(2010年4月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第141号より)










西アフリカ農家、オーガニック製品へシフト




FAO(国際連合食糧農業機関)が、西アフリカ諸国の農家がオーガニックの製品を輸出するのを応援する240万ドル(約2億4千万円)規模の取り組みを始めた。ブルキナファソ、カメルーン、ガーナ、セネガル、シエラレオネの5000の農家が、オーガニック製品の基準に合う作物を育てようと奮闘している。

FAOによると、オーガニック製品やフェアトレードのマーケットは、向こう3年間で年10パーセントずつ成長するだろうといわれている。

FAOのパスカル・リゥは語る。「今までですとFAOから資金援助を受けていた農家も、今回のプロジェクトで、自尊心を刺激されるようです。というのも、これまでとは比較にならないほどいい価格で、世界に自分たちの製品を届けることができるからです」

FAOのコラ・ダンカーズによると、農家の人たちはこの仕組みのおかげで、輸入業者たちと契約について交渉できるようになったという。また、ガーナとカメルーンのパイナップル農家は世界的な不況にもかかわらず、輸出量を伸ばしているという。


(Sarah Taylor)