12月1日発売の『ビッグイシュー日本版』324号、表紙は「猫のボブ」、特集は「生き返れ!『古材』と『モクチン』」
外資系IT企業に内定した大学生が、ビッグイシュー日本をインターン先に選んだ理由
「ビッグイシュー日本」には大阪本社・東京事務所があり、ほぼ途切れることなく様々な大学のインターンが働いてくれています。
今回は、誰もが知るほどの外資系IT企業に内定した関西学院大学国際学部の小山さんに、ビッグイシュー日本の大阪事務所をインターン先に選んだ理由などをお伺いしました。
インターンの小山さん
公共交通機関がない地域で、車のない高齢者はどうすればいいのか…地域課題を住民同士で合意形成するためのコツ
超高齢社会化、地方の過疎化が進む日本においては、公共交通機関が運行されなくなるという問題が発生していく。一方、バス、タクシーの運転手は不足しており、全国各地で運転手がいない状況となっている。
公共交通機関のない地域では、地域住民が自分たちで解決することはできるのだろうか。公共交通機関を使わない住民を巻き込み、地域社会を変える視点を考えてみたい。
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柏崎刈羽原発の再稼働へ向け、規制委員会が急きょ、安全審査合格の方針。安全だとはとても言えない
原発事故の損害額、22兆円。
経営破綻回避のため再稼働?日本経済研の計算では70兆円
東京電力は柏崎刈羽原発(新潟県)の6号機と7号機の再稼働申請を2014年12月に行った。以来、原子力規制委員会は厳しい姿勢で臨んできた。東電が都合のいいデータだけで安全評価を行っていると厳しく叱責する場面も幾度か見られた。まだまだ審査結果には至らないだろうと思われていたが、9月になって急転直下、「審査結果をまとめる(=事実上の安全審査合格)」と田中俊一原子力規制委員長が方針を示した。在任中に結論を出すことを求める強い政治的な圧力があったことを推測させる出来事だった。続きを読む
地方の映画館が生き残るには?-地域コミュニティにおける文化継承と事業承継:豊岡劇場
レンタルビデオ、オンデマンド動画など、技術の移り変わりの影響をモロに受けてきた映画館。
昭和2年創業の映画館豊岡劇場もそのひとつだった。
「豊劇」の愛称で周辺住民に親しまれていたこの映画館は、2012年3月末に85年の歴史に幕を閉じた。
しかし、その幕がふたたびあがる。
歴史と文化の継承に名乗りを上げたのは、豊岡市で育ち、北アイルランドで学んだ現代美術作家だった。
耳の聞こえない性的マイノリティの人が困ることとは?-理解ある手話通訳者が不足している現状
職場や教育現場なども含め、様々なシーンで「LGBTQ」(※)や「性的マイノリティ」という言葉が聞かれるようになってきた昨今、LGBTQであることをカミングアウトする人も以前より増えてきて、「自分の身近にもいる」という人も都市部を中心に増えてきたのではないだろうか。
※「LGBTQ」…「LGBTQ」の人々に加えて「L/G/B/T」のそれぞれのカテゴリーに当てはまらない人々「Q」を入れた表現。「Queer(クィア)*」や「Questioning(クェスチョニング)**」、「セクシャリティを決めない人」の人たちの存在を尊重するという意味も含まれる。
*「Queer(クィア)」もともと、英 語で「変態」というように差別的に使われていたが、最近、異性愛主義[Heterosexism/ヘテロセクシズム]に 対抗する意味として当事者がポジティブに自称する言葉 として使われる。
**「Qestioning(クェスチョニング)自らの性のあり方がまだわからない/決めつけないことにしているというあり方。
しかしLGBTQのコミュニティ内においても、マイノリティとなる人たちがいる。たとえば耳の聞こえない、「ろう」の人々、「ろう者」だ。続きを読む
路上で話をひたすら「聴く」仕事。ただそれだけで多くの人の心が解き放たれる、その理由とは。
トーマス・ビシグは「聴く人」。路上で、見知らぬ人たちの話をひたすら聴く。相手にはただ好きなように話させる。3年半前に金融業界での仕事を辞めたのも、この見知らぬ人の話を聴くことを仕事にするためだ。彼が昔を振り返ることはない。続きを読む