成人の5人に1人が十分な識字能力や計算能力を持っていないー失読症(ディスレクシア)への理解を(豪) 2024/11/28 オーストラリア・キャンベラの『ビッグ・イシュー』販売者シェーンは、ニューサウスウェールズ州の田舎で祖父母に育てられた。15歳で学校を退学した後は、叔父の牧場で働き始め、馬の世話をしながら馬の調教法や蹄鉄の打ち方などを学んだ。46年の人生でたくさんの試練と向き合ってきたが、今でも苦労しているのは読み書きだ。「小学生の頃に学ぼうとしたのですがうまくいかず、よくからかわれました。先生からも『これ以上あなたにだけ時間を取るわけにはいかない。外で遊んでなさい』と言われました」続きを読む
サプライズ型朗読プロジェクト:本との出会いを広げる活動 2024/11/23 「本を朗読しましょうか?」と道行く人に声をかけているのは「リズール・ピュブリック(Liseur Public、公共の読書人の意)」のボランティアスタッフだ。意外な場所に本の世界を届けようと、モントリオール市内で活動している朗読プロジェクトを紹介しよう。 続きを読む
INSPサミット2024のアワード受賞者 2024/11/18 2024年9月、国際ストリートペーパーネットワーク(INSP)主催の年次総会「グローバル・ストリートペーパー・サミット2024」が英国リバプールで開催された。参加各国の誌面づくりや販売サポートについて知見を共有する場として毎年開催されている。 続きを読む
米国の“人道危機”、亡命希望者の受け入れ飽和状態に/教会にあふれるテント、冬の夜間気温は氷点下 2024/11/10 世界中で貧困や格差、戦争、自然災害が広がる中、中南米やアフリカの国々から米国に亡命を希望する人々が増え続けている。〝人道危機〟とも評される過酷な受け入れ現場では、冬の厳しさが人々を襲いつつある。 続きを読む
ホームレス問題の政策議論の場にホームレス当事者が参画/ワシントンD.C.の例 2024/11/06 ワシントンD.C.(コロンビア特別区)のホームレス支援団体ミリアムズ・キッチン*1では、「公正を求める市民連合*2」の創設メンバーらが机を囲んでいる。この街のホームレス支援サービスーーとその問題点ーーを身をもって経験してきた者たちだ。ホームレス対策を立案する際に経験者の声が反映されていないと感じ、自分たちの主張を届けようと2008年に創設した団体だ。 続きを読む
食料主権を求める黒人コミュニティ農園「ブラック・フューチャーズ・ファーム」 2024/10/29 米国オレゴン州は長らく家族経営の農業が中心だった*1 が、その状況に変化が起きている。ポートランド州立大学が2019年に行った調査によると、より多くの農地を購入したのは企業だったのだ。この流れが、地域の食料システム、環境、農村コミュニティや農家に影響を与えるのは間違いない。 続きを読む
ホルモンバランス教育の重要性--男子も女子も学校で習うべきこと 2024/10/18 ホルモンの働きや更年期についての教育普及に力を入れているアイルランドの内分泌学者マリー・ライアン博士に、アイルランドの『ビッグイシュー』誌がインタビューした。続きを読む
20年に及んだホームレス生活から脱出した女性にインタビュー 2024/10/16 オーストラリア中をさまよい、20年にわたるホームレス生活を経験した一人の女性。そんな彼女が念願の住居を手にし、路上生活の厳しさ、現在のあふれる喜びを語った。 続きを読む
政治に頼らず、まちのQOLを上げる方法ー野外シネマやチャリティマラソンの仕掛人に聞く 2024/10/12 オーストリア・ザルツブルクでは毎年6月、カピテル広場で開催される野外シネマに数千人もの人が押し寄せる。心疾患のある子どもを支援するため、ザルツブルク大聖堂の周囲を走るイベントも行われる。これらイベントを主導しているのは、元市会議員で、現在は個人事業主兼イベント運営者として活動するコーネリア・トエニという女性だ。ザルツブルクをより良い場所にするアイデアに溢れるトエニに、ザルツブルクのストリートペーパー『アプロポス』誌が話を聞いた。 続きを読む