2021年8月1日発売のビッグイシュー日本版412号の紹介です。
表紙「だるまちゃんとかみなりちゃん」、特集「見えない世界と『ソーシャル・ビュー』」です。

スペシャル企画:かこさとし
だるまちゃんシリーズなどの物語絵本、『かわ』などの科学絵本。子どもたちに長く愛され続ける作品を生み出した、かこさとしさん。かこさんには、本誌230号(2014・1・1)にご登場いただきましたが、今号では、かこさんの仕事をそばで見てきた長女の鈴木万里さん(加古総合研究所)へのインタビューが実現。かこさんが作品に込めた願いや、かこさんとの思い出について聞きました。
※表紙について:「だるまちゃんとかみなりちゃん」は1967 年に刊行が始まった絵本「だるまちゃん」シリーズの第2作目。68年に発表され、50年以上が経った今も愛される、大ベストセラーのキャラクターです。
特集:見えない世界と「ソーシャル・ビュー」
人が得る情報の8~9割は視覚に由来するといいます。目の見えない人はどんなふうに世界を認識しているのでしょうか?
「見えないことと目をつぶることは違う。見えない人の身体は視覚抜きのバランスで世界を感じている」と言う伊藤亜紗さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)。「視覚とはもっと多様で流動的なもの。見えない人と見える人が互いにきちんと好奇の目を向け合うことで、見える人も自分の盲目さを発見できるのではないか」と考えています。
それを実感できる試みの一つが「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」です。見える人、見えない人が美術館の作品を「みんなで見る」というソーシャルな経験を共有する。ここでの語り合い方を、ワークショップの運営をする林建太さんは「まっすぐモード」と「ぶらぶらモード」の交流と呼んでいます。
伊藤さん、林さん、ワークショップのナビゲーター中川美枝子さんにインタビュー。見えない世界と積極的にかかわってみたい。
アート:「鶴の樹」。目に見えない“祈り”つくり続けたい
指先に乗るほどの小さな鶴を無数に折り、それを樹に宿らせる作品「鶴の樹」で知られる美術家の小野川直樹さん。震災と戦争の記憶から始まったという創作活動や“祈りの象徴”である折り鶴に託した思いを聞きました。
国際:中国、観光地化で隠ぺいされる、ウイグル人弾圧
中央アジアに位置する中国・新疆ウイグル自治区は、そのルーツからして「東トルキスタン」とも呼ばれる地域です。歴史的にウイグル人、カザフ人などトルコ系民族が長らく住み、イスラーム文化が栄えてきましたが、19 世紀に「新しい土地」(新疆の意)として中国の支配下に置かれました。しかし、今や「自治区」とは名ばかりで、収容所への連行・拷問や強制労働の実態が国際的に非難される中、街では“文化を尊重した”観光名所が開発されています。

ビッグイシュー日本版412号
**新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急企画第6弾**

2021年6月4日(金)~2021年8月31日(火)まで受付。
販売者からの購入が難しい方は、ぜひご検討ください。
https://www.bigissue.jp/2021/06/19544/
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ビッグイシューについて

ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。
(※2020年4月1日より、価格を改定いたしました)