生きづらい立場に置かれている方の包摂、不平等や不正の是正、自由・人権についての記事です。
公正・包摂
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移民による米国の経済効果は年に2.2兆ドルとの試算
ドナルド・トランプは2期目を目指す米大統領選の活動中から、何百万もの移民を国外追放すると発言してきた。外国生まれの労働者が米国人の職を奪っている、というのがその主な理由だ。次期副大統領候補のJ・D・ヴァンスも同じく、反移 […] -
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ナチ独裁への入り口となった「大統領緊急令」と「緊急事態条項」の共通性。政権が自由に法律を作り、国民の基本権は停止される?!― 石田 勇治さんに聞く
1919年に制定され、当時最も民主的だと言われたドイツの「ワイマール憲法」。しかし48条「大統領緊急令」が濫用されて、ヒトラー独裁が生じた。自民党改憲草案の「緊急事態条項」の危険性と併せて、ドイツ近現代史の研究者・石田勇 […] -
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ホームレス問題の政策議論の場にホームレス当事者が参画/ワシントンD.C.の例
ワシントンD.C.(コロンビア特別区)のホームレス支援団体ミリアムズ・キッチン*1では、「公正を求める市民連合*2」の創設メンバーらが机を囲んでいる。この街のホームレス支援サービスーーとその問題点ーーを身をもって経験して […] -
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食料主権を求める黒人コミュニティ農園「ブラック・フューチャーズ・ファーム」
米国オレゴン州は長らく家族経営の農業が中心だった*1 が、その状況に変化が起きている。ポートランド州立大学が2019年に行った調査によると、より多くの農地を購入したのは企業だったのだ。この流れが、地域の食料システム、環境 […] -
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障害のある女性への「性と生殖に関する差別」
障害のある人はいまだにありとあらゆる差別を受け、さまざまな形の暴力に直面し、「性と生殖に関する健康」における権利の行使を妨げられている。特に女性の場合、それが顕著だ。 セルビアのストリート誌『リツェウリツェ』が、障害者権 […] -
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差別を生むのは「無知」から来る「恐れ」ー 異なるものを知り、行動を起こそう
差別と闘う、これはすべての人に関わってくるテーマだ。往々にして、差別とは目に見えず、どんな形であれ人間の尊厳を踏みにじる。では、いったいなぜ人は差別をしてしまうのだろう? 差別をなくすことはできるのだろうか? […] -
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表紙&特集は「読書バリアフリー」、スペシャルは「ビル・ナイ」/2024年9月15日発売の『ビッグイシュー日本版』487号
2024年9月15日発売のビッグイシュー日本版487号の紹介です。 表紙&特集は「読書バリアフリー」、スペシャルは「ビル・ナイ」です。 -
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災害時に障害者を取り残さないために必要なことーー東ティモールの事例
目が不自由な人のための音声・点字版など、「障害者向けの水害ハザードマップ」を作成している自治体は、国土交通省の調査に応じた1591自治体のうち、2.6%にとどまることが判明した*1。平時に障害者の存在が想定さ […] -
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映画鑑賞の機会からこぼれ落ちる人に映画を届けたい。日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」
東京・田端にある映画館『シネマ・チュプキ・タバタ』。座席数20席と小さな映画館ながら、2016年の開業以来、日本各地からここで映画を見たいと様々な人が訪れる。それはこの映画館が、視覚や聴覚に障害がある人、子連れの人、大き […] -
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トゥレット症候群やチック症についての教育の必要性
スコットランド出身の人気シンガーソングライター、ルイス・キャパルディがコンサート中に歌えなくなり、ファンが大合唱でサポートしたという。キャパルディは数年前にトゥレット症を患っていることを公表している。トゥレット症という疾 […] -
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自閉症の人物を演じる自閉症の人気俳優クロエ・ヘイデン
「私の感情レベルは0か100なんです」と女優クロエ・ヘイデンは話す。「悲しみや失望を感じると、もうほかには何の感情も感じられなくなるんです」。その感覚にとらわれて身体的な痛みにつながることもニューロダイバーシティ*1には […] -
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卒業できない大学生たち–人種間の経済格差が露呈
「米国の大学卒業率」に関する連邦政府の最新調査*1により、大学生の40%が高校卒業後8年経っても学位や資格を取得していない(=卒業していない)ことが明らかとなった。カリフォルニア大学サンタバーバラ校のアカデミックライティ […] -
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スイス 非正規滞在者「サン・パピエ」10万人。労働力として頼られる一方、世間から隠れて暮らす
母国の政治腐敗や経済的不平等により出稼ぎ労働者とならざるをえない人の中には、滞在許可証をもたずに働く人も多い。スイスでは労働人口の2%を占めるといわれ、家事労働や建設業、外食産業などで社会を支えているが、日常生活は摘発の […] -
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死刑と民主主義社会が両立しない理由
紀元前399年、アテネではソクラテスを死刑に処することが公開裁判で確定した。でっち上げともいえる政治的嫌疑をかけられたソクラテスだったが、市民の大多数によって民主的に決められたことだからと、その死刑判決を受け入れた。この […] -
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“依存”より強い“嗜癖(しへき)”(アディクション)。ギャンブル障害、自分の意志が発動しないーーゲスト編集長 帚木 蓬生さん
日本でいち早くギャンブル障害(いわゆる、ギャンブル依存症)の治療にかかわり、ギャンブル障害の現状を発信してきた精神科医で作家の帚木蓬生さん。ギャンブル障害の歴史、症状、診断、回復への道を語る。 下記は2017-04-15 […] -
