こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」274号から、読みどころをピックアップいたします。


モデルをこなし、裕福なプレイボーイ役を演じ、防水シートで囲った住まいへ帰っていく

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今回、紹介するのは、ヴォーグ誌のモデルとして撮影をこなし、『SEX AND THE CITY』では裕福なプレイボーイ役、『メン・イン・ブラック3』ではエージェント役を演じたマーク・リーイ。

彼はこの6年間、1日の仕事が終わると、粋なイーストビレッジのアパートへ帰宅していきます。

そんな彼の家は、アパートの中ではなく、屋上にある防水シートで覆われた小さな「巣」。

そう、彼は「ホームレス」なのです。

マーク氏は大学卒業後、ヨーロッパでモデルの仕事をしていました。しかし、この世界は厳しく、トップモデルでも給料は格安。一方で、ニューヨークの賃貸価格は高騰を続けています。自分の夢を追いかけファッションの仕事を続けていくために、彼は野宿を始めました。

そんな彼のユニークな生き方を描いた映画『HOMME LESS』が今年9月に米国で公開されました。

「身なりのよさを演じている男」

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マーク・リーイは、自身の体験をこのように語ります。

僕は自分のことを「身なりのよさを演じている男」と呼んでいるよ。

僕たちは路上や地下鉄にホームレスの人たちがいることは知っているけど、実は多くのホームレスの人たちが身をひそめてるんだ。

カウチサーフィンや簡易宿泊所に住んでいる人たちがどれだけいると思う?僕は車で寝泊まりしている女性を知ってるよ。

長身で健康的な白人男性はホームレスだと思われにくいみたいだ。

午前2時に屋上を這っていても、誰も僕のことを怪しんだりしない。

ー野宿という決断に至るまでにはどういう状況があったのでしょうか。

自分のキャリアをモデル、俳優、写真家へと狭めていったことがおそらくの過ちだったと思う。

3つの職業が成功する率は極めてひくいからね。でも、今日の経済状況はかなり不安定だし、手頃な住宅も不足しているから、多くの人たちがギリギリの生活を送っている。

今は弁護士や会計士、または会社員かもしれないけど、数ヶ月後には僕のような状況に陥る可能性だって十分にある。

ーホームレスの人には犯罪や依存症の問題がついてまわることが多いです。そこから距離を取ることはできたのですか。

その2つの他に、心の病もあるよ。ただ、落ち込んだりすることは、時にいい兆候にもなりうる。

「もしかしたら、自分は生活スタイルを変える必要があるんじゃないか」ってメッセージかもしれないからだ。

僕も一時期は絶望を味わったよ。でもその時、成功のレシピとは程遠いが、生き抜くレシピを見つけたよ。

それからは、自分にいいことが起こるとは期待せず、流れに身をまかせることにしたんだ。

ー現在も人生に迷っていると思いますか。

『HOMME LESS』を作った後は、自分の仕事を追求するということに再びやりがいを感じられるようになった。もう人生には迷っていない。家へと向かう明るい兆しが少し見えてきたよ。

どうでしょうか。274号のマーク・リーイのインタビューを一部抜粋して紹介しました。


最新号では他にも、


・特集:味わう!”食の原点”

・リレーインタビュー:原 史奈さん

・オーストラリア:プフの刑務所。監房に閉じ込める考えは、時代遅れ

・ワンダフルライフ:セルフビルド、沢田マンション。なんでもあり、暮らしの楽しさ


などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!

 



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ビッグイシューについて

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。