ビッグイシューの東京・大阪事務所ではそれぞれ月1回、ビッグイシュー販売者・関係者・ボランティアの皆さんとの交流の場として「月例サロン」を行っています。
2018年4月30日の大阪事務所での「サロン」では、販売者12人に加えて販売サポートスタッフや編集部、外部スタッフ、ボランティア、見学者など10人が集まりました。
今回の見学者は、大阪大学経済学部で「仕掛学」を学ぶ学生さん3名です。
→「仕掛学」とビッグイシューの関係はこちら
サロンでは、時季に合わせた様々な企画が月替わりで開催されます。 寒い時期の販売の工夫、暑い時期の熱中症予防対策といった路上ならではの身を守る工夫は毎年の人気企画。
また、東京事務所ではカラーコーディネートの講師の方を招いて『カラーコーディネート講座』、ボランティアやスタッフも混じって、寄付で集まった衣服をどうカッコよくアレンジするかをアドバイスする企画を行うこともあります。
コーディネートの例。
3月のサロンでは寄贈の衣料品でコーディネートを考え、ホームレス当事者の方に思い思の服を着てもらいました。女子高生の方も参加して下さり、みなさん恥ずかしがりながらも嬉しそうでした。衣服は単なる防寒の道具ではなく、自分らしさの表現といった、人間らしい暮らしに関わるものだと感じました。 pic.twitter.com/vdr9U0cjns
— 認定NPO法人ビッグイシュー基金 (@Big_Issue_7th) 2017年3月16日
1月には書道の先生を招いて書初めも。(東京事務所)
そして、今回の大阪サロンでのテーマは「ビッグイシューのオンライン広報」。
外部スタッフがSNSやビッグイシュー・オンライン、公式サイトを用いて、どのようにビッグイシューの販売者をサポートしているのかということをAIDMA理論を使って簡単に解説しました。
特に、世間の「自己責任論」「ホームレスの人は怠け者」といった声に対し、Twitterを中心に誤解を正す発信をしているという活動については、参加した販売者から「ありがとう」「支えられてるなあって感じられた」と喜ぶ声があがりました。
路上生活でインターネット環境にない販売者も多いため、「バズる」という言葉もピンと来ない販売者もいます。それでも「自分をサポートしてくれる人が、ビッグイシューの外にもいる」ということに、心強いと感じた様子でした。
定例サロンに来てみませんか
定例サロンはどなたでも参加できるイベントで、日時についてはビッグイシュー基金のボランティアメーリングリストにてお伝えしております。メーリングリストは東西で月に1度開催されるボランティア説明会にご参加の上、登録をしていただいています。ボランティア説明会への参加をご希望の方は、ビッグイシュー基金までお問い合わせください。 http://www.bigissue.or.jp/
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いち読者から“中の人”に。ビッグイシュー日本の公式Twitterのフォロワーが1万人に
→「ビッグイシューのオンライン広報」担当の記事。ビッグイシュー・オンラインでは、テープ起こし・ライティング、イラスト、写真のプロボノ、有償ボランティアを随時募集しています。
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。