こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部のイケダです。現在路上で発売中のビッグイシュー日本版248号から、読みどころをピックアップしてお届けします。


「妊娠しても頼る人がいなくて、援助交際を続ける子もいます」

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本日ご紹介するのは、「シリーズ 若者支援の現場」から10〜20代の女性を支援する「BONDプロジェクト」代表の橘ジュンさんのインタビュー。

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BONDプロジェクトはもともと、女性支援の一環としてフリーマガジンの「VOICES」を発行したことからスタートしています。

「いきなり困っていないかと聞くよりも、『VOICES』を見せて取材させてほしいと言ったほうが話してくれる子は多い。私の名刺みたいなものですね」と橘さん。加えて荒川区の路上で「生きづらさ」についての街頭アンケートを行うなど、10代・20代の女性への声がけを定期的に行ってきた。

こうした活動を通して、若い女性が抱える深刻な「生きづらさ」が浮き彫りになってきました。

「妊娠しても頼る人がいなくて援助交際をやめられず、街に立ち続ける子もいる。望まない妊娠をしたのに病院へも行けず、駆け込み出産した子に何人も会いました」

「自分のことを誰からも必要とされていない透明人間にたとえたり、消えたいと思ったり。そういう言葉から話を聞いていくと性被害にたどり着くことが多い。学校の先生や通っている病院の医者、父親や兄弟から性暴力を受けた子もいます」

「何が安心・安全かもわからず生きてきた子に『安心できる場所へ行こう』という言葉だけでは響かない。生活保護が受給できるといった情報も、選択肢を広げるために伝えることは大切ですが、彼女たちが本当に欲しているのは居場所と家族なんです」

こうした困難を抱える女性のために、BONDプロジェクトは荒川区からの委託を受け「bond Project@あらかわ相談室」を5月に開設しました。電話だけで月に100件もの相談が全国から寄せられているとのこと。

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念願だった個室シェルターの開設も実現し、BONDプロジェクトはさらに活動の幅を広げています。詳しくは本誌22〜23ページのインタビューをご覧ください!


247号では他にも、カサビアンのスペシャルインタビュー、特集「気持ちつたえる『人生レシピ』」、東田直樹さんの「自閉症の僕が生きていく風景」、ホームレス人生相談などなどのコンテンツが掲載されております。ぜひ路上にてお買い求めください!


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