2020年12月、オクラホマシティのストリート誌『カーブサイド・クロニクル』(道端の物語、の意味)が長年構想を温めてきた花屋が、市内の繁華街にオープンした。雇用や住居が不安定な人たちが新たな才能を“開花”させられる場所だ。初日の模様を紹介しよう。


『カーブサイド・フラワー』へようこそ

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机の上で作業するマーシャ

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オープン初日、花束を作るゲイリー

『カーブサイド・クロニクル』誌が2016年から実施している「フラワー・キャンペーン」は、いつしか定番になっていた。そもそもは雑誌の販売者たちが、カーネーションやグリーン系の植物をバケツ売りしていた取り組みで、すでに何千もの花束を販売してきた。そしてこの度、花屋をオープンさせたのだ。新しい拠点を構えたカーブサイド・フラワーは、美しい商品を販売しながら雇用を生む、とても意義のある取り組みだ。

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オープン初日、花束を作るマーシャ

販売者たちが大学提供の「花のデザインクラス」を修了

2020年3月、販売者たちはオクラホマ州立大学で開催されている「花屋向けデザインワークショップ」の受講を始めた。パンデミックにより一時中断されたが、その後再開され、すでに約10名の販売者がコースを修了。「販売者」から「フローリスト」と肩書きを変えた。

そして、地域市民からの支援、ならびにオクラホマシティ・コミュニティ基金からの助成金のおかげで、オープン日を迎えることができた。普通の花屋と何ら変わらない。地下鉄の駅や小売店への配達も請け負い、オーダーに応じて結婚式やパーティなどイベント用の花も届ける。(雑誌と違い)路上で販売するわけではない。

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オープン初日、花束を作るソーニャ

元雑誌販売者が新しい才能を生かしてアレンジした花束は、オンラインでも購入できる。店舗運営を通して新たな仕事スキルが身に付き、今後の仕事にも活かしていけるだろう。

www.curbsideflowers.com

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店舗の裏方でお揃いのエプロンをつけるコーレイ

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温度を下げた花の保管部屋で作業するコーレイ

「貴重な経験です」「すばらしい」「想像もしていませんでした」このユニークな花屋がオープンにこぎつけるまでの約一年を振り返り、販売者たちは口々に言う。

オープン日は雪が降っていたが、店内を掃除し、花束をアレンジし、多くのお客さんたちを迎えた。このユニークな取り組みに関わる者たちには活気が溢れている。地域に新たな花を咲かせてくれるに違いない。

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店舗内の壁キャビネットから花瓶を取り出すゲイリー

By Nathan Poppe
Courtesy of The Curbside Chronicle / INSP.ngo
All photos by Nathan Poppe, The Curbside Chronicle


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