「認定NPO法人フローレンスの」の駒崎弘樹さんによる、G1サミット2015 の実況ツイートをまとめました。田嶋要さん(衆議院議員)、松田公太さん(参議院議員)、藤代裕之さん(法政大学准教授)、内山幸樹さん(株式会社ホットリンク社長)によるセッション「ネット選挙と18歳選挙 ~国民参加型の政治は実現するのか?」です。
「ネット選挙と18歳選挙 ~国民参加型の政治は実現するのか?」
今、政財官NPO界のトップランナーが集う、G1サミットに招待されています。色々なセッションがあり勉強になりそうなので、メモ代わりに実況します。これから、「ネット選挙と18歳投票〜国民参加型の政治は実現するのか?〜」を実況します。 #G1
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 21, 2015
パネリストは、田嶋要衆議院議員、松田公太参議院議員、藤代裕之法政大学准教授、内山幸樹ホットリンク社長です。 #G1
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「ネット選挙」は副作用もないけど、反響もない
モデレーター「では始める。」
松田公太議員「ネットで候補者を調べた方は?(会場みんな手があがる。)ですよね。調査によると、2013年の参議院選挙では20%の人々がネットを使い、次の選挙は40%になった。ただ、候補者のSNS等がつまらない、と思い始めている懸念がある」#G1
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田嶋要議員「5回目の当選だが、前回初めてのネット選挙だった。このネット選挙解禁は、松田議員や鈴木寛議員が尽力したのだが、ネット選挙解禁というと恥ずかしい感じがする。諸外国では当たり前のことなのに。心配された副作用は、それほど感じなかったし、一方反響もそこまではなかった」 #G1
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田嶋要議員「反響の薄さは、ネットを使って投票するなんて当たり前のことなので、ことさら騒ぐ程でもない、ということなのかもしれないが。これから、毎回きっちりとネット対策をやっていくのは重要だろう。ただ、やってる議員、やってない議員で格差がある。やらずに勝てる人はやらない。」 #G1
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ネガティブキャンペーンへの利用も
内山社長「Twitterが流行った当初は、これで大ヒット商品が生み出せる、という幻想があったが、全くそんなことはない。Twitterは共感の増幅装置。ネット選挙という文脈では、山本太郎や三宅洋平が反原発で共感を集め、成功していた。正に共感増幅装置だった。」 #G1
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藤代准教授「成功事例はそのくらいですか?」
内山社長「あとネガティブキャンペーンにも使われちゃいましたよね。鈴木寛さんへのバッシングとか」
藤代氏「それは問題だ」
松田公太議員「一番の問題は政治家が信頼されていないこと。党がなくなったので、ネットを活用する新党を創った」
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根底には「政治不信」がある
松田公太議員「新党を創ったきっかけの一つが、議員が信頼されていないな、と感じたこと。そこから、ネットによって直接国民の声を聞き、政治家の投票行動まで決められるようにする、非常に変わった新党を創った。これで、政治家に対する信頼を取り戻したい。」
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田嶋要議員「政治への信頼づくりのために、12年前から、小学生への国会ツアーをやっている。そうすると、彼らが今は有権者になってきて、駅頭で会ったりする。学校教育の中で、政治への関わりを作っていくことが鍵ではないか。若者の低い投票率を変えられる可能性がある。」 #G1
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松田公太議員「マクドナルド戦略が重要。ハッピーセットでマクドナルド好きにさせて、大人になってもマクドナルド食べる。政治についても同様。僕はアメリカにいたが、小さい時に授業で模擬投票をした。それが政治への話を躊躇させない文化を創る。」 #G1
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ネットでの罵詈雑言について
内山社長「ネット分析していると、偏った人達が多い。反原発とか、ネット右翼とか。僕も経営者なので、おおっぴらに政党支援をすることにためらいがある。ネット選挙はネットの使い方だけではなく、文化という側面も大きい。」
藤代准教授「18歳選挙が今回実現する。しかし政治家は遠い。」
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藤代准教授「ネットで政治家が近くなるか?」
内山社長「会話ができるのは大きい。前もって支持者を集めておいて、選挙前2週間に集中的に議論する、というのはアリ。しかし、全く何もやっていないのに、選挙前だけやる、というのはあり得ない。」
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藤代准教授「国民側の問題もある。せっかく政治家が対話しようとしているのに、クソリプとか。」
