中絶禁止から、合法化・無料化へ。より安全な処置が可能になったアルゼンチン
首都ブエノスアイレスの総合病院で働くヴィヴィアナ・マズル医師は、女性がまっとうな権利を手にするまでの変化を目の当たりにしてきた。2020年まで大きな制約があった人口妊娠中絶が、現在は妊娠14週目までなら、本人の要望に応じて受けられるようになっているのだ。「かなり早い段階で相談に来る女性が増えました。生理が遅れるとすぐに病院に足を運ぶようになっているのです。おかげで、ほどんどの場合、医療上のアドバイスと観察のもと、自宅での投薬によって対応できています」 続きを読む
ビッグイシュー販売者が600人の高校生を前に体験を語る/県立西宮北高校出張講義レポート
有限会社ビッグイシュー日本では、ホームレス問題や貧困問題、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、企業や学校から依頼を受け、出張講義をさせていただくことがあります。
今回の行き先は、兵庫県西宮市にある兵庫県立西宮北高等学校。この講義を企画してくださったのは、全学年を対象とした「人権教育」の授業を担当する新垣先生です。約600名の全校生徒の皆さんへ、ビッグイシュー大阪事務所長・吉田と販売者・Y.Tさんがお話させていただきました。
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スポーツ界の指導は暴力と紙一重? 被害者を支える仕組みの必要性について
男子ラグビーのウェールズ代表ヘッドコーチ、ウォーレン・ガットランドは、世界有数のスポーツ指導者として知られている。彼が編み出した激しいトレーニングメニューには、頭巾をかぶせられる、赤ん坊の泣き声にさらされ続けるといったものもあり、「メンタルを鍛える」とされている。ガットランド本人は「残酷なものではない」「選手からの反応も良い」と語る。
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セクハラはれっきとした人権侵害。加害者だけでなく組織全体の検証を
日本ではセクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」)や性暴力のニュースを聞かない日はなく、その対策は遅々として進んでいないように思える。他の先進国ではどうだろうか。カナダ・アタバスカ大学で組織行動論を専門とするアンジェラ・L・ワークマン・スターク准教授らが、カナダでも大きな問題であり続けているセクハラ問題への対策について『The Conversation』に寄稿した記事を紹介しよう。
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12月1日発売の『ビッグイシュー日本版』468号、表紙は「趣里」、特集は「廃屋DIY」
麻酔銃で眠らせた野生動物は、リバース剤で起き上がる。そして、何もなかったように群れに戻っていく
ケニアのマサイマラ保護区(※)で小型飛行機を自ら操縦し、ゾウ密猟対策活動や野生動物の保護に奔走する滝田明日香さんは、象牙・銃器の探知犬、密猟者の追跡犬とともに保護活動をしている。今年になってようやくケニア政府から麻酔銃の所持許可書を得て、可能になった野生動物治療の日々を綴った便りが届いた。
飲食店業界に蔓延する肉体的・心理的・性的な暴力
2023年4月、有名シェフ、バーバラ・リンチ*1のもとで働く従業員による告発記事が『ニューヨーク・タイムズ』紙と『ボストン・グローブ』紙に掲載された。職場で暴力が常態化しているとの内容だが、飲食店業界で働いたことのある人たちなら、今さら驚くようなものでもないかもしれない。この業界に蔓延する暴力的な職場環境について、ハワイ大学ヒロ校の社会学准教授エレンT・マイサーらが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
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「自立とは何だと思いますか」生徒自ら企画したビッグイシュー講義/きのくに国際高等専修学校講義レポート
有限会社ビッグイシュー日本では、ホームレス問題や貧困問題、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、企業や学校から依頼を受け、講義をさせていただくことがあります。
今回の講義を企画したのは、和歌山県のきのくに国際高等専修学校の生徒・平澤さんです。きのくに国際高等専修学校(以下、きのくに高専という)は、主体性を重視した自由教育の学校。全国5ヵ所にある系列の小学校・中学校を運営するきのくに子どもの村学園の取り組みは、過去に雑誌『ビッグイシュー日本版』201号(SOLD OUT)の特集でも取り上げています。
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