(2012年5月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第190号より)





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ドイツ、フェアトレードのしわ寄せが店員の賃金に?



自然派農法の食品や、環境に配慮した生活用品などと並んで、フェアトレードのコーヒーやチョコレートの販売を行っている「ビオ・スーパーマーケット(Bio-Supermarkt)」と呼ばれる自然派スーパーの従業員の賃金が、実は小売店の協定基準を大きく下回っていることが明らかになり、物議をかもしている。

ベルリンを中心に26店舗を展開し500人の従業員をかかえるビオ・スーパーの場合、見習い1年目の給与が月520ユーロ。2年目からは600ユーロとなるが、通常の小売店での協定基準給与額は1年目が594ユーロ、2年目は670ユーロとなっている。また、協定基準でのレジ係の時給が10・65ユーロなのに対し、ビオ・スーパーでは7・50ユーロ。

ビオ・スーパーは国内で増加傾向にあるため「過当競争から値下げを余儀なくされているのが現状」と専門家は分析。またヴェルト紙は、このことがこれまで取りざたされなかった理由として「ビオ・スーパーの従業員は自分自身が高い給与をもらうことよりも、アフリカのコーヒー農園の労働者に正当な賃金が支払われているかどうかに関心がある」と指摘している。

(見市知/参照: Die Welt)


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つい口をすべらせてしまいます。どうすれば口が堅くなるでしょうか



友達といる時やバイト先で楽しくしゃべるのが好きです。ただ、ついつい調子がよくなると口がすべってしまい、言わなくていいことまで言ってしまったり、秘密にしておくべきことをバラして怒られたりします。「おもしろい人」とはよく評価されるのですが、いまいち信用を失っている気も。どうすれば口が堅くなるでしょうか。

(24歳/男性/フリーター/兵庫県)


いやあ、僕とそっくりやなあ! 気持ちもすごくよくわかるわ。きっとサービス精神が旺盛でにぎやかし屋で、話がウケないと気がすまない芸人タイプなんやと思います。人様を喜ばせようと思うあまり、ついつい、いらんことを口走っちゃうの。僕もおもしろく言わなきゃいかんと思って、いろんなことを付加しちゃうから。

「このコップきれいやなあ」と言えばすむところを「これに醤油入れたらおもろいやんけ!」そういうどうでもいいことを言っちゃう。冗談で「性格悪いよ、お前」って言ったら、本人がぶちっとキレたり。

要するに、もう失言をしとるわけだ。俺はKYって言葉は嫌いなんやけど、そうなってしまってる状態。

それに「ここだけの話よ」と言われると、余計にしゃべりたくなるもんな。でもそういうもんは胸の内にしまっておくもんで、べらべらしゃべるもんじゃない。このままいくと友達をなくすことにもなりかねないし、フリーターであっちゃこっちゃの現場に行って、そこで仕入れた情報を他の会社に流した日にはエラいことになる。

頭にポンっと浮かんだことをぶつけて、おもしろいことを言える人がいるけど、頭の中で計算して言える人に限る。こう言ったらこの人は気を悪くするなっていうことは、絶対言わないものな。

あなたもきっと頭に浮かんだことがそのまま口をついて出てしまうタイプなんだろうけど、言っていいことと悪いことの区別がつけれるようになるまで、一つ練習をしてみるのはどうでしょう。

人としゃべっていて、「あ、言いたい!」と思った時に、10数える。その間に、この話題や言葉は口にしていいものかどうかが選択できる。盛り上がるか盛り上がらないかもそうだし、ギャグも練り直すっていうこともせなあかんから。

タイミングを逃したって、そんなもんいい! 

