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公正・包摂
食料を配布するのではなく、自炊の環境を/亡命者たちが使える移動式キッチンの設置
アーサー・インファンテは何年も前からホームレス支援に従事してきた。人助けをするのはごく自然なことだと言い、自分の子どもも巻き込んで活動している。「“してあげてる”とは思っていません。困っている人に何が必要なのかを訊ね、衣 […] -
ジェンダー
「いないこと」にされがちなノンバイナリー
自分の性別は「男性」にも「女性」にも当てはまらないと考える性自認を「ノンバイナリー」という。電通グループの調査では、ノンバイナリーを自認する人は全回答者(57,500人)の1.38%を占めていた*が、日常生活においてはほ […] -
原発ウォッチ!
イスラエル、イランの原子力関連施設を攻撃。原子力平和利用の根底を突き崩す
2025年6月13日、核兵器を保有するイスラエルは、イランの原子力関連施設などへの空爆や要人暗殺を開始した。イスラエルは以前から、イランがこれらの施設で核兵器を開発しており、自国への脅威だと主張していた。イランも大量のミ […] -
ビッグイシューのご案内
表紙は「ピアース・ブロスナン」、特集は「走れ!ローカル鉄道」/8月15日発売の『ビッグイシュー日本版』509号
8月15日発売の『ビッグイシュー日本版』509号、表紙は「ピアース・ブロスナン」、特集は「走れ!ローカル鉄道」です。 (リレーインタビュー 私の分岐点)囲碁棋士 飛田早紀さん 2011年、20歳の時に関西棋院でプロ入りを […] -
公正・包摂
カルト集団や詐欺師は不確実性に対する不安から生まれる――人々をマインドコントロールする術
カルト集団について解説した書籍『Do As I Say』(未邦訳)。著者は、毎回さまざまなカルト集団を取り上げて語るポッドキャスト「Let’s Talk About Sects」のホストを務めるサラ・スティールだ。宗教や […] -
平和・協同
投下訓練で福島市に落とされた“模擬原爆”原爆と原発、二つの「核の人災」伝える渡利地区
アジア太平洋戦争の敗戦間際に、福島市に唯一落とされた爆弾があった。それは原爆の投下訓練弾「模擬原爆」で、渡利地区の水田で作業をしていた一人の少年が命を落とした。この地区は2011年の原発事故でも高い放射線を記録した。少年 […] -
公正・包摂
肩書を外して出会える場所 大阪・寝屋川の「NEFNE」が地域にひらく“汽水域”
京阪電車・寝屋川市駅から歩いて3分ほどの場所に、「NEFNE(ネフネ)」という、一見何をしているのかわからない場所がある。雑貨屋のように見えるが、本もたくさんあって、レンタルスペースもあって、聞きなれないようなテーマのイ […] -
アート・文化
「新宿ダンボール村」に生きた人たちと過ごした2年間。写真家・迫川尚子さんが語る新宿西口の記憶
1996年1月24日から1998年2月14日の2年間、新宿駅西口には「新宿ダンボール村」と呼ばれる路上生活者たちのコミュニティが存在した。2年間だけ存在したこの「村」をカメラに収め続けた写真家・迫川尚子さんに、ここで生き […] -
アート・文化
吉祥寺でビッグイシュー日本22周年 上映イベント「OUTCAST FILM FESTIVAL SPIN OFF」&写真展(8/9-11)——仕掛人のMadeGood.Films の鈴木さん&会場提供の清瀬さんに聞く
2025年9月でビッグイシュー日本版創刊から22周年。それを記念し、8月9日〜11日、吉祥寺サンロード商店街にあるespace Á L. L.で、ドキュメンタリー映画の上映イベント「OUTCAST FILM FESTIV […] -
貧困・ホームレス
「 フィンランドでキャリアアップできる」と騙され困窮するアジア系留学生が急増
近年、フィンランドではアジア諸国からの留学生が増加傾向にあるが、経済的苦境に陥り、フードバンクに頼る生活を送る者が何百人も発生しているという。フィンランドのストリーペーパー『イソ・ヌメロ』誌のレポートを紹介する。 学びな […] -
