漁業の世界で男女格差は是正できるかー世界の公平・持続可能なケースに学ぶ
小規模漁業に従事する女性は 世界的に約450万人、全漁業労働者の4割を占めるとされる。しかし、女性たちは、漁場や沿岸資源へのアクセスにまつわる意思決定プロセスからは外されがちだ。漁業に関する政策、法律、プログラムは歴史的に、漁業コミュニティにおける女性の存在や貢献を軽視し、女性たちを軽視する環境をつくりあげてきた。それらは男女不平等を拡大させ、女性たちの生計にマイナスの影響を与えてきた。カナダのウォータールー大学ソーシャル・エコロジカルサステナビリティの博士候補生マディ・ギャラパシらが『The Conversation』に寄稿した、「小規模漁業のガバナンスにおける女性の影響力」についての調査結果*1を紹介する。
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進む原子力回帰、原子力基本法改悪ー事故の教訓を顧みない愚策、60年超の運転可能に
政府は原発回帰を進めるための法案類を、束ねて(※)今国会に上程する。束ねられるのは以下の5つの改正法案だ。このうち、「電気事業法」と「原子炉等規制法」については第190回(448号)の原発ウォッチで言及した。
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4月15日『ビッグイシュー日本版』、表紙は「エディ・レッドメイン」、特集は「わたしの隣人、人権はどこに」
ビッグイシュー販売者はどのようにビッグイシューを知るのか?
ビッグイシューの出張講義でスタッフが販売のしくみを解説すると、参加者から「しくみはわかったけれど、そもそもビッグイシューの販売者はどのようにビッグイシューの存在を知るのですか?」と聞かれることがあります。
そこで今回は、販売者と接することの多いビッグイシューの販売サポートスタッフに確認し、販売者が「ビッグイシューを知ったきっかけ」で多いものを紹介したいと思います。
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“女性であること”で健康リスクが大きい現状
世界保健機関(WHO)によると、女性であること、あるいは女性としてのアイデンティティを持つことは、その人の健康に大きな影響を与える。これには、生物学的な要因もあれば、社会的な性差に起因するものもあるが、とりわけ懸念されるのが、社会や文化に根づく差別的な慣習によって女性や女児の健康がおびやかされていることだ。続きを読む
選挙活動がビッグイシュー販売者に与える影響
街角で雑誌販売をするビッグイシュー販売者は、人通りが見込める場所に立つことが多い。そのため、その場所は、選挙時には選挙活動にも使われることもよくある。
選挙期間になると、ビッグイシューを応援してくださる方の中には「選挙活動で人が集まりすぎて、販売者が販売しづらいのでは?」「候補者は販売者のことをいないものとしているのではないか?」とご心配をいただくことがあるため、実際のところを東京9名・大阪13名の販売者に聞いてみた。
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筑波大学附属駒場中・高等学校でビッグイシューの話を聞いた高校生からの反応とは
有限会社ビッグイシュー日本では、ホームレス問題や貧困問題、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、高校や大学などで講義をさせていただくことがあります。
今回の行き先は、全国でも有数の進学校である筑波大学附属駒場中・高等学校。ビッグイシュー日本東京事務所長の佐野未来とビッグイシュー販売者がお伺いし、高校2年生の計4クラスの生徒の皆さんにお話させていただきました。
<講義内容>
上記の講義内容の振り返りアンケートでは、生徒の皆さんからさまざまな声が寄せられました。
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筑波大学附属駒場中・高等学校の生徒からビッグイシュー販売者への質問「親ガチャという言葉をどう思いますか?」
有限会社ビッグイシュー日本では、ホームレス問題や貧困問題、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、高校や大学などで講義をさせていただくことがあります。
今回は筑波大学附属駒場中・高等学校の高校2年生の皆さんへ、ビッグイシュー日本東京事務所長の佐野未来と、販売者がお話させていただきました。
佐野よりホームレス問題の解説や、雑誌『ビッグイシュー日本版』の仕組みを紹介し、販売者の体験談を語ったあとは質疑応答の時間。率直かつ深く考えさせられる質問がいくつもあがり、真摯に対話をする販売者ヤマノベさんと生徒さんたちの姿がありました。
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