それに相手の表情とか癖とか、今まで見えてなかったいろんな部分も冷静になることで見えてきたりする。

「こいつこのごろ口が堅くなったな」「話がおもしろくなったな」って評価されるようになったらしめたもの。もっと落ち着いて頼りにされる大人に「へーんしーん!」できると思いますよ。

(大阪/N)

(THE BIG ISSUE JAPAN 90号より)


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Genpatsu

(2013年1月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 206号より)




事故続きで17年間動かない「もんじゅ」廃炉を申し入れ



「もんじゅ」を廃炉へ!全国集会が昨年12月8日に、地元敦賀市で開催された。この日は95年に「もんじゅ」でナトリウム漏れ火災事故のあった日。以来毎年、全国集会を開催してきた。




「もんじゅ」が間近に見える白木浜で集会を行ったあと、原子力研究開発機構へ「もんじゅ」の廃炉を訴えて申し入れを行った。その後市街地へ移動して、きらめき港館にて屋内集会を開催した。一連の行動には約800人が参加した。選挙運動に走り回っている人も多い中で、よく集まってくれた。

筆者も主催団体の一員として、折からの強風で到着できなかった発言予定者の活断層問題にも触れながら、研究炉として存続させる計画の愚策と、危険性と無駄遣いを避けるためには廃炉しかないと訴えた。




「もんじゅ」は新しいタイプの原子炉で、プルトニウムを燃料に使い、消費した以上のプルトニウムを作り出すことを目指したもので、高速増殖炉と呼ばれる。「夢の原子炉」といわれることもある。「もんじゅ」は実用2段階前のもので、発電が可能かを探るための原型炉だ。高速増殖炉を実用化できた国は世界を見渡してもどこにもなく、技術的に開発の困難なもので、開発は「夢」でしかない。どの国もナトリウム漏れ事故を一度ならず起こしている。




「もんじゅ」は8年の歳月と約6000億円の巨費を投じて91年に完成、電気出力は28万キロワットである。機能試験を経て95年8月に発電に成功したが、その4ヵ月後、40パーセントの出力で試験運転中に上記の事故を起こしたのだった。

以来、17年間原子炉はまともに動いたことがない。2010年5月に0パーセントの出力で試験運転を再開したものの、8月にトラブルを起こして、試験が中断したままだ。止まっていてもナトリウムを液体状に保つため、毎日5500万円の維持費がかかっている。

事業仕分けで3度も見直しを求められた。試験の継続に合意が得られていないのだ。




集会の前日には福井県、越前町、敦賀市へ地元自治体として安易に運転再開に同意しないよう申し入れた。新しい安全基準が13年7月に決まり、これに基づいて安全審査されるが、それだけでは十分でない。施設直下に2本も活断層が走っている。また、破砕帯が施設を直撃している 。これらが連動して動けば、施設は破壊され、最悪の場合には関西圏が壊滅する恐れがある。






伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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自分の仕事が本当に「社会」の役に立っているのか、時々不安になります



働き始めて3年になりますが、自分の仕事が本当に「社会」のためになっているのか、時々不安になります。金融機関で働いているのですが、貸したお金で土地を買ったりビルを建てたりという話ばかりが耳に入り、そのたびに「いらないものを作ったり建てたりすることに、加担しているなぁ……」と悩む毎日です。贅沢な悩みではあるのですが、こんな気持ちに対してどう折り合いをつけてゆけばよいでしょうか?

(男性/26歳)





物を建てたり、動かしたりするためにはお金って存在がいるよなぁ。僕は持ってないからさみしいけどハハハ。

そういう資金を貸し出す仕事をするのは間接的に世の中の役に立っていると思うんだけれど、例えば、超高層のマンションのいい景色が見える部屋に家族を住まわせたいという人もいたりすると思う。

この人は、仕事自体は順調やけど、物事のとらえかたで壁にぶち当たってしまって悩んでいるのだと思う。「何か社会の役に立ちたい」なら、自分がこの会社の何に向いているのか?どういうかたちで役立ちたいのか?といったことをお茶でも飲んでゆっくりと考えてみたらどうでしょうか?あなたの仕事でいうと、融資したお金がどういうかたちで活かされたら自分が満足するのかとか。




それを整理する一つの方法は、何に悩んでいるかを目に見えるかたちにすること。紙の上に自分を書いて、そこから放射線状に線をのばして、書き出していく。

例えば「これに時間とられるのがいやだ」「これはこうしたくない」とか。自分のグラフを作るんです。そしたら一目瞭然で「しょうもないことで悩んでるなあ」「これは重要やんけ!」といったことがわかる。

それに優先順位をつけて、次は具体的にどうするのかをまた線をひいて書き出す。そうするとおのずと考え方ってまとまってくる。




この仕事をじっくり続けていくのか、会社の中で配置転換を求めるのか。例えば、金融業でも外回りの仕事は、街の商店街のおじさんやおばさんを相手にして集金してくるわけやろう? 

