お酒の誘惑に勝てないんです。
毎日、飲酒がキホン。週5回は外に飲みに出かけ、何店かをハシゴして、終電ギリギリまでのコースです。今日こそはまっすぐ家に帰ろうと思っても、友達がどこかで飲んでると聞けば、ついつい出かけてしまいます。かつてはライブや演劇を観に行ったりして、ここまで飲んだくれてませんでした。こんな生活を改めなくては、と思いながらも、己に勝てない日々です。むろん預貯金はゼロ。目が覚めるアドバイスをお願いします。
(女性/33歳/販売員)
仕事が終わった後の、キリッと冷えたビール。特に夏は最高やね。僕も今でこそ、そんな余裕がないからできないけど、よう飲みに行きましたよ。この人はお酒というよりも、お酒の場でにぎやかにするのが好きなんでしょうな。
販売の仕事は、いいこともあるけど、嫌なこともある。楽しい時間を過ごすことは、明日からの元気の活力になります。疲れた顔で売り場に立たない限り、気分転換はええんとちゃいますの。
お酒って、気の合った者同士で飲みに行くものでしょ。いくら商売とはいえ、お酒に飲まれてしまったような客には、店の人も「今日はもう、看板です」って、そりゃ冷たいもんですわ。この人は朗らかな性格で、友達や店の人からも人気があって……。いや、会ったことないからわからんけど、そんな気がする(笑)。僕がそんなタイプやから。
でも、こちらへお手紙をくれたということは、何か新しいことを始めたいのでしょう。その考えを引き出すためには、もう少し自分の時間をつくっていかないといけませんな。こういう明るい人は、どこ行っても周りからかわいがられるもんですわ。安心して次のステップへ行ったらよろしい。そうやね、人と交流がもてる趣味やボランティアとかがぴったりやね。
ただし、今までの習慣を何もかもやめてしまうような、そっけないことはあきませんよ。毎日、終電まで飲むんではなくて、10時に帰る日をつくったり、一度家に帰って遅くに飲みに行ったりと調節して、これまでのおつき合いも大切にしていきましょう。貯金はなくても、人という財産をせっかくつくってんのやからね。
お金はね、追いかければ追いかけるほど逃げる。これは僕の経験やけどね。待てば向こうから電車がやってくるのと同じ。あとね、お金は、とってもさみしがり屋。1万円でもたまれば、自然と5万も10万も入ってきます。お金はお金を呼ぶんやね。川の水は、流れが悪くなるとよどむでしょう。また新しい流れをつくったら、いいんですよ。
(大阪/Mさん)
(THE BIG ISSUE JAPAN 第125号より)