(2011年11月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第178号より)




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ドイツ、すべての子どもに学童保育の権利を



先頃、ベルリン・ノイケルン地区にあるゾンネン小学校の教職員たちが市議会に対し、すべての小学校児童に学童保育の権利を要求する抗議書を提出した。ドイツの小学校では就学時間が通常午前中だけなので、両親が共働き家庭の子どもに対しては公共の学童保育を受ける権利 が与えられている。 

今回抗議書を提出した教職員らは「ノイケルン地区では、両親共働き家庭が少ない代わりに、生活保護受給家庭が多い」ことをあげ、「生活保護受給家庭の子どもたちの多くは、放課後にスポーツや身体を動かす遊びをするよりコンピュータゲームなどに没頭する傾向が強く、また親が宿題を見てくれることも少ない」として「こういった家庭の子どもたちにこそ、学童保育の機会を与え、支援を行う必要がある」としている。

ベルリン市議会教育省では、親が失業状態にある子どもたち、および外国人家庭の子どもたちにも学童保育の機会を与える提案書を策定しているが、財源の問題からまだ正式に認可されてはいない。

(見市知/参照:Berliner Zeitung)