ビッグイシューの出張講義でスタッフが販売のしくみを解説すると、参加者から「しくみはわかったけれど、そもそもビッグイシューの販売者はどのようにビッグイシューの存在を知るのですか?」と聞かれることがあります。
そこで今回は、販売者と接することの多いビッグイシューの販売サポートスタッフに確認し、販売者が「ビッグイシューを知ったきっかけ」で多いものを紹介したいと思います。
- 知人・友人の紹介
- 路上で販売者を見て
- インターネットで見て
- 路上脱出・生活SOSガイドを見て
- アウトリーチで
- テレビで見て
- その他
「知人・友人の紹介」
都市部で路上生活を始めると、どこで炊き出しがあるのかなど生きるための情報を教えてくれる親切な“先輩”がいるようです。その流れで、仕事がしたい…と相談すると、他のビッグイシュー販売者が「こんな仕事をしているよ」と紹介することもあれば、「こんな仕事もあるようだよ」と、未経験者からも口コミで紹介されることがあるようです。
参考:ビッグイシュー販売者って、一日中何やってるの?千里中央駅前の販売者に1日密着!
「路上脱出・生活SOSガイドを見て」
NPO法人の「ビッグイシュー基金」が発行する、路上生活者や生活困窮者のための情報をまとめた冊子が「路上脱出・生活SOSガイド」です。炊き出し情報のほか、お金がなくても泊まれる場所、医療を受ける方法などが紹介されています。
夜回りなどでの配布のほか、東京、大阪のガイドは、路上生活の方でも手に取りやすいよう、公共図書館などにも配架しており、そこで気づいて手に取る方もいます。
「路上脱出・生活SOSガイド」※インターネット版もあります
「アウトリーチで」
支援が必要であるにもかかわらず届いていない人に働きかけることをアウトリーチと言います。有限会社ビッグイシュー日本・NPO法人ビッグイシュー基金でも、夜回りや炊き出しでアウトリーチをすることがあります。
困りごとがないかを聞いたり、仲間づくりや気晴らしのための運動の機会の案内をしたり、夜間、野宿している人に食料や生活用品を配布したり。
相手のニーズに合わせて情報を提供し、生活保護が必要な方には申請に同行することも。住所も貯金も保証人もいないけれど、生活保護ではなく仕事をしたい・・という方にはビッグイシュー誌の販売などについて情報提供することもあります。