「○○信用金庫です。今度こういう商品が出ました」って。そういう仕事の方が向いているかもわからへんしね。大企業への貸し付けではなく、個人にかかわっていく部門に異動願いを出すとか。

別の部門に行ったらもっと力を発揮できるかもわからんし。まったく選択肢がないわけじゃない、選択の幅を広くして自分の仕事を捉えてみたらどうやろうか。




僕も社会人になって働き始めたときは、この人と同じように悩んだこともあったけど、5年10年と続けたときに、よくやったなぁと思えるときがきっとくる。もう少し肩の力を抜いてほしいなぁ。ぼくは抜けっぱなしだけど。そのうち、ひょっとしたら、世直しもできて納得のいくプロジェクトにかかわる機会が巡ってくるかもしれんからね。

(大阪/N)





(THE BIG ISSUE JAPAN 89号より)




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こんにちは、編集長のイケダです。

先日実施した読者アンケートでは、「ビッグイシューは立ち読みができないので買うのを躊躇してしまう」という声をいくつかいただきました。そんな声にお答えして、オンライン版限定で、現在発売中の最新号の「読みどころ」を勝手気ままにピックアップするコーナーを始めたいと思います。




「レイブル」を知っていますか?



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(NPO法人スマイルスタイルウェブサイトより)

独断と偏見で選ぶ、2月1日発売の第208号の読みどころは、ずばり「レイブル」というキーワードでしょう。みなさんはこのことば、知ってましたか?




「レイブル」とは、「レイトブルーマー」、すなわち「遅咲きの若者たち」、もっといえば「ニートのなかで働く意志を持ち行動を起こしている若者たち」を指すことば。大阪のNPO法人スマイルスタイルが彼らの取り組みのなかで提唱している概念です。




第208号で主に紹介されているのは、スマイルスタイルが実施する「大阪レイブル超就活」について。「大阪レイブル超就活」は、大阪府内の一般企業・介護事業所と連携し、1ヶ月間のインターンシップを経て、就労をねらう支援プログラムです。

昨年7月に始まった本プログラム、25人が一般企業での職業体験にトライした結果、現場での働きが認められ、正式採用に至るケースも生まれています。

誌面では受け入れ先企業2社のインタビューも掲載されており、いわく「人材採用という側面はもちろん、社員教育や職場風土の見直しにつながる良い機会になっている」とのこと。企業側にも「レイブル」のインターン受け入れはメリットがあるわけですね。




特に印象的なのは、スマイルスタイル代表の塩山さんのことば。

就労も通学もしていないニートは、一般には働く意志のない「怠け者」と思われがち。だが、実際は「ニート状態にあっても、働きたいという意欲をもち、就職活動に向けた行動を起こしている人が少なくない」と塩山さん。


十把一絡げに「ニート=怠け者」というレッテルを貼るのは違う、ということなのでしょう。「自己責任」ということばで排除するのではなく、社会・会社側が一定の責任を引き取り、彼らを包摂する努力をすべきだと感じました。




本誌では紹介されていませんが、同じく若者の就労支援に取り組む東京都のNPO「育て上げネット」代表、工藤啓さんが書籍「大卒だって無職になる」で書かれていた主張を思い出しました。208号の特集に関心がある方は、こちらの書籍もおすすめですよ。

残念ながら、まだまだ若者を支える活動への世間の風当たりは強い。つまずき、傷つき、立ち止まってしまっている若者に突きつけられる「自己責任論」、いまだ根強い「気合いと根性」の言葉。

でも、もうそんなことを言っている時間はないし、彼らを支援することは社会が前進することなのは間違いないのだから、「支援しない」「放置する」という選択肢を選ぶようなことは、とてももったいないことなのだ。






