2024年10月1日発売のビッグイシュー日本版488号の紹介です。
表紙は「フジコ・ヘミング」、特集は「『サピエンス減少』という未来」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:鈴木みのりさん
ジェンダーやセクシュアリティの視点、フェミニズム、クィア理論への関心から小説や批評的なエッセイを執筆する鈴木みのりさん。ACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)のフェローシップを受賞し、来年からニューヨークに半年滞在する予定で、今がまさに人生の分岐点だと語ります。賞への応募を通して、鈴木さんが気づいたこととは?
スペシャル企画:フジコ・ヘミング
ピアニストとして国内外で活躍、大きな人気を誇ったフジコ・ヘミングさんが今年4月、永眠されました。昨夏、461号のスペシャル企画が、その肉声を伝える最後のインタビューとなりました。
命と平和について熱い愛を語ったフジコさん。最後まで現役のピアニストとして舞台に立った彼女の“奇蹟”を振り返り、今あらためて、その言葉の力を受け止めたいと思います。
特集:「サピエンス減少」という未来
2008年、1億2808万4000人をピークに人口減少が始まった日本。国連の推計では2100年にはさらに7700万人まで減少するとしています。日本は、シャッター商店街や廃屋の増加などが象徴する、急速な少子高齢化と人口減少に直面し、国・地域レベルでも人口減少をいかに止めるかという議論が行われてきました。
しかし日本だけでなく、「ヨーロッパはすでに2020年頃、アジアは2055年、ラテンアメリカ・カリブ諸国は 2056年頃にそれぞれ人口のピークを迎え、北米とオセアニアではなお人口が増えますが、そのスピードが鈍化。一方、人口増加が続くサハラ砂漠以南のサブサハラ・アフリカなど人口転換が遅れた地域も今世紀後半以降には人口減少に向かい、全体としての世界人口の長期の減少が始まる」と、原俊彦さん(札幌市立大学名誉教授/日本医療大学特任教授)は言います。人類史に刻まれるような人口転換であり、この人口減少は止められないとも。
私たちが持続可能なかたちで生きていくための課題、また、できることは何なのか? 原さんに話を聞きました。
国際:オーストラリア。人間によって傷ついた野生動物をケア
何百万年もの間、大陸として孤立していたがゆえに、多種多様で魅力的な固有種の動物が数多く生息するオーストラリア。
野生動物を専門とするフォトジャーナリストのダグ・ギムシーは、その広大な大地で暮らす生きものたちを追いながら、彼らの生態に及ぼす人間の破壊行動にも警鐘を鳴らし続けています。
そんなギムシーが、野生動物の保護に向けてたゆまぬ努力を続け、日々奮闘するスペシャリストたちの姿をカメラに捉えました。
ビッグイシュー・アイ:良原リエさん。台所にある野菜の根元や芯、種から“リボベジ”
台所にある野菜や果物をもう一度再生して食す“リボベジ(リボーン・ベジタブル/再生栽培)”を日常生活に取り入れている、音楽家の良原リエさん。
この秋に気軽に挑戦できるおすすめの野菜について話を聞きました。
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https://www.bigissue.jp/2022/09/24354/
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。
(※2020年4月1日より、価格を改定いたしました)