NPOの広報担当者や「書くことで、社会の役に立ちたい」と考える人は、参考になる書籍やセミナーも少ないため、ひとりで悶々としがちです。
そのような「書くことで人の役に立ちたい人」を応援するため、2022年2月3日にビッグイシュー・オンラインが「ソーシャル×ライティング」の教室を開催しました。

「ソーシャル×ライティング」の教室

今回はZoomを使用したオンライン形式。講師は、ビッグイシュー・オンライン編集部の共同編集長:マキノスミヨ。この講座を通じて、「”多くの人に知らせることのできる人”が増えてほしい」という思いがあります。

この記事では、当日の受講者が書いたイベントレポートをベースに、今回の教室の様子をお届けします。

各地からNPOの広報担当者、ライター志望者、学生などが集まる

今回の受講者は、宮城・東京・大阪など全国各地からの参加。すでに文章を書いて仕事をしている方や、NPO法人や社会福祉法人で対人支援に携わっている方、社会課題をテーマに文章を書くことに挑戦してみたい方など、さまざまな背景の方が参加していました。

多くの方に共通していたのは、対人支援に関わった経験や関心と「文章を書くことで人を応援したい」という思い。多くの人に必要な情報や思いを届けたい一方で、炎上や批判のリスクとその対処方法にも関心があるようでした。

受講者それぞれの気づきと課題意識

まずは3〜4人のグループに分かれて自己紹介からスタート。互いのプロフィールがわかったところで、「一般企業の広報とNPOの広報の違い」「ライターの仕事内容」「炎上・トラブルのリスクと対処」などについて解説が進みます。

実体験に基づいた事例紹介は特に人気で、「いいね」が少ししかつかなかったSNSの投稿の、書き方やタイミングを変えることで、5000を超える「いいね」が付く記事に変化したケース、寄付の数が飛躍的に上がったケースなどに驚く受講者が多かったようです。

また講師からの説明を聴くだけではなく、「どの部分が炎上につながりそうか考えてみる」など、読者目線で取り組むワークも用意されています。

「炎上しそうな投稿」を題材に感想を言い合うワークショップでは、「一瞥して引っかかりを感じた」という人もいれば「どこが問題なのかわからない」という人もおり、性別や立場の違いでまったく異なる感想が出てくるという実体験にそれぞれが驚くというシーンもあり「多様な視点からチェックすることが大事と感じた」と話す受講者もいました。

炎上対応経験者の体験談に受講者は興味津々

講座内容の説明の間には、講師への質疑応答の時間も用意されています。ビッグイシュー・オンラインは2012年のオープン以来、さまざまな社会課題や当事者の声などを題材に月に20本の記事を公開し続けているメディアということもあり、受講者からは積極的に質問の声が上がっていました。

特に、批判のリスクに対する心構えや対処方法、多くの方に届けるための表現の工夫についての回答には、一同納得の表情。炎上対応のセミナーは数あれど、実際の炎上対応経験者から生の声が聴ける場は少ないとあって、受講者は興味津々な様子でした。

受講後アンケートの満足度は100%

講座の終わりに、全体を通した受講生の感想をシェア。

小さな子ども連れでの受講者からは「慣れないオンラインでの参加に不安を感じていましたが、受講者のみなさんや講師が温かい雰囲気で、安心して受講できました」といった声や、 クラウドファンディングを計画しているという受講者からは「自分たちの情報をどのように発信して、どのように行動に移してもらえるのか戦略を練る必要があると思った」、ライター志望の大学生からは「伝わるタイトルの付け方や配慮するべきことなど、すぐに実践できそうなことをたくさん学べた」といった声が聞かれました。

文章の上達の近道は実践、ということで希望者は課題の添削を受けることができます。
終了後のアンケートでは、「とても満足」との回答が100%。受講前のみなさんの疑問や心配が解消されたようでした。

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教室のほかにも講座・説明会などのイベントを開催

ビッグイシュー・オンラインをともに運営しているビッグイシュー日本では、WEBライティング教室のほかにも、学校への講演会、ボランティア説明会など、さまざまなイベントを随時企画しています。公開イベントはSNSでもご案内していますので、興味のある方はフォローをお願いします。

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

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