2021年5月1日発売のビッグイシュー日本版406号の紹介です。
表紙は葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」、スペシャルインタビューは「柳楽優弥&田中泯」、特集は「コロナ禍で考えた“民主主義”」です。
スペシャルインタビュー:柳楽優弥&田中泯
世界にその名を轟かせる画家・葛飾北斎。彼はいったいどのような時代を生き、そして何を描こうとしたのでしょうか。映画『HOKUSAI』で、稀代の絵師の青年期を演じた柳楽優弥と、老年期を演じた田中泯の二人が、北斎の描こうとした“自由への思い”を語ります。
HOKUSAI
特集:コロナ禍で考えた“民主主義”
2020年3月11日、WHOの宣言以来1年余り、新型コロナのパンデミックは続きます。市民はマスク・手洗い・三密回避を身につけ、ステイホーム・外出自粛などの呼びかけに進んで協力してきました。
しかし、4月に入って、減らない感染者を抑えるため「まん延防止等重点措置」を適用したにもかかわらず感染爆発、3度目の緊急事態宣言が出されました。この間の感染者は約54万人、死者約9700人、行政は市民への外出“自粛”と見回りという“監視”をくり返しているだけのようです。
そこで、日本の社会について深く考える7人の方に、コロナ禍で「民主主義について考えたこと」の執筆をお願いしました。移動・集まる・対話の自由、声を上げる過程での平等、国民vsピープル、じんわりした社会参加、子どもたちの学ぶ権利、言葉への信頼回復、個人主義と対話の尊重などの提案がなされました。
コロナ禍の収束を見通せないなか、これをヒントに私たちの“民主主義”に生かしていく方途を考えてみたい。
国際:「気候危機で問題なのは人間の存在でなく行動」グレタ・トゥーンベリ
スウェーデンで成人となる18歳の誕生日を、グレタ・トゥーンベリが迎えました。コロナ禍で大規模デモは難しいですが、トゥーンベリが始めた気候危機を訴える運動「FridaysForFuture」はSNSなどを通じて世界各国で続けられています。学校ストライキと怒りのスピーチから2年あまり。自身のこと、大学進学や現在の心境について語ります。
国際:コロナ禍で世界に浸透「コミュニティ・フリッジ」
街中に設置され、誰でも食べものを寄付したり受け取ることができる“地域の冷蔵庫”が各国で広がっています。4人に1人が日々の食料に困っているという米国デンバーで、地元ストリート誌が取材しました。
国内:春から初夏の森。木々が1年の方針を決める――森の案内人・三浦豊
みずみずしい新芽が顔を出し、美しい花が咲き始める春の森。案内人・三浦豊さんと京都にある小さな森を歩き、これから初夏に向かう森の楽しみ方を聞きました。 ビッグイシュー日本版406号