ビッグイシュー・オンライン編集部より:「認定NPO法人フローレンスの」の駒崎弘樹さんによる、G1サミット2015 の実況ツイートをまとめました。話題の介護ロボットベンチャー「サイバーダイン」の創設者である山海さんとYahoo!執行役員の小澤さんによるセッション「ロボットが変える未来」です。
これからG1の分科会セッション「ロボットが変える未来」を実況します。小澤隆生Yahoo!執行役員、山海嘉之サイバーダイン社長の2人のセッションです。障害児支援をしていることから、ロボットによる機能強化には興味があったため参加します。 #g1summit
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
「社会課題の解決を技術でしたい。そして新産業創出をする。」
山海サイバーダイン社長「社会課題の解決を技術でしたい。そして新産業創出をする。まず、重介護ゼロ社会の実現。介護者負担の激減。要介護者の自立度向上。理念は『科学技術は、人や社会に役立ってこそ意味がある』」 #g1summit
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
山海サイバーダイン社長「ロボットスーツHALは、ドイツでは公的保険の対象になったが、日本ではまだ。ようやく優先的に審査してもらえるところまで来た。人と技術の融合、サイバネティクスだ。HALは脳神経の情報を読み取り、ロボットが移動を補助する。」 #g1summit
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山海サイバーダイン社長「アメリカとドイツは医療産業技術で世界ツートップ。ドイツは一国でアメリカと闘わないといけないので、国を挙げている。なので公的保険にいち早くロボットを保険対象に。」 #g1summit
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山海サイバーダイン社長「HALは微弱な脳神経電流を読み取る。(ビデオによるデモで、足を横で動かすと一緒に動くロボット。動かそうとするだけでロボットが動く。)もう足が動かせない患者さん達が、HALが動くことで歩けるように。」 #g1summit
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
山海サイバーダイン社長「HALによるリハビリで、今まで歩けなかった人達が歩けるように。そうすると、リハビリスタッフを常勤スタッフではりつけなくてはいけなくなるが、巡回型で済むようになる。そうすると、医療費を大きく圧縮できる。」 #g1summit
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山海サイバーダイン社長「介護者や建設労働者は腰を痛める。そこで、腰を守るロボットスーツを創った。腰椎を守れる。装着前は、1日800キロの作業量だったが、ロボットスーツを装着することで8トンが運べるように。」 #g1summit
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山海サイバーダイン社長「服の上から心電図を図れる革新的デバイスも創った。もろもろの医療機器に、日本で最初に申請を出したが、ヨーロッパではもう申請を通過し、逆転されてきている。」 #g1summit pic.twitter.com/YY4APRo7Vq
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「サイバーダイン」の意外な由来
小澤Yahoo!執行役員「さあ、これから始めますが、私、必要ですかね?笑 先生の話聞いてれば良いんじゃないですかね。いや、それは良いんだけど、実は私もHAL付けたことあるんです。本当に思っただけで、ビュッと動くんです。」
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小澤Yahoo!執行役員「ちなみに、サイバーダインって、ターミネーターに出てくる会社ですよね。」
山海サイバーダイン社長「サイバネティクスと力を意味するダインを会わせたんですが、たまたま。人類を追いつめる会社と同じ名前で・・・」
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小澤Yahoo!執行役員「はじめられたきっかけは?」
山海サイバーダイン社長「アイザック・アシモフのアイロボットという本を読んで。子どもの頃から、カエルに電流を流したりしていた。」
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小澤Yahoo!執行役員「どうやったら、先生みたいな人を育てられるんでしょうか?」
山海サイバーダイン社長「今の文科省の教育だと、好きなことをやりまくっていると、他の教科ができなくなるので、外れちゃう。キャッチアップ型教育から、試行錯誤を許せる教育を。」
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小澤Yahoo!執行役員「日本の産業用ロボットの世界的位置は?」
山海サイバーダイン社長「最高級のものを得ようと思ったら、日本ではない。でも世界の8割のロボットは日本で動いていた。これを第一次生産革命と言う。」
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小澤Yahoo!執行役員「今は第二次生産革命の途中ですか?」
山海サイバーダイン社長「そうですね。今はオートメーションと言ってもかなり人手がかかっているが、それを置き換えられる可能性がある。欧米は人の失業に繋がるので嫌がるが日本は失業率が低いのでチャンスある」
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小澤Yahoo!執行役員「すごく資金調達してきたんですよね」
山海サイバーダイン社長「最初は大学院生で180万円をゲットし、300万、3000万、5億、36億と得てきて、研究開発を続けていけた。ちなみに、上場企業社長で大学教授、というのは珍しい」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
(会場にいた)アレン・マイナー「このように研究でステップバイステップでお金がつくのは、世界でもほとんどないのでは」
小澤Yahoo!執行役員「これからの野望は?」
山海サイバーダイン社長「超高齢社会が到来する。技術が生活に入り込まねばならない」
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山海サイバーダイン社長「独居老人の家に僕自ら行く。彼らから宿題をもらう。嬉しくてしょうがない。それを技術的に解決する。家庭事故を防ぎたい。」
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「日本が世界で初めて、人間とロボットの共生社会を実現する可能性があるだろう」
吉田横須賀市長「自治体とどう連携したいか?」
アレン・マイナー「シンギュラリティが来る。日本が初めて、人間とロボットの人口バランスが高まるだろう。世界で初めてロボットに人権を与えるだろう。移民より、自分たちが創ったロボットの方が受け入れやすい。」
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アレン・マイナー「日本が世界で初めて、人間とロボットの共生社会を実現する可能性があるだろう。議論を始めよう。」
山海サイバーダイン社長「自治体に関しては、次の時代のまちづくりが考えられる場を創ってほしい。歩行者が動けるところはロボットも動ける。」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
山海サイバーダイン社長「まさにロボットと人間は混ざっていく」
アレン・マイナー「例え労働人口が減っても、ロボティクスによって5人分の仕事ができれば、問題なくなる。とすれば、ロボット化した労働者を、労働者5人分としてカウントしても良いのでは」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
山海サイバーダイン社長「ただ、ロボットがプログラム化された通り動くうちは良いが、自律的に学習する人工知能の場合は、人間の予測を超えていくので、ある程度のタガをはめていかねばならないだろう。」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
熊谷千葉市長「介護のどの段階でより効果があるのか。初期であれば、かなりカバーできるかと」
山海サイバーダイン社長「そうだ。1日寝ていると、筋力が数パーセントずつ落ちていく。健康な人も1ヶ月寝てたら動けなくなる。また予防にも良い」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
質問者「人工知能が重要だが、協業でやろうとしているのか」
山海サイバーダイン社長「機械に考えさせるというより、発想の転換で、人間に大枠考えさせている。だから治療に適している。」
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為末大「元歩けた人が、足をなくした後に歩くことを考えることが伝わるのは分かるが、そもそも歩いたことが無い人が、どう歩くことを考えられるのか」
山海サイバーダイン社長「実証実験で、歩いたことのない子どもでHALを試したが、繰り返しによって歩行能力が改善した。」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 22, 2015
山中教授(ノーベル賞受賞者)「超高齢社会を迎えるのに、医者はそれを促進しているが、『そうだ、ロボットがあるじゃないか』と。ぜひ連携したい」
山海サイバーダイン社長「光栄です。iPSとロボットの連携ができたら素晴らしい」
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