使い捨てプラスチック製品がすっかり浸透した私たちの日常だが、それ以前は何を使っていたのだろう? 80年代以前のスーパーマーケットではレジ袋は珍しいものだった。それがいまや、テイクアウト容器やスーパーのパック包装、安かろう悪かろうな商品まで、プラスチックは私たちの日々の生活に溢れかえっている。
しかし、使い捨てプラスチック製品を見る目は、年々、「手軽で便利」なものから「深刻なごみ問題」へと変わっている。社会にもたらす代償も、廃棄を当たり前とする経済が引き起こす環境問題も、深刻さは増すばかりだ。とはいえ、日々の生活からプラごみを減らすのは一筋縄ではいかない。ましてやカンファレンスのような大規模イベントではなおさらだ。「プラごみを出さないシンポジウム」に挑んだ西オーストラリア大学研究者らのレポートを紹介する。
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