ビッグイシュー日本のサイトに戻る>

ビッグイシューと参加の形について(初めての方へ)


こんにちは。ビッグイシュー日本東京事務所長の佐野未来です。

TVや新聞などを通じて「ビッグイシューのことを初めて知った」という方のために、簡単にご説明と参加の形をご紹介させていただきます。

また、ご興味を持っていただけた方、もう少し、ビッグイシューを知ってみたい、関わってみたいと思われた方のために、参加・応援方法なども最後にご紹介しています。最後まで読んでいただければ嬉しいです。

ビッグイシューについて


ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。有限会社ビッグイシュー日本という会社を作り事業を行っています。

例えば厚生労働省の調査によると、野宿生活者の約7割が働いており、過半数の人は仕事をして自立したいと思っています。ビッグイシュー日本は『ビッグイシュー日本版』という雑誌の販売という仕事をつくることで、ホームレス状態であっても働き収入を得ることができる機会を提供しています。

販売者は、登録を済ませ、無料で提供された10冊を販売して4500円の収入を得た後は、一冊220円で仕入れ定価450円で路上で販売します。一冊230円が販売者の収入になります。 詳しくは販売のしくみをご覧ください。

2003年の創刊以来、2019年3月31日までにのべ1,911人が販売者として登録し、203人がビッグイシューのしくみを利用して路上生活を脱し、ビッグイシュー販売以外の仕事を得ることができました。

現在全国で約100名がビッグイシューを販売しています(販売者ストーリーはこちら)。

若いホームレスが増えています――ビッグイシューの取り組み


ビッグイシューの販売者は「ビジネスパートナー」。ホームレスは一見とても遠いことに感じますが、今の日本では誰もが「ホームレス」になる可能性があると私たちは感じています。
日雇い労働者として建築現場などで働いていた人たちが、高齢や怪我などで仕事がなくなり、路上生活になる、というのがビッグイシュー創刊当初(2003年)に良くあったストーリーでした。ですから、販売者も50代以上の人たちがほとんどでした。

不安定な就労状況の中、高齢や怪我などで仕事を失い路上にでる、という構造は今も変わらずあります。そして、リーマンショック後、20代、30代の若い人さえも、仕事を失い、ネットカフェなどを転々としたり、路上生活となり、ビッグイシューの販売登録にやってきました。(関連ページ:若者のホームレス化予防

ビッグイシュー日本はホームレス状態でも「すぐにできる仕事」を創るとともに、2007年にスタートした認定NPO法人ビッグイシュー基金とともに、「誰もが存在を認められ、安心して生き生きと関われる場所・社会をつくること」に取り組んでいます。

応援者の声


この間、本当に多くの方々に応援をいただき、活動を続けてくることができました。沢山の著名人の方々にも表紙に登場いただいたり、ゲスト編集長になっていただくなど、応援をいただいています。(関連ページ:バックナンバー表紙一覧

これまでに登場いただいた方々の声を一部ご紹介します。

「掲げている理念も、売る人も買う人も、全部ひとつの歌。僕らも、街頭に立って声を張り上げて生活費を稼いでいる彼らと同じ歌を歌ってる。同じ“生きようとしている人”なんだ。

ビッグイシュー41号 バンプ・オブ・チキン


「雑誌を購入したお金が、働く意思のあるホームレスの糧になる。ビッグイシューは、一律に税金を払って、補助金で一律にホームレスを支援する行政とは全く違う新しい公共性だ」

ビッグイシュー49号 石田衣良さん


「これを買うことでしかできない体験」がビッグイシューの魅力。もちろん中身も他にないものだし、それこそホームレスの人と話す体験は他でできないものですから。」

ビッグイシュー100号 香山リカさん


「ビッグイシューは日本社会の欠陥を補うキラーパスのような雑誌じゃないかなと思います。販売者さんを見たら、パッと寄っていって買う、そんな男の子女の子は素敵じゃないですか。ビッグイシューの未来を心から応援しています。」

ビッグイシュー107号 茂木健一郎さん


参加の形について


まずは人が貧困状態で一人ぼっちになり、ホームレスとなってしまう社会について、どうすれば変えていけるのか、一緒に考えていただけると嬉しいです。もう少し、ビッグイシューを知ってみたい、関わってみたいと思われた方、以下のような参加・応援方法があります。皆様の参加、ご協力をお待ちしております。

【知る・広める】
ビッグイシューについて知ってください。お友達や家族の人に広めてください!

①フェイスブックでビッグイシュー公式ページを「いいね!」 
②ビッグイシューの過去の記事が読める「ビッグイシュー・オンライン」を読んで面白いと思った記事を広める。さらに興味があれば、最新号の紹介やお勧め記事などをお知らせするメルマガに登録。
③ツイッターで BIG_ISSUE_JAPAN をフォローする。

【雑誌を買う・読む・広める】
雑誌をぜひ手にとって見てください。そして、お友達や家族の人に広めてください!

④ 最寄の販売者さんから購入→販売場所検索 
⑤ バックナンバーをビッグイシュー日本本社より直接購入《3冊からの購入となります》 
最寄りの図書館などで読む
*「図書館購読」の仕組みがありますので、最寄りの図書館に無い場合、ぜひ要望を出してみてください。

【その他のかかわり方】
⑦ イベントに参加してみる。*イベント情報はフェイスブック、ツイッターで速報をお知らせするほか、誌面やホームページでもお知らせしています。

⑧ビッグイシュー・オンラインサポーターになる
https://bigissue-online.jp/archives/onlinesupporter.html

ボランティアとして参加する

寄付をする。 
*NPO法人ビッグイシュー基金は、国税庁から「認定NPO法人」に認定されました。ご寄付は税制優遇の対象となり、寄付金控除等を受けていただくことができます。 

⑪ ご家庭や職場で不要になった書籍、DVDなどを「チャリボン」サイトから寄付する。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました!







過去記事を検索して読む


ビッグイシューについて

top_main

ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。