2021年1月15日発売のビッグイシュー日本版399号の紹介です。
表紙は「伊藤詩織さん」、特集は「『PFAS』。永遠の汚染」です。
スペシャルインタビュー:伊藤詩織
真摯なまなざしが印象的ですが、じつは気さくで豊かな表情が魅力的な伊藤詩織さん。ドキュメンタリー映像作家として、ジャーナリストとして世界を駆け回る伊藤さんに、ジャーナリストとしての仕事、性暴力に対する考え、海外取材を通して見えてきたことについて聞きました。
特集:「PFAS」。永遠の汚染
焦げつかないフライパン、米粒がくっつかない炊飯器釜、撥水効果のある洋服や靴……。便利なものですが、これらの多くには熱や水、油に強く、壊れにくいという化学的な性質をもつ「PFAS」(ピーファス)が使われています。「PFAS」は5千種もある有機フッ素化合物で、自然界での分解に数千年もかかることから「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」とも呼ばれます。1930年代に米国で開発が始まり、世界中で数えきれない製品に使われましたが、地球の土壌や空気、川や海を汚染し、微量でも人体に健康被害を及ぼす恐れがあります。その危険性から欧米政府はすでに規制を始めていますが、日本ではまだほとんど知られていません。
「PFAS」汚染に詳しいジョン・ミッチェルさん(ジャーナリスト)、小泉昭夫さん(京都大学名誉教授)、そして健康被害を受けている沖縄や東京・多摩地区の住民の方に取材しました。「PFAS」汚染を知るための、最初の特集。
国際:移民女性25人、祖国の思い出を綴ったレシピ本出版
英国マンチェスターの「ハート&パーセル」は、主に移民の人々を対象に、食や料理を通じて英語を学ぶプログラムを提供している社会的企業です。2019年には25人の移民女性が自分たちのレシピを掲載した料理本を制作。食を通じ、地域に溶け込んでいます。