豊かな内面があってもそれを外に出せないだけ、という人が世の中にはいらっしゃるのではないかなと思います。直樹だけが特別なのではなくて、障害が同じならば他の人にもそういう内面があるのではないのかと考えています。」


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完成した本を手にする直樹さんと美紀さん

直樹さんの口から一音、一音、発せられることばは、簡潔でありながら、「人はなぜ生きるのか」という大きな問いへの答えを一人ひとりが考える手がかりに満ちていました。自分のことも、他の人のことも、「生きている」というただそれだけで賞賛したくなるような記者会見でした。

『風になる―自閉症の僕が生きていく風景』は、連載コラムを加筆・再構成し、宮本亜門さんとの対談(ビッグイシュー190号)も収録しています。何度も読み返し、ゆっくりと長く読み続けていただけるような本になりました。大切な人へのプレゼントにもおすすめの一冊です。
発売から約1ヶ月間はビッグシュー販売者による独占先行販売となります。ぜひお近くのビッグイシュー販売者からお求めください。



cover

ビッグイシュー単行本第3弾『風になる―自閉症の僕が生きていく風景』(東田直樹著)

(ビッグイシュー日本 東京事務所 販売サポート 長崎友絵)


BIG ISSUEから東田直樹さんの本が2冊出ています。


BOOKS
社会の中で居場所をつくる 自閉症の僕が生きていく風景(対話編・往復書簡)
東田直樹・山登敬之 著
作家であり重度の自閉症者の東田直樹さんと、精神科医・山登敬之さんの立場をこえた率直な往復書簡。「記憶」「自閉症者の秘めた理性」「純粋さ」「嘘」「自己愛」「自分らしさ」など、根源的な問いが交わされる。
2015 年12 月発売
定価1600 円(税込)
B5判変型
(800 円が販売者の収入になります)
--
風になる 自閉症の僕が生きていく風景(増補版)
東田直樹 著
発話できない著者が文字盤で思いを伝えられるようになるまでの日常や、ありのままの自分を率直に語る。連載エッセイ74 編、宮本亜門さんとの対談も収録の増補版。路上で一万冊突破。
2015 年9月発売
定価1600 円(税込)
四六判
(800 円が販売者の収入になります)

2016/10/14よりクレジット決済が可能になりました。

<ご購入方法>


1.全国の販売者よりお買い求めください。
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2.全国の書店でもご購入いただけます。
書店で書籍名をお伝えいただきますとご注文ができます。

3.クレジットカード決済にてご購入いただけます。
クレジットカードを利用して今すぐ書籍をご購入いただけます。
※VISA、MasterCard 、JCB、AMEX、DAINERSがご利用いただけます。
https://www.bigissue.jp/books/index.html

4.郵便振替にてご購入いただけます。
郵便局備え付けの振込用紙に、本のタイトル、ご希望の冊数、お名前、送付先住所及び郵便番号、電話番号をご記入の上、下記の郵便口座にお振込みください。
送料は冊数に関わらず100 円です。 ご入金を確認後にお送りします。

ご入金金額:ご希望の本の代金 × 冊数 + 送料100 円
郵便振替口座番号: 00900-3-246288
加入者名:有限会社ビッグイシュー日本
TEL:06-6344-2260  E-mail:info@bigissue.jp
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(2007年1月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第65号 [特集 冬、満喫—冬ごもりレシピ]より)
飲んで心地よく安眠するもよし、景気をつけて夜更かしするもよし。家で楽しむ冬のカクテルは、誰に気づかうこともなくマイペースで楽しめる。家で簡単に作れるカクテル6種とカクテル風ソフトドリンク3種のレシピを、大阪ミナミのバーテンダーぶぅやんさんがセレクト! 明るいキャラクターでファンも多い、ベテランバーテンダー、ぶぅやんおすすめの心も身体も元気になる “ほっこりカクテル”たちが勢ぞろい。


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Genpatsu

(2012年10月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 200号より)