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日本、536万人の「ギャンブル障害」者。ギャンブル機器、世界の64%が日本に――帚木蓬生さんに聞く
国内に536万人いるといわれる「ギャンブル障害(依存症)」者。ギャンブルの繰り返しにより、彼らの脳はどのように変わってしまうのか。日本がこれだけのギャンブル症者を生んだ背景に何があるのか。10年にわたってギャンブル障害の […] -
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ディープフェイク技術が選挙戦にあたえる影響ーフェイクニュースの新たな潮流
米共和党の候補者指名争いに出馬していたフロリダ州知事ロン・デサンティスが、対抗馬であるドナルド・トランプにしかけた攻撃は、トランプ自身が政治に持ち込んだ「フェイクニュース」を駆使したものだった。デサンティス陣営は、保守層 […] -
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ダウン症の子の保護者たちが結成した新体操クラブ。生徒も先生も幸せを感じられる活動とは
学習障害のある若者たちと、教えることが大好きなボランティア指導者がタッグを組むと、まさに生きる喜びを体感できる体験を生み出せるようだ。イタリアで発行されているストリートペーパー「Scarp de’ tenis」が、学習障 […] -
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英国の入管収容施設の実態
ここ数年、日本の入管収容施設(以下、「入管」)のあり方に光が当たるようになったが、国外でも同様の問題が浮上しているようだ。戦争・紛争後などのトラウマ研究を専門とし、入管施設の被収容者についての調査も続けている英国ノッティ […] -
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移動式無料洗濯サービス-洗いたての服で、新しい人生をつくる。
改造した車で路上を移動しながら、ホームレスの人々に無料で洗濯サービスを提供する「オレンジスカイ・ランドリー」。この活動をオーストラリアで始めたルーカス・パチェットさんに、メールインタビュー。 -
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災害から「逃げられない人」を減らしたい。東日本大震災の経験から誕生、世界初の車椅子・補助装置「JINRIKI」
2011年の東日本大震災時、被災3県での障害者手帳保持者の死亡率は全住民の約2倍で、死者数の約6割を占めていたのは65歳以上の高齢者だ。災害時に支援が必要な人をどう避難させるかが大きな課題となっている中、その手段の一つと […] -
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甲状腺がん患った若者たち、原告となって東電を提訴──井戸謙一弁護士(弁護団長)に聞く
2011年3月の東京電力福島第一原発事故後に甲状腺がんになったのは、原発事故による被曝が原因だとして、事故当時、福島県内在住だった当時6歳から16歳の6人が今年1月、東京電力に総額6億1600万円の支払いを求める訴えを東 […] -
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セクハラはれっきとした人権侵害。加害者だけでなく組織全体の検証を
日本ではセクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」)や性暴力のニュースを聞かない日はなく、その対策は遅々として進んでいないように思える。他の先進国ではどうだろうか。カナダ・アタバスカ大学で組織行動論を専門とするアンジェ […] -
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10月15日発売の『ビッグイシュー日本版』465号、表紙は「ブカヨ・サカ」、「守りたい、『介護の社会化』」
2023年10月15日発売のビッグイシュー日本版465号の紹介です。 表紙は「ブカヨ・サカ」、「守りたい、『介護の社会化』」です。 -
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写真入り身分証の提示義務、社会的マイノリティを犠牲にして得られる「信頼性」とは?
英国では2023年5月4日以降、不正投票を防ぐため、投票時に写真入り身分証(運転免許証やパスポートなど)の提示が求められるようになった。この新しい規則により、民族的マイノリティやホームレス状態の人など、身分証を持つことが […] -
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タリバン政権による「婦人服の制作禁止令」で、仕立て屋たちが職を失っている現状
「アフガニスタンで自分の店を構えていたのですが、タリバンが婦人服の制作を禁じる命令を出したため、パキスタンに来ました。今は、この街の仕立て屋で日当制で働いています」アフガニスタン東部の都市ジャラーラーバード出身のノア・ワ […] -
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成人の約2100万人が身分を証明できない?!困窮者をさらに追い詰める米国の現状
サンフランシスコのストリートペーパー『ストリート・シート』で編集者として働くTJジョンストンは、かつてホームレス状態にあった。その当時、写真入りの身分証をなくしたことで、大変な生活がさらに危うくなりかけたという。実体験を […] -
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身体障害や発達障害のある学生に“合理的配慮”を。大学でのダイバーシティの取り組み(英国)
身体障害のある学生ならびにニューロダイバーシティ*1の学生への教育支援について、英国サリー大学で障害・インクルーシビティ責任者を務めるルイーズ・バデリーに『ビッグイシュー・ノース』が話を聞いた。 -
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国民の大半が電子行政システムを信頼しているエストニア。その圧倒的デジタル化状況
北欧の小国エストニアは、2023年3月5日に実施された 国民議会選挙でデジタル的に大きな節目を達成させた。インターネット投票した人が初めて、有権者の半数を超えたのだ。政治学者として選挙制度を研究しているウェストバージニア […] -
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移民の子どもが200人以上行方不明になっている英国の現状
英国では、移民として、保護者もなく一人きりで英国にたどり着いた子どもたちは、内務省が管轄するホテルに収容されることになっている。だが実際には、その中から多数の行方不明者が出ているという。シェフィールド・ハラム大学の教授で […]