経済・産業
人口2万5千人のまちで、フェアトレードと地産地消を実践。岐阜・垂井町『みずのわ』が育てているものとは
岐阜県西部、不破郡にある垂井町。人口約2万5千人のこのまちに、「古民家みずのわ」というフェアトレードと地産地消をテーマにした店がある。運営するのは、NPO法人泉京・垂井。ここではフェアトレード商品・地産地消品を扱うほか、 […] -
ビッグイシューのご案内
表紙「シンシア・エリヴォ」、特集は「ベーシックインカムの導入を考える」/『ビッグイシュー日本版』8月1日号(508号)
8月1日発売の『ビッグイシュー日本版』508号は表紙「シンシア・エリヴォ」、特集は「ベーシックインカムの導入を考える」です。 (リレーインタビュー 私の分岐点)将棋棋士 先崎 学さん 小学4年生の時に米長邦雄永世棋聖の内 […] -
気候・自然
CO2最大排出源は富裕層。気候変動対策の観点からも貧困格差の是正を
電気自動車、太陽光発電、ヒートポンプ……気候変動対策を推進していくには、国内外を問わず、富裕層と低所得層を分け隔てる「富と資源の大きな格差」に向き合わなければならない。なぜこの格差がネットゼロ1 移行の大きな障壁となるの […] -
気候・自然
猛暑がもたらすメンタル悪化・成績低下・犯罪の増加
猛暑は、私たちの心身の健康にまで大きな影響を及ぼしている。「熱さ」というストレスによって、複雑な認知タスクを組み立てるのが難しくなったり、物事を解決するための脳の機能が損なわれたりすることが、もろもろの研究で明らかになっ […] -
貧困・ホームレス
ペットフード用パントリーのニーズ高まるー物価高騰に苦しむ飼い主たちの救い
ここはメルボルン郊外にあるセカンドチャンス・アニマル・レスキュー(以下、「SCAR」と表記)が運営するペットフード専用のフードパントリー(食料支援を行う場所)。棚にはペットフードやペット用グッズ、寄生虫予防薬などがぎっし […] -
貧困・ホームレス
真夏の酷暑から販売者を守るために行っていること
「ビッグイシュー」の路上販売は、「ホームレス状態、連絡先・保証人・履歴書なしでも、誰でもすぐに始められる仕事」として、イギリスではじまりました。雑誌を仕入れて路上で対面販売する形をとることで、仕事を求めるホームレス状態 […] -
ビッグイシューのご案内
台湾、アジア初・脱原発の歴史。戒厳令終了から40年弱を要してようやく実現
2025年5月16日午後10時、台湾で最後の稼働中原発だった第三原発2号機が40年の運転期間を終了し、発電を終了した。台湾がアジア初の脱原発国家となった瞬間だ。同日、台北でアジアの脱原発運動の国際会議である「ノーニューク […] -
貧困・ホームレス
3.8万人の若者ホームレスがいるドイツ、ベルリンでワンストップ支援センターを建設中
2026年春、ベルリンに住まいの安定しない若者向け支援センター「BUTZE」がオープンする。7階建て、総床面積3,650平方メートルに及ぶこの施設で、若者がホームレス状態を生き抜き、また脱出できるよう、さまざまな支援を提 […] -
ビッグイシューのご案内
表紙&特集「デジタル民主主義」、スペシャルインタビューは「マイケル・シーン」/『ビッグイシュー日本版』7月15日発売(507号)
7月15日発売の『ビッグイシュー日本版』507号の表紙&特集は「デジタル民主主義」、スペシャルインタビューは「マイケル・シーン」です。 (リレーインタビュー 私の分岐点)作家 葉真中顕さん 2013 年『ロスト・ケア』( […] -
教育
灘中の道徳の授業「貧困と社会保障」でビッグイシューが講義。灘中生から30の質問
有限会社ビッグイシュー日本では、企業や学校から依頼を受け、ホームレス問題や格差社会、ビッグイシューの活動への理解を深めるため、講義をさせていただくことがあります。 今回の行き先は、兵庫県にある灘中学校。道徳の時間で「貧困 […] -
健康・衛生
統合失調症の人の脳は急速なスピードで加齢している?