9月12日、43団体が「原発ゼロ」確約を求める申し入れ




福島原発事故から1年半が過ぎた。報道によれば、浪江町は、放射能汚染の比較的少ない地域の避難指示区域の解除を5年間遅らせることを決めたという。損害賠償に関連する問題でもあるが、ライフラインや居住環境の整備に時間がかかることも大きい。たとえば、中間貯蔵場所が決まらないので除染が進まない。道路やいたるところで寸断されている下水道の復旧などに時間がかかる、などの問題がある。

高い放射線量に子どもの将来を心配して移住を願う若い世代、住み慣れたふるさとに一日も早く戻りたい年配者たち、人々の苦悩は続いている。

エネルギー政策の転換も苦悩のただ中にある。原子力に関する選択肢の国民的議論の検証結果は、「国民の過半が原発に依存しない社会にしたいという方向性を共有している」だった。民主党内のエネルギー環境調査会は、これを受けて、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」とまとめた。最長10年延びたことは非常に残念だった。

ピースボートが急きょ呼びかけて、9月12日に43団体が集まって「原発ゼロ」の確約を求める申し入れを行い、うち、14団体の代表が記者会見を行った。民主主義国家なら国民的議論の結果を受け入れるべきだ。

14日午後に公表された新たなエネルギー政策には、「2030年代に原発ゼロ」のメッセージは入った。しかし、原発ゼロを撤回するべきと、経済界がこぞって反対の意見を表明したからか、政府の方針として閣議決定することができなかった。

さらに、核燃料サイクルは続行となってしまった。電力会社や三村申吾青森県知事を説得できなかったのだろう。原発ゼロなら六ヶ所再処理工場も止まるからだ。また、米国政府が原発の維持を求めているとも伝えられている。米国では79年の事故を契機に原発建設が衰退し、今では製造能力がなくなっている。日本の技術に期待するのはお門違いではないか。福島原発事故の悲劇は彼らには伝わっていないようだ。

よいニュースもある。前回報告した脱原発基本法案が103人の議員の賛成・賛同を得て衆議院へ提出され、継続審議となった。議員の過半数にはまだまだだが、脱原発法制定運動が産声をあげて歩み始めた。






伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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78人生相談



トラブル続きで崖っぷち。これまでの自信はすべて勘違いだったかも…。




不運続きで自分に自信が持てないでいます。これまで強気に生きてきたけど、すべて根拠のない自信だったと気づきました。①仕事が定まらず転職を繰り返す。勤務先が2年位すると業績悪化にて収入減。②プライベートでも、恋人ができない。③引越したいけど、大型犬を飼っているため、よい物件(価格、環境)に巡りあえず、もう10年。よきアドバイスをお願いします。
(女性/36歳/会社員/東京)







この人は今、思い描いていた計画と現実にギャップがあるから、自分の状況を不運だと思うんだろう。でもね、人生は発見の連続。意外性があるから、楽しいんですよ。

かく言う私もこう考えられるようになったのは、つい最近のこと。こうやって仕事を見つけて、いろんな人に支えられて生きているけど、今年の2月には死にたいとまで、思いつめていたこともあったんですよ。

こないだ夜に目がさえて眠れなかったものだから、”人生で大好きだった人ベスト10“というのを書き出してみたんです。選出のポイントは、眠れないほど好きだったかどうか。第1位は19歳の時、手も触らず、何もないまま終わってしまった人。昔は何でも見返りを求めてたけど、吹っ切れた今はずいぶんラクになったな。

この人の自信回復への特効薬は、誰かにホメてもらうことでしょ。”不運リスト“の中では、②から始めるのがおすすめ。恋人からホメてもらうのが一番効くからね。一つでも自信を持てば、物事はどんどん好転していくはず。出会いがないって言うけどね、男女の出会いなんてものは、確率ですよ。パーティや飲み会にちょくちょく顔を出してたら、すぐに見つかるもの。

ただし、いいオトコを見つけても、すぐに行っちゃダメ。焦らないこと。遠くから観察して。せっかく見つけた気になる相手なんだから、いいところをいっぱい見つけてからアタックして。その方が、絶対に話が弾むはずだから。深刻にならないで楽しむことを優先して。
54歳の私から見たら、30代なんてこれからですよ。

