2023年7月1日発売のビッグイシュー日本版458号の紹介です。
表紙&スペシャルは「西 加奈子」、特集は「海をこえて小笠原へ。鳥とカタツムリ」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:哲学者 三木那由他さん
コミュニケーションと言葉について哲学的な研究を続ける三木那由他さん。最初の分岐点は、中学1年生で不登校になったことだといいます。原因不明の体調不良で学校に通えなくなってしまった三木さんが、開き直って名作と言われる古い漫画や本、映画に触れるきっかけとなった医師の一言とは?
スペシャルインタビュー:西 加奈子
若者の貧困や虐待をテーマにした前作『夜が明ける』から2年。作家の西加奈子さんは今春、初のノンフィクション『くもをさがす』を上梓しました。語学留学先のカナダでがん告知を受け、治療、寛解までの8ヵ月を中心に綴った本書ですが、この間、西さんはどのようなことを見つめ、考えたのでしょうか。西加奈子さんにインタビューしました。
特集:海をこえて小笠原へ。鳥とカタツムリ
小笠原諸島は、一度も大陸とつながったことのない「海洋島」です。東京から南南東へ約1000km、「大陸島」の沖縄とは違って、約4800万年前頃に太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込み、火山活動によって生まれました。2013年には西之島で火山噴火が起き溶岩が台地を覆い尽くし、新たな生物相も生まれています。
鳥類研究者の川上和人さん(森林総合研究所鳥獣生態研究室長)は「生き物が皆無になった西之島で、カツオドリなどが営巣を始めた」と言います。進化学者の千葉聡さん(東北大学大学院教授)は「1990年代初めまではカタツムリ121種が棲む楽園だったが、父島では陸生プラナリアによって全滅、今は人口飼育されている」と言います。
川上さんに「小笠原の鳥たち、西之島のゼロからの進化」、千葉さんには「カタツムリの楽園となった進化“適応放散”についてお聞きしました。
“海洋島”小笠原に棲む、鳥とカタツムリの生き方から見えてくるものは何でしょうか?
ビッグイシュー・アイ:杉並区議選で現職多数落選、女性が半数に
昨年、住民参加型の選挙で新人女性区長を誕生させた東京・杉並区。今年4月に行われた区議会選挙でも、新人議員が15人当選、女性議員が半数になるなど大きな変化がありました。何が起きていたのでしょうか。住民運動の中心で活動するひとり、内田聖子さんに話を聞きました。
表現する人:佐々木 類さん。その土地の思い出をガラスの中に残す
植物を焼成した灰をガラスの中に閉じ込めた、幻想的な作品をつくる佐々木類さん。作品が誕生するきっかけとなったのは、米国から帰国した際に、自分はここにいるけどいないという、「なつかしさ」の感情の欠如から幽体離脱のような感覚に襲われた経験だったといいます。植物から生まれるコミュニケーションを大切にし、土地とのつながりや記憶をテーマに作品を制作されています。
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https://www.bigissue.jp/2022/09/24354/
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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。
(※2020年4月1日より、価格を改定いたしました)