2008年に福島県郡山市で開かれた多様な若者が集うコミュニティスペース「ぴーなっつ」。かつて、ぴーなっつに通い、ダイバーシティカップに参加するために新潟から足を運んだ青木さん。大会での思い出や今の取り組みを聞きました。

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ダイバーシティカップに出られたことが、自信につながった

―今回の大会に出ることになった経緯を教えて下さい。

自分は大学時代を福島県で過ごしていたんです。その当時、郡山市に若者が集うコミュニティスペース「ぴーなっつ」という場所ができて、学校外で多くの時間を過ごしていました。

その後、東日本大震災が起きて自分の住んでいる福島県の状況が大きく様変わりする中で、自分にも何かできないかと思い田村市の復興支援の仕事に就きました。

ただ、復興支援に関わる仕事はなかなか大変で体調を壊してしまい、紆余曲折あり今年3月に地元である新潟に戻ってゆっくりと静養することにしたんです。「ひきこもり」という言葉が該当するのか分かりませんが、人から連絡をもらえば返事はするけれど、自分からは連絡したり会いに行ったりするのができないような状況でした。

ただ、6月頃から少しずつ元気が出てきて、親しい友人など信頼のできる人に会うようになったんです。ちょうどその時期に、「ぴーなっつ」の創設に関わったNPO法人ビーンズふくしまの鈴木綾さんに「ダイバーシティカップ」のことを聞いて、外に出て人と関わりたくなっていたことと、綾さんが勧めてくれる場だったら信頼できると思い参加することにしました。

―試合はどうでしたか。

自分は中学高校とサッカー部で大学の2年までサークルでサッカーをしていたので、ある程度動ける自信はあったのですが、久しぶりに身体を動かすので、けっこう、きつかったです。(笑)  でも、「ぴーなっつ」を通じて出会ったメンバーと久しぶりに再会し、サッカーという今まで一緒にやったことのない形でチャレンジするのは楽しかったです。普段と違うメンバーの表情も見られましたし。(笑)

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―結果はどうでしたか。

まさかの準優勝です!正直、1点取れるか、1試合勝てるかという自信もなかったので、びっくりですし嬉しかったです。(笑)

ただ、これは自分の力やチームのメンバーだけで勝ったというよりは、うちのチームのプレーヤーが少ないので、イベント主催者のはせさんが、サッカーのできるボランティアの人を加えてくれて、助っ人プレーヤーが活躍してくれたことも大きかったです。でも、はじめて出会うボランティアの人を含めて、一緒にボールを追い、同じチームの仲間として試合できたのは、純粋に楽しかったです。1試合ず つ団結していくような感じもありました。

―試合以外でも印象に残っていることはありますか。

いくつかあります。1つは、自分たちのチームは遠方からの参加ということで、前日にオリンピックセンターで宿泊させてもらったんですが、その時に、「野武士ちゃんぷる」の大阪メンバーである大江さんと一緒に食事させてもらったんです。大江さんは以前にホームレスワールドカップに参加していてホームレス経験をしている方なんです。でも、ずっと駄洒落を言っていて「ホームレス」の人に対してもっていた先入観みたいなのが壊れました。「あ。この人、大阪のおじさんだって」。(笑)

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他には、試合後に他のチームの人と交流する機会があったんですが、一緒にサッカーをしていたこともあって初対面の人でもあまり緊張せずに話せました。みんな、いろんなことを抱えつつも頑張っているというのも刺激になりましたし、「自分こういった場所でも話せるようになってきたんだ」ってちょっと自信になりました。

―ダイバーシティカップ後に、新しいチャレンジをしていると聞きましたがどんなことをしているんですか。

これも、ダイバーシティカップを誘ってくれた鈴木綾さんの紹介で、北海道にある若者支援の団体で、農業や家の修理、草取りなどしています。ただ、いきなり全力で頑張ってしまうと反動がでてしまうのでそのバランスが難しいです。少しずつ新しいことにチャレンジしていけたらと思っています。

――第2回の大会があったら参加したいですか。

また参加したいですね。今回はチーム全員で盛り上がれて、とにかく楽しかったです。ただ体力的にしんどかったので、もう少し体力をつけたいです。また、サッカーを通じて様々な人と交流できればと思っています。

〇ダイバーシティカップの報告書(抜粋版)は下記からご覧いただけます。
http://www.bigissue.or.jp/activity/info_15103001.html





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