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カテゴリ: ジェンダー


トランスジェンダーの人が体の外見と自認する性を一致させるため、性別適合手術を受けることがある。そのひとつ「トップサージェリー」は、トランス男性が乳房組織を取り除いて胸を平らにする、またはトランス女性が胸を大きくする手術を指す。手術自体は入院または日帰りで受けられるが、術後は、排液・縫合部位のケア・皮膚の移植などの処置に数ヶ月かかる。米シアトルのストリートペーパー『リアルチェンジ』が、体験者に取材した。続きを読む
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 米国では、女性の政治への関心は男性より低く、政治家に立候補する割合も少ない。女性は人口の50.8%を占めるにもかかわらず、連邦議員に占める割合は26.7%、州議員の31%にとどまっている。テュレーン大学准教授ミリヤ・ホルマンらによる『The Conversation』寄稿記事を紹介しよう。
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 東京五輪・パラリンピックには、大会史上初めてトランスジェンダー(生まれもった性別と自認の性が一致しない人)を公表した選手が自認する性別で出場するなど、日本でもその存在がかなり浸透してきている。
世界大会に出場する機会を手にした人たちであっても、さまざまな気苦労が想像されるが、それが生活困窮者であればなおさらだろう。米オレゴン州ポートランドのストリートペーパー『ストリート・ルーツ』の販売者で、トランスジェンダーの男性として生きるフェニックス・オークスの声を紹介しよう。

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 「この詩を書いた女、頭おかしいんじゃね?」

シドニーにある男子校の授業で、米国の詩人シルヴィア・プラスの詩を読んでいると、ある生徒がそう強く批判した。教室にいたのは教師(筆者)を含めて全員が男性だった。生徒たちのディスカッションを促す立場にあった筆者は、ジェンダーに関する批判的意見が出てくることをある程度は予測していたが、ここまで露骨とは...。
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 トランプ元米大統領はかつて、気候変動問題への怒りを表明した活動家グレタ・トゥーンベリに皮肉を込めてツイートした*1。「彼女は明るく素晴らしい未来を夢見ている、とても幸せそうな女の子のようだね。清々しい!」
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 札幌地方裁判所が同性婚を認めないのは「違憲」とする画期的な判断を示したのは記憶に新しい。多様なジェンダーに対する社会の許容度がひと昔前とは比べものにならないほど上がっている。さらに包摂的な社会にしていくためには、次世代の教育が重要だ。子どもにジェンダーの固定観念を持たせないためには何が必要か、ユタ大学社会学非常勤教授のカイル・マイヤーズが解説する。
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 広告表現から職場での役割まで、いたるところで男性と女性は根本的に違うが前提とされ、「男性は火星、女性は金星から来た」と比喩する本もあるほどだ。

その一方で、いわゆる「男性的」「女性的」な特徴が混じり合っている中性的な人たちがいることも分かっている。「心理的両性具有」と呼ばれるこの性質は、認知の柔軟性、社会的能力、そして精神面での強さに優れ、うつ病や不安障害といった精神疾患にかかる可能性が低いことが知られている。また、高い創造性を発揮しやすいとも報告されている*。

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2020年の米議会選挙には、過去最多のLGBTQの候補者が出馬、その数は少なくとも1,006人と見られている。LGBTQ候補者の支援団体「LGBTQヴィクトリー・ファンド(LGBTQ Victory Fund)」によると、2018年の中間選挙より41%増だった。

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 病院にかかる時に気にすることといえば、アクセスや待ち時間の長さ、保険の適用範囲といったことだろうか。だがトランスジェンダー(生まれもった性別と自認の性が一致しない人)やノンバイナリー(身体的な性に関係なく、男性・女性といった枠組みを当てはめない人)の場合は、「ジェンダーに関する差別を受けるのでは」との心配が加わる。 健康保険証にある名前や性別が見た目と違うことで治療を拒否される恐れがあり、ときには命を落とすこともあるのだ*1。現状と対策について、ミシガン大学ソーシャルワーク准教授のシャンナ・K・カッタリが解説する。
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