2024年4月1日発売のビッグイシュー日本版476号の紹介です。
表紙は「ボブ・マーリー」、特集は「『ネガティブ・ケイパビリティ』を生きる」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:スポーツコメンテーター 八木沼純子さん
88年、カルガリー五輪の選考大会であった全日本選手権にフィギュアスケーターとして初登場し、14歳という記録的な若さで代表の切符をさらった八木沼純子さん。フィギュアスケートのインストラクターとして新しい道を歩み出している、今がまさに人生の分岐点だといいます。プロスケーター時代から根底にある、その思いとは?
スペシャル企画:ボブ・マーリー
伝説的なベスト・アルバム『レジェンド』がビルボード誌のカタログ・アルバム・チャートで最長ランク入りの記録を打ち立てるなど、世界で最も愛されてきた“レゲエの神様”ボブ・マーリー。そんな彼の生涯を描いた映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が5月に公開されます。
ボブの息子であり、映画のプロデューサーも務めたジギー・マーリーが父の苦悩や葛藤、後世に託した思いを語りました。
また、セックス・ピストルズやジェームズ・ブラウン、ザ・ストーン・ローゼズなど、音楽シーンを代表するアーティストたちを撮影し、世界的な人気を集めているデニス・モリスが、写真家として第一歩を踏み出すきっかけとなったボブ・マーリーとの出会いについて語りました。
特集:「ネガティブ・ケイパビリティ」を生きる
“どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力”を意味する「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは英国の詩人キーツが弟たちに宛てた手紙に書き記した言葉です。帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(精神科医、作家)は精神科医になって6年目の頃、この言葉に出合って衝撃を受け、その後も自分自身を支え続けてくれる言葉になったといいます。
キーツの手紙から150 年後、これを当時英国で高名だった精神科医ビオンが著書の中で、“ネガティブ・ケイパビリティ”の重要性とともに“精神分析に不可欠”と取り上げました。ビオンに再発見された“ネガティブ・ケイパビリティ”は医療、文学・芸術の領域のみならず、広い分野で使われるようになりました。
今、社会にはどうにも対処しようのない問題があふれています。帚木さんに、キーツ、ビオン、そして医療、教育、芸術、寛容などを通して、“ネガティブ・ケイパビリティ”の神髄に迫る話を聞きました。
国際:地球の平均気温、今年「1.5℃」上昇!?
2023年の地球は、記録史上最も暑い年でした。さらに産業革命前の平均気温より1.5℃近く高い温度(1.48℃)に達した最初の年でもありました。
元NASAの気候学者ジェームズ・ハンセンなどの科学者たちは、今年2024年には、平均気温の上昇が初めて1.5℃を超えるだろうと予測しています。そうなれば、人々と自然はどのようになるか、研究結果から予測されることを聞きました。
監督インタビュー:『劇場版 再会長江』竹内亮監督
“長江最初の一滴”を求めて、上海から南京、武漢、重慶、雲南と6300kmをさかのぼる旅を記録したドキュメンタリー映画『劇場版 再会長江』が公開されます。中国に移住した竹内亮監督に、その旅路の中で再会した人々や風景、感じ考えたことを聞きました。
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ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。
(※2020年4月1日より、価格を改定いたしました)