困窮者が相談したその日のうちに、個室入居を支援-永井悠大さん(認定NPO法人Homedoor) 2021/09/10 生活に困窮し、いったん路上に出てしまうと、住所のない人が次の住まいや仕事を得るハードルはとても上がってしまう。また、生活保護は申請から決定まで2週間〜1ヶ月ほどかかるため、困窮者の中にはその間に生活費が底をついてしまう人も少なくない。 認定NPO法人Homedoorではこの問題に対し、「切れ目のない居宅移行支援」を目指している。Homedoorの相談支援員、永井悠大さんがコロナ禍における困窮者の居宅移行支援という課題への取り組みについて報告した。 続きを読む
1万件以上の「電話相談」から見える困窮者の現状と生活保護制度のいま(弁護士・小久保哲郎さん) 2021/09/09 コロナ禍により、これまでになく広い範囲の人が生活困窮に陥っていることは、誰の想像にも明らかだ。しかし困窮者の増加ぶりと比べると、生活保護の利用者は増えていない。その理由について、1万件以上の電話相談で見えた傾向について弁護士・「生活保護問題対策全国会議」事務局長の小久保哲郎さんが解説した。続きを読む
10人に1人が「燃料の貧困」状態にある英国。公営住宅こそ省エネ性能建築にすべき 2021/07/28 住宅のエネルギー効率でみると、英国は欧州で最低レベルにある。各住宅の断熱性能が低いため、暖房に大きく依存している。環境への大きな負荷がかかるのはもちろん、個人の光熱費負担もばかにならない。また英国では、約116万世帯が公営住宅への入居順番待ちにあるとみられている(ホームレス支援団体シェルターの2019年度報告)。これだけの規模であることを考えると、今後はエネルギー性能を向上させた公営住宅を建設していくべきである。続きを読む
数字で見る困窮のいま…「貸付」が1兆円を超えている/BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」その3 2021/07/10 コロナ禍で、公的制度にはどのような動きがあったのだろうか。 6月19日に行われたオンラインイベント<BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」>には、困窮者支援活動に最前線で取り組む小林大悟さん(「新型コロナ・住まいとくらし緊急サポートプロジェクトOSAKA」呼びかけ人、NPO法人釜ヶ崎支援機構・主任相談員)、根本真紀さん(ソーシャルワーカー)が登壇。司会を務めるNPO法人ビッグイシュー基金大阪事務所の川上翔が話を聞いた。(その1:大阪の現状 その2:東京の現状)続きを読む
東京の困窮者支援、コロナ禍の影響とは/BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」その2 2021/07/09 2021年6月19日に行われたオンラインイベント<BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」>には、困窮者支援活動に最前線で取り組む小林大悟さん(「新型コロナ・住まいとくらし緊急サポートプロジェクトOSAKA」呼びかけ人、NPO法人釜ヶ崎支援機構・主任相談員)、根本真紀さん(ソーシャルワーカー)が登壇。続きを読む
釜ヶ崎の困窮者支援、コロナ禍の影響とは/BIG ISSUE LIVE #4「コロナ禍の支援現場から見えてきたこと」その1 2021/07/08 長期化するコロナ禍の影響で、生活保護や住居確保給付金といった公的扶助の受給申請は大幅に増加。それと並行して、生活困窮者を支援する民間の団体でも、様々な取り組みが行われている。続きを読む
猫のボブが日本に遺したもの:ペットと泊まれる個室シェルター「ボブハウス」 2021/07/02 今もなお、多くの人にその死が惜しまれている猫のボブ。その影響を受けて誕生した日本の「ボブハウス」は、住まいを失った人たちがペットを手放すことなく、共に暮らしていくことを可能にしている。続きを読む
「女性による女性のための相談会」をより多くの人に知ってほしい。BIGISSUELIVE「深刻化する女性の貧困」に雨宮処凛氏が登壇 2021/06/16 2021年5月28日、9都道府県における緊急事態宣言の延長が決定。すでにギリギリの生活を続けてきている人は、絶望にも似た感情を抱いている。自粛生活が長期化する中、サービス業は深刻な打撃を受け、その主な担い手である女性の貧困が深刻化、支援団体はより強い危機感を持って活動を続けている。続きを読む
資本主義が生み出した「働く貧困層(ワーキングプア)」、「これを変えるべきだと言いたい」― 『家族を想うとき』ケン・ローチ監督 2021/06/12 ホームレス問題に対する社会的議論を巻き起こしたテレビドラマ「キャシー・カム・ホーム」('66)から50年以上にわたり、ケン・ローチ監督は労働者や社会的弱者に寄り添う作品を撮り続けてきた。最新作『家族を想うとき』を通じて彼が憤慨しているのは、「働く貧困層」である非正規雇用の実態だ。続きを読む