11月に入り、朝晩冷え込むようになってきました。
プライベートスペースを持たないホームレス状態の人々は、気温の変化が直撃しやすく、それでいて"気温の変化に備えて衣類を収納しておく"ということも難しいのが現実です。

そこでビッグイシュー基金では、洗い替えが必要な夏季や、かさのある防寒着・小物が必要な冬季に秋冬衣類や防寒着、防寒小物を、「もう着ない・使わなくなった」という皆様から募集し、必要な人々へお渡ししています。

今回は事務所に送っていただいた衣料が、どのようにホームレス状態の当事者の方々の手に渡るかをご紹介します。


大阪事務所では、当事者の方がゆっくりと談笑できるスペースの横に、種類ごとにラベルを貼ったボックスが設置されています。

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皆さまにご寄付いただいた服や小物は、到着しだいこのボックスに仕分けられていきます。

また、同じスペースにビッグイシュー誌の販売者が、毎日その日の天気予報を黒板に転記しています。
ホームレス状態の方はテレビや新聞、スマホで天気をチェックできないことが多いため、天候をここでお伝えすることで、気温対策の判断をします。

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たとえば「朝晩は上着が欲しい」というコメントをチェックして、その対策となる手持ちの衣服がない場合は、上記の衣料・小物ボックスから当事者の方が必要な服をピックアップしていきます。


この日は、豊中市のM様より事前にお電話で「衣替えで着ない服が出てきたので、今週送りますね」と予告いただいていたとおり秋冬衣料を段ボール1箱寄贈いただきました。(ありがとうございました!)
クリーニング済のジャケット、セーター、ズボン多数、ニット帽、革靴、などが入っていました。

喜ぶTさん。「わお♪」

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大事そうに袖を通して、襟を正して、にっこりピース。
うれしそうです!お似合いです。
大阪駅前で雑誌販売をされているTさん、これで肌寒い日も、しっかり販売できますね♪
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現在募集している品物

・男性用秋冬物衣類や小物(特に長袖Tシャツ、ズボン、マフラーなどの小物、丈夫なカバン)
・男性用下着、靴下(新品のもの)
・キャリーバッグ
※故障や汚れ等が目立つものはご遠慮ください。サイズやデザイン等は特に問いません。
★不要になった古本でも「ホームレスの自立」を支援できます★

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。