阪神ファンの母親の応援がうるさくて、プロ野球シーズンが憂うつです
熱狂的な阪神タイガースaファンの母親と2人暮らし。自室で持ち帰った仕事をすることがあるのですが、狭い我が家、TV観戦中の応援が筒抜け。しかも、「死ね」だの、「ブチ殺す」だの罵声はお下劣で、聞いていて不快。「大声で応援するのが唯一のストレス解消法」と、本人は言うものの、好き勝手なことをして言いたい放題の母にストレスがあるのが疑問で、ストレスがたまる一方の私です。
(女性/37歳/会社員)
僕の姉さんがギャンブル狂いの義兄さんから足を洗わせた話をしましょう。あの時は最初の子どもが生まれたばかりで、お金がかかる時期でした。姉さんは寅年生まれで、とても気が強い性格。なのに、何も言わなかった。
しかも一緒になってとことんギャンブルにつき合った。保険を解約してつくったお金も使い果たした時はじめて、「明日のお米を買うお金がないよ。どうしようか、お父さん」と言ったそう。
この一言で義兄さん、ようやく目が覚めてくれた。今はものすごくマジメよ(笑)。夢中になっている時って、「やめて」とか横でゴチャゴチャ言っても、火に油を注ぐか、けんかになるかがオチでしょ。大切なのは、お母さんに自分で気づいてもらうことなんです。
そこで、野球の試合が始まったら、娘さんは仕事の手を止めて、お母さんと一緒に騒いでください。突然、熱くなるとバレますから、ルールや選手の名前は1、2ヵ月かけて勉強して、じわりじわりと熱を上げていく作戦です。
応援する時は、お母さんに負けずに、ひどい言葉を大声で発していこう。そんな娘さんの姿に、お母さんはいくらなんでも、気づくはずです。そのちょっと冷静になった瞬間に、一言「わかった?ほどほどにせなあかんよ」と言ってあげましょう。これは効きますよ。
でもね僕、お母さんはホントはトラキチを装っているだけの気がしてる。
販売している時、僕に気づきながら、わざと見てないふりしてスーッと通り過ぎて行く人がいる。透明人間にされるのが一番イヤ。
娘さんも「うるさいな」と、イーッとしてるのに、お母さんのこと無視してない? 子どもが悪さをするのって、たいがい親にかまってほしいからでしょ?お母さんはね、娘さんにかまってもらいたくて、ワーワー騒いでいるように思えるんです。
これからもお母さんとは、長い年月を過ごしていくわけですから、仕事も大事だけど、たまにはお母さんと野球で一緒に息抜きしましょうよ。
(大阪/Hさん)
(THE BIG ISSUE JAPAN 第124号より)