気候や環境を守らねばとのプレッシャーが高まるなか、「グリーンジョブ」の需要が高まっている。しかし、世界的にはスキル不足が懸念されている。
地球環境の保全や復元に寄与する仕事「グリーンジョブ」は、今後、世界的に大きく増えると予測されている。化石燃料産業の縮小とグリーン投資*1の拡大を背景に、クリーンエネルギー*2 と自然保護の分野だけでも、今後10年で数千万人規模の雇用が生まれる可能性がある。グリーンジョブとは具体的にどんなスキルが求められ、どんな役割を担い、どこで雇用が生まれるのか。公正な賃金は支払われるのかーー。「こうした疑問に答えていかなければ、“公正な移行”という目標を達成するのは難しいでしょう」と指摘するのは、世界のエネルギー転換に取り組む米シンクタンクRMI(Rocky Mountain Institute)のシニア戦略部長ニック・ペスタだ。
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