5月17日に発生した簡易宿泊所の火災に関して、「つくろい東京ファンド」代表理事の稲葉剛さんが意見記事を投稿しています。5月29日に「稲葉剛公式サイト」に掲載された記事を、許可をいただいた上で転載させていただきました。「なぜ単身高齢の生活保護利用者が「ドヤ」に滞留させられていたのか?(稲葉剛)」と合わせて、ぜひご一読ください。
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5月17日に川崎市で発生した簡易宿泊所火災は、26日に入院していた男性が亡くなったため、死者が10人まで増えました。
現在、各マスメディアが火災の背景にある「住まいの貧困」に関する取材を進めていて、私のところにも数社が取材に来ています。
劣悪な居住環境で暮らす単身・低所得の高齢者が犠牲になる火災は、2009年の「たまゆら」火災、2011年の新宿区木造アパート火災など、過去にも何度も繰り返されてきました。
そのたびに単身・低所得の高齢者が「住まいの貧困」に陥っている状況は報道されていたのですが、残念ながら根本的な改善策は取られてきませんでした。
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