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カテゴリ: 虐待・暴力


“意図的に住まいを破壊すること”――戦時中であれ平時であれ、個人または共同体のものであれ、政府あるいは民間によるものであれ――は「ドミサイド」と称される。ロシアによるウクライナでの住居破壊を受け、国連が定める「適切な住居の権利」に関する特別報告者バラクリシュナン・ラヤゴパルは、「ドミサイドは戦闘の巻き添えというレベルをはるかに超える被害をもたらし、それ自体を国際法で禁止・処罰するべきだ」と主張している。ドミサイドは、集団虐殺(ジェノサイド)、人道に対する罪、戦争犯罪とみなされるべきだと主張するマギル大学の法学部准教授プリヤ・グプタが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。 続きを読む
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ここ数年、日本の入管収容施設(以下、「入管」)のあり方に光が当たるようになったが、国外でも同様の問題が浮上しているようだ。戦争・紛争後などのトラウマ研究を専門とし、入管施設の被収容者についての調査も続けている英国ノッティンガムトレント大学の社会トラウマ心理学准教授ブレリナ・ケレジが、英国の入管施設の現状について『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。 続きを読む
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男子ラグビーのウェールズ代表ヘッドコーチ、ウォーレン・ガットランドは、世界有数のスポーツ指導者として知られている。彼が編み出した激しいトレーニングメニューには、頭巾をかぶせられる、赤ん坊の泣き声にさらされ続けるといったものもあり、「メンタルを鍛える」とされている。ガットランド本人は「残酷なものではない」「選手からの反応も良い」と語る。 

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2023年4月、有名シェフ、バーバラ・リンチ*1のもとで働く従業員による告発記事が『ニューヨーク・タイムズ』紙と『ボストン・グローブ』紙に掲載された。職場で暴力が常態化しているとの内容だが、飲食店業界で働いたことのある人たちなら、今さら驚くようなものでもないかもしれない。この業界に蔓延する暴力的な職場環境について、ハワイ大学ヒロ校の社会学准教授エレンT・マイサーらが『The Conversation』に寄稿した記事を紹介する。
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DV(ドメスティックバイオレンス)被害者といえば女性を想像してしまいがちだが、近年は男性が被害者となるケースへのサポート体制も必要性が高まっている。実際、ドイツで男性のためのDV被害ホットラインを設けたところ、相談件数が2020年の約1500件から2021年には3000件以上と倍増しているのだ。独シュトゥットガルトのストリートペーパー『トロット・ヴァー』の記事を紹介する。 続きを読む
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「私がこうして路上に立つのは、家族を養うため」とヴィッキーは言った。彼女は現在、母親と二人の子どもと一緒にトレーラーハウスで暮らしながら、イースト・ナッシュビルにあるスーパーマーケット「クローガー」の前で『コントリビューター』を販売している。

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2022年4月の警視庁発表によると、日本国内の年間のDV相談は8,011件(うち8割は女性から)だという*1。人口約1000万人のスウェーデンでは、その4倍以上の相談があるようだ。現地のストリートペーパー『ファクトム』誌が、スウェーデン国内のDV被害の実態や、女性支援施設の運営状況について取材した。(元記事は2021年11月掲載)

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 日々流れてくる幼い子どもへの虐待のニュース。「虐待するくらいならそもそも子どもを作るな」「虐待親も同じ目に合わせればいい」といったコメントも多く見られるが、虐待した親のほうも、親から「あるべき教育」を受けて来ておらず「自分がされたことをしているだけ」というケースも多々ある。連鎖しがちな虐待問題に、悪戦苦闘している国は多い。ギリシャの例を紹介しよう。続きを読む
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イスラエル占領下にあるパレスチナの地区では、12歳以上の子どもが逮捕の対象となり、投石行為などで逮捕・尋問を受ける未成年者が後を絶たない。兵士の急襲や検問所封鎖は日常生活にも支障をきたしている。こうした実情をスマホで撮影し、フェイスブックで発信し続けるのが13歳のジャーナリスト、ジャンナ・ジハードだ。米国オレゴン州のストリート紙『ストリート・ルーツ』の取材に応じた。続きを読む
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