田嶋要議員「ひとときよりは落ち着いて、徐々にリテラシーは上がっている印象がある。時々、政策に生きるリプもある。」
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松田公太議員「ネットでの罵詈雑言は気にしない。よっぽど酷ければブロックするが。リアルの方が怖い。先日、いきなり殴り掛かられて、鼻血も出た。
今、自分の党でネット上で良質の議論ができるプラットフォームを創った。ある意味実験だ。」
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ソーシャルとビッグデータを生かした政策議論の可能性
藤代准教授「この会場には18歳以下の人もいる。せっかくの機会なので、質問どうぞ。」
質問者「ビッグデータを仕事でしている。政策ネタをソーシャルに放り込んで、ビッグデータを政策で生かしては?」
内山社長「非常に面白い意見」
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内山「ネットでは、自分の意見が大きなうねりを創る感じがないこと。自分の意見がきちんと政策に取り上げられる、という実感があれば、もっともっとネット上での政策議論が広がるだろう」
田嶋要議員「交通整理できなくなる可能性もある。議論というより、対話のイメージでは」
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松田公太議員「政策議論はファシリテーションが難しい。まずは法案をやってみようと思う。法案は、賛成か否かで議論できる。どういう結果が出るか楽しみ。先日、VOTE JAPAN https://votejapan.jp/ という議論のプラットフォームを創った」
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松田公太議員「VOTE JAPAN で法案審議をできたら、と思うが、最初から法案は重いので、『日本を元気にする会』の党名を変えるべきか否か、という軽いテーマから国民に問うている」
内山社長「しかし、顧客による商品開発は失敗することが多い。コスト高になったり・・・」
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内山社長「同様に、国民の声をそのまま反映したからと言って、良い政策になるとは限らないのでは?」
松田公太氏「党議拘束をかけていない。前回補正予算で賛成した議員、反対した議員の賛否理由をネットでアップしている。ブレるリスクをあえて創った。」
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若者から見た政治
質問者「高校2年生です。テレビだと、政治家の悪いところしか見えない。野党は揚げ足を取っているだけに見える。高校生から見ると、政治家を信頼することは難しい。正直、僕自身もあまり信じられない」
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質問者「僕も高校生です。高校生は影響されやすい。学校で先生が誰かを応援しようと言い始めたら、クラス全体がなびいてしまう可能性が。あと、18歳とかだと、政策じゃなくタレントとかに票が集まっちゃう、という可能性もある。ちゃんとした投票にならないのではないか。」
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楽しい大学生活を壊さないためにも、SNSで選挙活動を見ようと思わない。
質問者「普通に大学生です。大学生はSNSで選挙活動を見ようとは思わない。友達とのコミュニケーションとか、授業の情報とか。サークルでも、政治・宗教・人種の話はするな、っていうオリエンテーションを受ける。楽しい大学生活が壊される。」
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「馬鹿な公職選挙法を変えないといけないのに、ネット選挙ネット選挙、というのは目くらまし」
(会場に聴衆としていた)河野太郎議員「政治家はネットで若者に働きかけようとしていない。高齢者に対して。それが現実。『ネット解禁』と言ってるが、噓。選挙期間中更新しちゃダメ、ってのが変わっただけで、ネットで出した意見はそのまま見れる。」#G1
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河野太郎議員「馬鹿な公職選挙法を変えないといけないのに、ネット選挙ネット選挙、というのは目くらまし。僕は造反回数が自民党で一番多いが、そんな記録はどこにもない。投票行動の記録がどこにもない。これが、そもそもおかしくないか?そこから変えないと。」#G1
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藤代准教授「過激になってきましたねぇ〜」
松田公太議員「衆議院と参議院は違くて、参議院は投票履歴残る。でも河野議員の言うように、公職選挙法はどうしようもなくて、例えばろうあ者の候補者が今出ようとしているが、スケッチブックで政策を訴えようとしたら、ダメかもしれないと言われた」#G1
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自民党総裁選挙において、ネット投票が実現?
