こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。10/1発売の224号から、読みどころをピックアップいたします。



松本人志氏・スペシャルインタビュー





224号の読みどころは、新作「R100」を公開したばかりの松本人志さんへのインタビュー記事。2ページにわたるインタビューでは、作品と映画へのこだわり、社会について、松本さんの過去について語られています。

特に印象的なのは「コメディにならないように意識した」というお話。

前作の「さや侍」がわりと映画らしい映画だったので、今回はとにかく振り切れるだけ振り切って、100分間でどれだけ暴れ回れるかの挑戦だった。メチャクチャな内容だからこそ、映画として成立させるために、今回初めて台本をきっちりつくり、一流のプロにも演じてもらい、とにかくおもしろくならないように、コメディにならないように意識した。

(中略)

—おもしろくならないように意識した、とは意外です。

先入観をもたれたくないということなんです。そもそも僕は映画では笑いを追求しようとはぜんぜん思っていない。でも、観る人は僕が撮るとコメディだと思う。こうして映画監督をやっていることに対しても、みんなは僕がそうしたいと思ったら何でもできるみたいに思っているけど、そんなわけないんですよ。(中略)いろんな先入観をもたずに映画を観てもらうことが、僕は一番うれしいですね。


インタビューでは、「笑い」と社会についても言及されています。

—松本さんは以前、「生きた人の中で、一番笑い声を聞いた耳でありたい」と言っていました。そんな松本さんに、今の社会はどのように見える?

残念ながら、僕が普段気になっていることのほとんどはネガティブなニュースばかり。心が痛んだことを挙げ始めたらキリがないくらいです。特によくないなと思うのは、今の事件や出来事には哀愁がないこと。なにか、どこにも救いがないというかね。だから、なんとか笑いでちょっとでも前に向けられるようにしていきたい。もちろん、僕一人でできるようなことではないですけど、でも笑えないニュースの分だけ、笑える人たちを増やせたらいいとは思っていますね。





10月5日に公開されたばかりの本作、ネット上のレビューを見ると、さっそく賛否両論がわき起こっています。

松本監督はとにかくめちゃめちゃな映画を撮りたかったと言っていました。

R100は万人向けではなくて、一部のめちゃめちゃな映画が好きな人がお金を払ってめちゃめちゃを楽しむ映画ですから、人が入らないのは当たり前で、話がめちゃめちゃで怒る人や、苦痛だ、最低映画だと怒る人はお金を払って観てはいけません。

「めちゃめちゃで成立しているのに。。。」 R100/ユーザーレビュー - Yahoo!映画


作品の内容や意味や、優れてる優れてないを超越して、松ちゃんは凄い、と思える映画。
世の中に新たな価値観を打ち立てようとしてるのだろう。

「松ちゃんは凄い」 R100/ユーザーレビュー - Yahoo!映画



松本人志が作ればこういう中身になるだろうと思ったし
ある意味予想通りの映画だと思う。
変に映画作品としての期待を持つ勘違い映画ファンには
厳しいかもしれないが、型に嵌めないで楽しめば良いんじゃないですか?

「俺は好きだけどね、こういう世界観。」 R100/ユーザーレビュー - Yahoo!映画





映画「R100」は全国の映画館で公開されておりますので、松本さんの「メチャクチャな世界」に入り込みたい方は、ぜひ足を運んでみてください。



映画『R100』公式サイト




誌面では、さらに詳しく松本人志氏の言葉を読むことができますので、気になる方は路上にてお買い求めください。松本さんの哀愁漂う過去が、とても印象的です。


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