人間の暴力性と可能性 ドメスティック・バイオレンスを描く映画



相手を思っての「愛」と勘違い、コンプレックスと背中合わせの歪んだ暴力、煩悩とともに生き右往左往する人間。人間の暴力性と可能性を問い直す映画たちのご紹介。



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4年もつき合って結婚もない今、このまま関係を続けるか、一人暮らしに戻るか迷っています。


 
Q:18歳から3年間一人暮らしをしていました。まわりの友だちが結婚したり実家へ帰ったりして、寂しく感じた頃、マンションの更新時期も重なり、同棲を始めました。今年で交際4年、同棲して2年目。そろそろまたマンションの更新時期です。4年もつき合って結婚もない今、このまま関係を続けるか、一人暮らしに戻るか迷っています。寂しいから一緒にいるのって、本当の愛じゃないかもしれない。
一人で生きていくのって寂しくないですか? 本当の愛って何ですか?(23歳/女性)

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Genpatsu

(2011年10月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第177号より)




9月19日の明治公園(東京)は老若男女で埋め尽くされた。鎌田慧さん、大江健三郎さん、内橋克人さん、澤地久枝さん、落合恵子さんらが呼びかけた「さようなら原発5万人集会」が行われたのだ。この日、全国各地から6万人が明治公園に詰めかけた。警察発表は2万7000人というが、これは手続きした貸出スペースにいる人だけの数だろう。
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(2006年8月15日発売 THE BIG ISSUE JAPAN 第55号 特集「愛と暴力の狭間で—D.V.(ドメスティック・バイオレンス)からの出口はある」より)

暴力=愛情という理屈がデートDVを生む


DVというと夫婦だけの問題と考えられがちだが、結婚していない若いカップルの間でも「デートDV」と呼ばれる暴力行為が行われている。2002年に「アウェア」(aware)を設立し、加害者の男性が自分のDV行動に気づき、暴力を克服する再教育プログラムを実施している山口のり子さんに話を聞いた。

 
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倒れた母の介護をしていますが、時々私がなんの為に生きているのかわからなくなります。


Q:明るくて優しかった母が倒れて寝たきりになり、言葉を発するのも難しくなり、最近はぼけも進んでいるようです。
母に頼りきりだった父は、母の近くに来ようともしません。
兄も似たようなもので、私が一人で介護をしていますが、家族に怒りを感じ、最近は話もあまりしません。
弱ってゆく母を見ているのはいたたまれず、いっそ一緒に死にたいと思ったり。
そんな自分に自己嫌悪し、父や兄を恨んだりもします。
自分の未来を考えると、何のために生きているのかと思うこともよくあります。 (30代女性・無職)

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(2011年5月15日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第95号 [特集 発達障害は個性にできる]より)

幸せな生き方へ。まず長所、得意なことを伸ばす


自閉症者の可能性を開くために。森口奈緒美さんから社会へのメッセージ



自閉症は発達障害の一つだが、30〜40年前は母親の育て方にその原因を求める母親原因説が猛威をふるっていた。
そのなかで成長期を送った森口奈緒美さんは、能力のアンバランスさや協調性のなさを、障害のためではなく性格のせいとされ、学校では叱責と矯正の対象となり、同級生からはいじめられた。
森口さんの著書『変光星』などを読めば、アスペルガー症候群の著者が幼少期から学校という環境でどのように生きざるをえなかったのかがありありと描かれ、読者は自閉症者の内的世界を初めて知り、衝撃を受ける。
そんな森口さんから、社会へのメッセージである。

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Genpatsu

(2011年10月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第176号より)




東京電力が設置した「ふくいちライブカメラ」は24時間稼働していて、4基の原発に大事があれば見られるようにはなっている。事故現場で中では何が起きているのかわからない中で、少しでも一般に見えるようにする目的で設置されたのだろう。しかし、1台のカメラが決まったアングルで映しているだけだから、見える範囲は限られている。見せたくない姿勢がよく出ている。

作業員や作業の様子はまったく映らない。「福島原発敷地内作業、寮・3食付、実働3hの業務、日給14000円、中高年の方も大歓迎」という募集広告がある。被曝作業が前提のはずなのに一切触れられていない。放射線管理手帳が交付されるのかも怪しいかぎりだ。この場合は、原発での作業を明示しているが、がれき撤去作業の募集に応じて出かけてみたら、原発内での作業だった、被曝線量の記録や告知などはなかった、という話も聞いた。日給もそれなりにいいようだが、途中段階のピンハネも相当なようだ。事故処理にあたる原発労働者のほんの一端が垣間見えるが、実態は闇の中といえる。

政府がIAEAに提出した資料によれば、3月〜7月までに1万6179人が作業に従事した。しかし、これは被曝線量が確定した人だけである。報道によれば、追跡できない作業員がなお65名いるという。個個人の被曝線量を記録することが義務づけられているのに、どうしてこのような事態が発生するのか。日雇い労働者を釜ヶ崎や寿町などから集め使い捨てしている疑いがある。

記録が取られていても労働者個人にとってこれが正しい記録であるとは限らない。記録を取るための線量計を持たずに作業するケースが多くあったと聞く。後で病気になっても知らん顔ができるから、会社にとっては好都合だ。あるいはまた、他人の手帳を借りて作業をするケースもあると聞く。労働者側にもこうしたことを容認してしまう理由がある。被曝線量が年限度を超えると仕事をもらえなくなるからだ。たとえば250ミリシーベルトを超える被曝をしたとすれば10年間は仕事ができない。

原発での労働は、被曝によるリスクを売る危険な仕事だ。それゆえか、実態は複雑極まるようだ。






伴 英幸(ばん・ひでゆき)

1951年、三重県生まれ。原子力資料情報室共同代表・事務局長。79年のスリーマイル島原発事故をきっかけとして、脱原発の市民運動などにかかわる。89年脱原発法制定運動の事務局を担当し、90年より原子力資料情報室のスタッフとなる。著書『原子力政策大綱批判』(七つ森書館、2006年)






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(2011年5月15日発売 THE BIG ISSUE JAPAN 第95号 特集「発達障害は個性にできる」より)

「発達障害」も発達する——杉山登志郎著『発達障害の子どもたち』から




世間に広がる「発達障害」についての誤解は多い。今号の特集では「発達障害」という日本語を使ったが、「発達障害」は英語では「developmental disorder」であり、disは乱れ、orderは秩序を意味する。つまり、「発達の道筋の乱れ」あるいは「発達の凹凸」を意味する。続きを読む
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浪費をやめたいと思いながらもやめられません。どうしたらやめられるでしょうか。


Q:浪費癖があり、貯金というものができません。
短大を卒業して働き出して3年目ですが、お給料をすべてブランド物につぎこんでいます。
物を買うことでストレスを発散しているような感じです。
どうしたら、こんなことをやめることができるでしょうか? (23歳/女性)

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