ケニアのマサイマラ保護区(※)で小型飛行機を自ら操縦し、象牙・銃器の探知犬、密猟者の追跡犬とともに、ゾウ密猟対策活動や野生動物の保護に奔走する滝田明日香さん。2023年、ケニア政府から麻酔銃の所持許可書を得て、野生動物治療が可能になった。今回は、絶滅危惧種クロサイの個体識別のため、耳に刻みパターンを入れるオペレーション「イアノッチング」にパイロットとして参加したが、クロサイがなかなか見つからない……。
統計のトリック--ホームレス状態とカウントされない人たちが増加しているフィンランド
フィンランドでは、ホームレス状態にある人の数が年々減少している。だが、統計が必ずしもすべての現実を捉えているわけではない。ポジティブに見えるニュースに影を落とす今後の懸念点について、フィンランドのストリートペーパー『Iso Numero』からレポートが届いた。 続きを読む
災害時に障害者を取り残さないために必要なことーー東ティモールの事例
目が不自由な人のための音声・点字版など、「障害者向けの水害ハザードマップ」を作成している自治体は、国土交通省の調査に応じた1591自治体のうち、2.6%にとどまることが判明した*1。平時に障害者の存在が想定されていないのなら、有事に障害者が取り残されてしまうであろうことは目に見えている。
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表紙は「キルスティン・ダンスト」、特集は「冬、春、夏をこえた奥能登から」/9月1日発売の『ビッグイシュー日本版』486号
セクスティング教育の必要性
セクスティングとは、自撮りのわいせつ画像や動画、あるいは露骨な文章をオンラインにアップしたり、携帯電話で送ったりすることをいう。14〜18歳の約7千人を対象としたオーストラリアの調査によると、性的な画像やメッセージを「受け取ったことがある」が86%、「送ったことがある」が70%と、セクスティングが若者にとって「普通の行為」である実態が浮き彫りとなった。豪エディスコーワン大学の研究者ジゼル・ウッドリーらが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
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台風、豪雨、大雪…そんな日、ビッグイシューの販売者はどうしている?
「学生たちの熱い議論を応援したい!第36回模擬国連大会支援プロジェクト」のクラウドファンディングにビッグイシュー日本も協力します
突然ですが、模擬国連を知っていますか?
模擬国連とは、参加者が各担当国の代表として、過去に行われた様々な国際会議を実際の会議と同じように議論・交渉を通じて成果文書の採択を目指す活動です。
模擬国連を通して、国際問題への理解を深め、交渉力や論理的思考力、協調性などの強化を図っています。そんな、模擬国連の全日本大会を運営する大学生による学生団体「AJMUN」がクラウドファンディングに挑戦中です。
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中年期で深まる孤独感、国レベルの対応が必要な理由
孤独感を感じている層といえば高齢者を思い浮かべがちだが、内閣官房孤独・孤立対策担当室が行った「人々のつながりに関する基礎調査(令和4年)*1」では、60歳以上の高齢者よりも20〜59歳のいわゆる働き盛りといわれる世代で大きいことが判明した。これは日本だけの傾向ではないようだ。『アメリカン・サイコロジスト』誌に Frank J. Infurnaが寄稿した、米国の中年期はヨーロッパの同年代よりも強く孤独を感じている――との研究結果*2を紹介しよう。
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