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カテゴリ: 翻訳記事


ベネズエラではこの1年で、政府によって100以上のラジオ局が閉鎖に追い込まれている。メディアの衰退に拍車がかかり、市民の情報アクセスはますます難しくなっている。ジャーナリズム学教授で、メディア監視機関「メディアナリシス」の共同設立者マリエラ・トレアルバは、「(ベネズエラの地方部では)市民が情報を得るための最後かつ唯一の窓口だったラジオ局が、急速に失われつつあります」と述べる。続きを読む
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車上生活者の生きざまを描いた映画『ノマドランド』が突きつけたように、2008年の金融危機以降、高い住居費を節約する手段として「車上生活」を選ぶ人が増えている。パンデミックによって、その数はさらに増えている。トンプソン・リバース大学ヒューマンリソース学部のアンガス・J・ダフ准教授が『The Conversation』に寄稿した記事を紹介しよう。
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世界的に芸術家(アーティスト)の収入は、教育や資格を必要とする他の職業のプロよりもかなり低い。女性となると、さらに不利な状況にある。オーストラリアの芸術家をとりまく環境について、豪マッコーリー大学の経済学教授デイヴィッド・スロスビーらが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介しよう。続きを読む
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料理が焦げつかないフライパン、汚れにくい衣服やカーペット、泡消火剤……さまざまな用途に使われてきた「永遠の化学物質」は、その便利さゆえに危険を広めてきた。
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米国コロラド州のストリートペーパー『デンバー・ボイス』で15年前から写真家として働くジャイルス・クラセン。社会的弱者を撮影する際の心得、ストリートペーパー事業との出会いなどにについて、国際ストリートペーパーネットワーク(INSP)が話を聞いた。続きを読む
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「移民」は、現代の政治や学者間での議論において、避けては通れない重要なテーマだ。しかし、世界中どの国においても、政治家や世間一般に移民を敵視する人は一定数いる。移民反対派の多くは「移民が増えると犯罪が増加する」と主張する。実際に移民が犯罪率を上昇させているなら激しい反発も理解できなくはないが、本当のところはどうなのか。

移民が犯罪にもたらす影響は“ないに等しいほどわずか”だと多くの研究が示している*1が、多くの人はそこに関連性があると思い込んでいる。「移民に対する敵意」は、犯罪そのものではなく、犯罪についての誤った認識に端を発しているのではないか――。この仮説について、マギル大学(カナダ)の経済学助教授ニコラス・アジェンマンが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
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アフリカゾウの数は、1800年代には2600万頭いたが、今や41万5千頭にまで減少している。ヨーロッパ諸国による植民地化、密猟、開発がすすみ人間に生息地が奪われていることが主な原因だ。そして近年、この大きな動物は、また別の深刻な問題に直面している。アフリカゾウはその固有の生理機能から、毎日数百リットルもの水を飲む必要があるのだが、気候変動がアフリカの広範囲に長期的で深刻な干ばつをもたらしているため、十分な水が飲めなくなっている。この状況が変わらなければ、アフリカ――そして世界――は、地球からこのユニークな動物を絶滅させてしまうおそれがある。
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小規模漁業に従事する女性は 世界的に約450万人、全漁業労働者の4割を占めるとされる。しかし、女性たちは、漁場や沿岸資源へのアクセスにまつわる意思決定プロセスからは外されがちだ。漁業に関する政策、法律、プログラムは歴史的に、漁業コミュニティにおける女性の存在や貢献を軽視し、女性たちを軽視する環境をつくりあげてきた。それらは男女不平等を拡大させ、女性たちの生計にマイナスの影響を与えてきた。カナダのウォータールー大学ソーシャル・エコロジカルサステナビリティの博士候補生マディ・ギャラパシらが『The Conversation』に寄稿した、「小規模漁業のガバナンスにおける女性の影響力」についての調査結果*1を紹介する。
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英バース大学のジェンダー政治学の授業で、「現代社会で人の心を動かす政治指導者は誰か」と学生たちに尋ねると、必ずジャシンダ・アーダーンの名が挙がる。歴代のニュージーランド首相たちはどうかと尋ねると、学生たちは沈黙する。従来とは異なる、彼女ならではのリーダーシップ性は国民の心に強く響き、「ジャシンダ・マニア」と呼ばれる熱烈な支持者をも生みだした。アーダーン元首相のレガシー(功績)について、英バース大学政治学教授のヒルデ・コッフェが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介しよう。 続きを読む
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