特集「若者就労支援の最前線」ではスマイルスタイルだけではなく、静岡のNPO法人「青少年就労支援ネットワーク静岡」の取り組みも詳しく紹介されています。

雇用問題に関心がある方は必読ですので、ぜひ路上にてお買い求めください。販売場所はこちらから調べることができます。


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(2012年12月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 205号より)




大間原発の建設続行、対岸市町はじめ大きな反対の声



福島原発事故によって中断していた大間原発の建設が10月から再開されている。政府が建設を止める法律はないとの認識を示したため、再開となった。ただ、今後つくられる新しい安全基準に合格する必要はある。




11月14日に超党派の国会議員でつくる国会エネルギー調査会で、同原発の事業者であるJパワー(電源開発株式会社)から同原発に関する説明を聞き、経産省からも考えを聞いた。

新基準に適合するために追加的な工事が必要になるだろうことを承知で建設を再開したとJパワーはいう。なぜ新基準を待てないのかの明瞭な答えはなかった。

同社によれば、現在の工事進捗率は36・7パーセント。参加者からは他電源への転換を考えるべきとの意見が出ていた。筆者もまったく同感だ。というのは、同社は高効率の火力発電技術をもっているからだ。これから原発を作ることに何らメリットはなく、むしろ放射能のごみという厄介な問題を抱え込むだけと考えるからだ。

Jパワーによれば、大間原発の建設を進める理由は電力需要の拡大が予想されるからだという。計画停電や原発停止によって、消費者の節電意識が高まり、大きな成果をあげていることを私たちは実感している。需要の拡大には極めて大きな疑問をもつ。




この日の会合には、大間原発の対岸に位置する北海道から参加があった。説明に使われた写真では、大間原発の立地点から函館市の夜景が間近に鮮明だった。工藤壽樹函館市長、高谷寿峰北斗市長、中宮安一七飯町長らが非常に強い口調で原発建設に反対の意見を述べた。

Jパワーにとっての顧客は電力会社なので、消費者への対応は不慣れで横柄に感じられた。市町村への事前説明と話し合いはなかったそうだ。防災対策の範囲が30キロに拡大されるが、工藤函館市長は避難計画をつくるより建設をやめるべきと、まっとうな主張だ。




他方、経済産業省の核燃料サイクル産業課は、大間原発に期待しているようだ。この原発は大規模なプルサーマルが可能だから、六ヶ所再処理工場の運転とつなげているのだ。2030年代に原発ゼロを目指す方向で再処理をやめるべきところ、原発の建設で解決しようとしているわけだ。向いている方向が真逆だと言わざるを得なかった。






伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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(2012年3月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第186号より)





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ドイツ、「赤ちゃんポスト」の機能に疑念の声



出産しても育児能力がないなどの理由で、医療機関に匿名で乳児を預けるシステム、「赤ちゃんポスト(Babyklappe)」の機能を疑問視する声が広がっている。

きっかけとなったのは、「ヴェルト」紙が報道したドイツ青少年研究所の調査で、過去に「赤ちゃんポスト」で保護された973人の乳児のうち5人に1人のその後の行方が明らかになっていないことが判明した。

「赤ちゃんポスト」は本来、乳児の命を守る緊急手段として設置されているが、このたびの調査で同制度が機能していない可能性が浮上した。医療倫理問題専門家のヴーペン氏は、「赤ちゃんポスト」そのものの廃止を訴えている。

シュレーダー連邦家庭相(CDU)は、制度の法的な見直しが必要としながらも、廃止は考えていないと表明。ドイツ・プロテスタント教会も「赤ちゃんポストは、不幸な状態に置かれた乳児だけでなく母親にとっても、最終救済手段の役割を果たしている」と主張している。

国内には現在、100の「赤ちゃんポスト」が設けられている。

(見市知/参照:Die Welt)










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ビッグイシューについて

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。


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2月1日発売のビッグイシュー日本版208号のご紹介です。



