ビッグイシュー・オンライン編集部のイケダです。現在路上で発売中の237号から、読みどころをピックアップいたします。

大切なものは足下にある。命全うする現場で立ち会う




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今回のピックアップは、リレーインタビュー「私の分岐点(第202回)」より、フリーアナウンサーの小谷あゆみさんのインタビュー。

小谷さんは石川テレビ放送の勤務を経て、フリーになって上京し、「ハートネットTV介護百人一首」「楽ラクワンポイント介護」といった番組に出演し、ご活躍しています。市民農園づくりにも取り組み「ベジアナ」としても知られています。

特に興味深いのは、小谷さんが語る介護への思い。

フリーになって最初に担当したのが、NHK Eテレ「介護百人一首」という番組で、この春、司会を始めて11年になりました。介護する人・される人が、ふだん胸のうちを吐き出そうというものです。介護ストレス、介護うつが社会問題になっていますが、介護を長く続けるためにはどこかに吐き出す場が必要です。そこで、心の中のもやもやを言葉として紙に書くことで心の整理につなげてもらおう、という考えです。


山でヤッホーと言うとスッキリするように、言葉として出すことで少しは胸のつかえがとれます。悲しみも怒りも腹の立つことも、時には小さな喜びも、日記がわりになるんですね。


番組ではつらつと介護に取り組んでいるご家族をたくさん取材しました。相手は自分の鏡なのだから、しかめっつらをしたら相手もしかめっつらをする——。それならば笑顔でポジティブに向き合うほうがいい。どんな状況にあっても、命に向き合いながら強くしなやかに生きている介護の達人、人生の達人にたくさん出会いました。


言葉にすることで胸のつかえが取れる。言葉を仕事にするアナウンサーの方らしい、すぐにでも使える考え方だと思います。

ぼく自身もまさに言葉を使った仕事をしていますが、介護にかぎらず、日常で感じるちょっとしたイライラというものは、文章にしたり、誰かに話すだけで、だいぶスッキリするものです。その意味で、ぼくは「怒り」は創造性の源泉であり、コミュニケーションの原点だとも思っています。

インタビューではお仕事としている野菜づくり、畜産の現場の報道に対する想いについても言及されています。特に「伝えること」を仕事にしている方は、紙面からエネルギーをいただけると思います。


237号では、他にもケイト・ブランシェットさんのインタビュー、特集「里山の風景」、民主主義の土台を揺るがす「ISD条項」についてなど、豊富なコンテンツが掲載されています。ぜひ路上にてお買い求めください!

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