ただ、この人がパーティに行くのに気が引けるぐらいに引っ込み思案だとしたら、本を読んで積極性を学ぶといい。宇野千代さんや田辺聖子さんなんかの本がいいね。積極的な人生の大先輩というのは、意外と物事をひょうひょうと軽く捉えて、生きている。瀬戸内寂聴さんまでいくと刺激的すぎるかもしれないけど。あはは。

私はこの人に会ったこともないけれども、魅力ある女性だと思う。物事を考えている女性の横顔は美しいもの。だから、自信を持って。

(東京/O)





(THE BIG ISSUE JAPAN 78号より)











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(2010年9月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第150号より)










中国、「裸婚」は流行か必然か?



「裸婚」とは家も車もなく、裸一貫から結婚生活を始めることを指す。2008年の金融危機以降、「裸婚」に注目が集まり、登記所で9元(約100円)払って結婚証をもらうだけで結婚式も挙げない結婚を「全裸」、指輪の交換など結婚式らしいことをすれば「半裸」というように流行語も生まれている。

伝統的結婚観より独自の結婚スタイルを好むカップルもいるが、お金がなくて「裸婚」を選ばざるを得ないのが大半である。結婚時に重視されるモノは、70年代は自転車、腕時計、ミシン、80〜90年代は冷蔵庫、テレビ、洗濯機だった。

今は家、車、お金となったが、不動産価格の高騰で家は高嶺の花である。13万元(約162万円)かかるといわれる結婚式も省略、簡素化の傾向にある。

インターネット上で行われた調査で、男性の8割が「裸婚」に賛成、女性の7割が反対という結果が出た。反対理由の多くは、経済的基盤がなければ安心して生活できないからだという。

(森若裕子/参照:時尚新聞、成都晩報、東方網)


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Genpatsu

(2012年9月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 198号より)




原発パブリックコメント、8万9000件




福島原発事故後のエネルギーのあり方を問うパブリックコメントが8月12日に締め切られた。2030年までに原子力発電の割合をどの程度にするのが望ましいか、選択肢が提示されていた。具体的には、原発ゼロシナリオ、15パーセント程度まで減らす15シナリオ、そして20〜25パーセント程度に維持するシナリオの3択だ。これらはいずれも達成可能なものである。

原子力資料情報室も積極的に応募しようと、ホームページをはじめ機会を見つけては呼びかけた。7月末に苗場で開催されたフジロックフェスティバルのNGOビレッジでも、よい反応が得られていた。どれくらいの応募があったのだろうかと公表を心待ちにしていたところ、17日の報道で8万9000件を超えたことがわかった。原子力関連の分野では過去最高の件数だ。

応募意見は、エネルギー・環境会議のホームページで順次公開されるが、23日の時点ではうち2万件分が公開されている。中には選択肢への回答と言えないものもわずかにあるが、大部分はきちんと意見が出されているようだ。そして、原発ゼロを選択する意見が9割を超えているようだ。

パブリックコメント以外にも全国11ヵ所で意見聴取会が開催された。政府の担当者を招いて自主的な会合を主催した市民グループもあった。傍聴や発言希望者は約7割がゼロシナリオを支持していた。また、討論型世論調査も東京で開催されたが、結果はゼロシナリオが多数を占めた。

エネルギー・環境会議はこれらに加えてマスコミなどの世論調査も参考にするという。これらも、やはりゼロシナリオが過半数を占めているようだ。

しかし、日本経済団体連合会(経団連)はゼロシナリオに強く反対している。経済成長をいっそう促し、国民総生産を増やすためには、原発が不可欠だというものだ。原発の安全対策を強化すれば事故など起きないと考えているようだ。

とはいえ、国の将来に脱原発を考える経営者たちが福島事故後にネットワークを立ち上げた。経済界も一枚岩ではなくなっている。

8月6日に野田首相は広島で行った記者会見の席上、原発依存度をゼロにする場合の課題の整理を関係閣僚に指示すると発言した。政府の結論は9月にずれ込むとのことだ。国会は解散風が強くなってきているが、せっかくの流れが水泡に帰すことは避けたいものだ。








伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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