(会場に聴衆としていた)平将明自民党議員「ネットは動員がしやすくなると思った。新規参入がしやすくなると思ったが、実際は現職有意だ。これで良いのか。あと、ネガティブキャンペーンへの対抗策が、めちゃくちゃ金かかる。これも問題。」#G1
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平将明自民党議員「実は自民党で総裁選挙でネット投票をやろうとしている。しばらく政権交代がないと仮定すると、疑似大統領選となるだろう。これは非常に大きな第一歩になるだろう。」#G1
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関連記事:自民党、総裁選でネット投票導入を検討
子育てや若者に割かれる予算は、高齢者の11分の1
駒崎「会場の若い人から、ネットで政治に関わりたいと思わないと言った。それも結構だ。しかし、子育てや若者に割かれる予算は、高齢者の11分の1だ。それは投票率の結果だ。皆さんの行動の結果だ。皆さんが政治から逃げるのは結構。しかし、政治は皆さんを逃がさないだろう。」#G1
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教育現場で政治や選挙が忌避されている
高校生質問者「自分は高校生。16歳。学校から、ネットで選挙に関わるな、と言われた。Facebookでいいね、もダメなのでしょうか?ツイッターのフォローもダメでしょうか?」
田嶋要議員「心配要らない。大丈夫。」
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(会場にいた自民党の議員)「元々副知事もやっていた。高校生の質問にまだ何も答えていない。政治家の信頼がない、という問題に答えていない。冷蔵庫買うときは機能比較するけど、政治家に投票する際は、普段使いしないので、なかなか政策で比較してもらえない。」
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藤代准教授「駒崎さんから叱咤激励があった。この議員の方々は、若者にネットで働きかけずとも当選する。それで良いのか。
また、教育現場で政治や選挙が忌避されている。これは何とかならないのか。」
(会場にたまたまいた)藤原和博和田中元校長「教科書は政治と経済を嫌いにさせる」
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藤原和博和田中元校長「教科書で、経済の話する時に『貨幣とは』っつって、和同開珎載せていた。これで興味持つかよ、と。クレジットカードの説明からしろよ。政治も、なんで国会からなんだよ。うちの町の話からすりゃいいのに。指導要領変えるだけで、随分変わるよ。」
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藤代准教授「政治がまずい、という生徒達に、『じゃあお前が少子化対策とかマクロの政策考えてみ』と言うと、黙る。自分たちが主体となって考えることで、様々な気づきがある」
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— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 21, 2015
田嶋要議員「チラシを撒いていて、千葉大の前が一番取ってくれない(笑
でも、そうなると確かに政策の優先順位は下がる。それを何とかするために、私個人からは、大学生のインターンを受け入れたり、小学生の国会見学を続けたり、と頑張っていきたい。」
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お任せ民主主義から「直接民主型政治」へ
松田公太議員「与那国島で自衛隊配備で住民投票が行われた。中学生にも投票してもらった。あれはすごいこと。どんどん住民投票や直接民主制を取り入れるべき。お任せ民主主義が進行している。そういう状況を創らないためにも、直接民主型政治を。」#G1
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 21, 2015
内山社長「政治を良くするためにネットができることは確かに小さい。でも、政策の論点を簡単に比較することはできる。そういうサイトが重要なので、やってみたい。」#G1
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) March 21, 2015
というわけで、ネット選挙と18歳選挙のパネルは終了です。タイムラインの占拠、申し訳ありませんでした。 #G1
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現在の政治についての問題が浮き彫りになったツイートまとめ。みなさんは政治のあり方について、どう考えますか?
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