統合失調症は幻覚や妄想を繰り返す疾患で、世界で2千万人以上が罹患しているとされる。思春期から成人期初期にかけて発症する場合が多く、生活のあらゆる面に影響をおよぼす複雑かつ深刻な精神疾患だ。現在の学説では、その発症には成人 […] -
アート・文化
「本棚」は、誰かとつながるための自己表現 ──シェア本屋がもたらす喜び
2000年代からのネット書店の台頭、2010年代からのデジタル化の影響などにより、世界的に書店の数は減少傾向にあります。国内の書店は1999年には2万店以上ありましたが、現在は1万店を切りました。まちの本屋が次々と姿を消 […] -
経済・産業
アジア初。台湾の脱原発が実現–「原発ゼロ」守り続ける、その始まりの日
2025年5月17日夜、台湾で最後まで稼働していた第三原発2号機(台湾電力)が運転期間40年を迎えて停止した。これで台湾はすべての原発が止まり、原発ゼロ政策「非核家園(非核国家)」が実現。世界ではドイツに次いで2番目、ア […] -
公正・包摂
若者の投票率を上げる方法:大学キャンパス内での期日前投票
日本の選挙では、生活圏内にある小学校や公民館などが投票所となるため、投票所までのハードルはどの地域に住んでいようと、さほど差がない。しかしアメリカでは、各郡がどれだけ投票所を設置するかを決めるため、投票所までのアクセスが […] -
アート・文化
表紙は「レオ・レオーニ」、特集は「動物たちの力を借りる」/7月1日発売の『ビッグイシュー日本版』506号
7月1日発売の『ビッグイシュー日本版』506号の表紙は「レオ・レオーニ」、特集は「動物たちの力を借りる」です。 (リレーインタビュー 私の分岐点)作家 呉勝浩さん 2015年に『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞 […] -
経済・産業
人口1,100人ほどの集落。引き継いだ10坪の商店で好きなモノだけ扱って生きる/猫3匹のいる、タバコとおやつ&喫茶「サンカクヤ」(島根県浜田市)
島根県西部に位置する浜田市は、県最大の漁獲量を誇る良港と山のある自然豊かな場所。その南西の山あいにある、人口1,100人ほどの地区に、タバコと「自分の好きなものだけ」を販売する喫茶「サンカクヤ」がある。経営者の清家さんに […] -
公正・包摂
児童労働は25年で約半減するも、まだ世界で1.38億人の子ども働かされている現状
2025年6月11日に発表されたILO(国際労働機関)とユニセフの資料によると、世界で1.38億人の子どもたちが農業や家事労働、商品販売、製造などの分野で就労している。このうち約5,400万人は、「最悪の形態の児童労働」 […] -
健康・衛生
「何度も薬物にハマる人は意志が弱い」の誤解。治療の対象として表現に配慮を
第46代大統領ジョー・バイデンの息子ハンター・バイデン(51)がABCニュースのインタビューを受けたときのこと。ハンターが過去に薬物依存に陥ったことについて、インタビュアーが「何回も更生施設に出たり入ったりされたんですっ […] -
原発ウォッチ!
スペイン・イベリア半島の停電、太陽光、風力、ガス火力、水力から復旧
2025年4月28日午後0時33分(スペイン現地時間)、スペインとポルトガルの大部分で大規模な停電が発生した。報道によればスペインではわずか5秒の間に約15GWの電力が失われた。当時の国内電力需要の60%に相当する。ポル […] -
健康・衛生
デンタル・デバイド:歯の治療における格差問題
歯の治療が裕福な人だけのものであってはならない。歯の治療が遅れると、身体全体の不調、自信喪失、幸福度の低下など大きな代償がともなう。歯科治療における格差問題「デンタル・デバイド」について、『ビッグイシュー・オーストラリア […]