「ビッグイシュー日本版」270号から、読みどころをピックアップいたします。
全世代を立ち上がらせた、若者たちの「ストリートデモクラシー」
今回の読みどころピックアップは、安保法案強行裁決に対する「ストリートデモクラシー」の動きについて。連日、新聞やニュースでも紹介される「SEALDs」の活動が詳しく紹介されています。
ご存知の通り、ここ最近、若者たちを起点とするデモ活動が世を賑わせています。この動きを先導するのは「SEALDs」。大学生を中心とした、若者たちの集まりです。
大学生を中心に始まったSEALDsのデモ活動。共感の輪は広がり、現在では高校生から高齢者まで、様々な世代がデモ活動に参加するに至っています。
デモに参加する高校生のグループの女の子は、こう叫びます。
学校の勉強だって忙しいし部活だって忙しいし友達とも遊びたいし、デモなんてやらないで私だって原宿行ってショッピングしたいけど、でも、当たり前の生活を守り続けるためには、今、声を上げなけらばいけないのです
元首相である村上富市氏も、93歳の知人からきたという手紙を紹介しています。
身体が悪くてベッドに横たわっているけど、今の若い人の行動を新聞なんかで見たら、もういてもたってもいられない気持ちです。あんなこと(戦争)を二度と繰り返してはいけないと誓いを立てて生きてきた。若い人にはそういう日本を受け渡したい。幸い、今若い人たちが立ち上がってきてくれている。その姿を見たら私も東京へいきたい気持ちです。
デモ活動は、世代という壁だけでなく、地理的な壁も超えて広がっています。みなさんがお住まいのエリアでも、デモ活動が行われているかもしれません。
若者から始まった政治的ムーブメントが、どのように社会を動かしていくのか。当事者のひとりとして、活動に注目し、関わっていきましょう。
路上にて、ぜひ270号を手にとって、
最新号では他にも、
・スペシャルインタビュー:現代美術家 奈良美智さん
・リレーインタビュー:ベンガルさん
・東田直樹さんの新連載「考える日々」
・ギリシャのストリートペーパー「シェディア」
・WONDERFUL LIFE:縄文人、永遠の”見習い”生活 山田修さん
などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。