スペシャルインタビュー トム・クルーズ


『ミッション・インポッシブル』の華やかなアクションから一転、『アウトロー』で孤独なヒーローを演じるトム・クルーズ。新たな代表作への意気込みを語ります。



特集 わかもの包摂――若者就労支援の最前線


労働市場に参入できず、社会から排除される若者が増えています。たとえば、「ニート」と呼ばれる人は約60万人、「ひきこもり」状態の約70万人を加えると、優に100万人をこえます。
彼らを現状のまま放置するか? 就労できるよう応援するのか?で、社会の未来は大きく変わるでしょう。
ニート人口が約5万の大阪府。NPO法人「スマイルスタイル」は、企業10社と共同のインターンシッププログラム「大阪レイブル(遅咲き)超就活」を実施。若者の職場体験を通して、エスカレーター式に就業に結びつけようとしています。
また、NPO法人「青少年就労支援ネットワーク静岡」は静岡県で300人を超える若者を「静岡方式」で支援、その8割が「就労中・就活中・就労体験中」。拠点を持たず、県内50人のサポーターがメールと電話で情報交換をしながら、担当する若者をパーソナルにサポートしています。
就労は最も有効な社会的包摂の方策でもあります。若者就労支援の最前線をレポートします。



リレーインタビュー 写真家 桃井和馬さん


世界140ヵ国を取材し、紛争、地球環境などを基軸に独自の切り口で写真を撮影してきた桃井和馬さん。自身のターニングポイントは21歳の時、乗員30人中、日本人は2人だけという“ミニ地球”のような帆船で、世界の海を旅したことだったと語ります。



国際記事 スコットランド、退役軍人によるアート展


戦争の記憶や精神的な傷は、軍隊を去った後も元兵士を苦しめ続けます。アートを通じてトラウマを克服しようとする、元兵士たちの作品展が開かれました。



この他にも、「ホームレス人生相談」やオンラインでは掲載していない各種連載などもりだくさんです。詳しくはこちらのページをごらんください。

最新号は、ぜひお近くの販売者からお求めください。
販売場所検索はこちらです。

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(2012年12月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 204号より)




大飯原発に活断層? 問われる規制委員会



原子力規制委員会が発足してから2ヵ月が過ぎた。福島原発事故という大きな犠牲を払ってようやく発足した組織だ。

事故以前にあった、原子力安全・保安院は原発を強力に推進していた経済産業省の中にあり、規制組織が推進組織から独立していないと、国際原子力機関も長年にわたって問題にしてきたが、日本政府は規制は十分に機能しているとして、対応してこなかった。




ところが、ふたを開けてみると、原子力安全・保安院も原子力安全委員会も電力会社の言いなりだったことが、国会の中に設置された福島原発事故調査委員会によって明らかになった。

こうして9月に原子力安全委員会が原子力規制委員会に、原子力安全・保安院が原子力規制庁に改組され、強力な権限をもった行政委員会が誕生した。新しい原子力規制委員会だから、私たち住民の安全のためにきちんと規制活動を行ってくれないと困る。





ところが時間がたつにつれて、こうした期待が少しずつしぼんでいくことを感じている。大飯原発の断層をめぐる議論には落胆した。

2基が運転中の大飯原発の敷地内に、破砕帯が見つかっている。地面が割れてずれると、その接触面がこすれて粘土状になる。この部分を破砕帯という。これが今後も動く可能性があるのかどうかが問題だ。重要な機器や設備が破砕帯の真上に設置されているからいっそう深刻だ。

4人の専門委員のうち1人はまぎれもない活断層と主張、2人が活断層を疑い、1人が地滑りの可能性を示唆、そして関西電力だけが強く地滑りだと主張している。




島崎邦彦委員長代理は「12万〜13万年以降にズレが生じたことが確認された。活断層によるものだと考えても矛盾はない」としていたが、結局、継続して調査することになった。4人の専門委員がみな地滑りだと認めるのならともかく、活断層の疑いがある場合には、活断層と安全サイドに立った判断をするべき、と旧安全委員会の手引書に書いてある。判断の先送りといえる。

まず原発を建てる土地を手に入れた後に敷地の詳細な調査をしてきた経緯から、その段階で活断層が疑われても、ないことにして建設してきたのが実情だ。今、あちこちの原発敷地内に破砕帯が見つかっている。原発を止めるという判断ができるか、原子力規制委員会の真価が問われている。







伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)









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