「景気がいい」と感じる人々がいる一方で、食べるのにも困っている貧困状態の人々も日本には一定数います。そんな人たちを支える民間の活動として、「子ども食堂」や「フードバンク」に関心を持つ人も増えてきました。

そこで今回は「地域」や「当事者」のニーズがわかる資料や、前から活動している先人のアドバイスとなるものを集めてみました。

「子ども食堂」に関心のある方へのオススメ資料・イベント

2014年頃から「子ども食堂」の活動が始まり、その数は報道によると現在300ヵ所以上になったといいます。

しかし、子ども食堂と一口に言っても、子どもの貧困を支えるための活動と思っている人たちもいれば、「地域の交流の場」と捉えている人もおり、いざ運営しようと思った時に意見の摩擦がおこることもあるそう。誰かを支えたいと思って始めたはずの活動、先人たちの知恵や体験談をきっかけによりよい活動になることもあると思い、オススメ資料・イベントを紹介します。

(1)子ども食堂ガイドライン(堺市)

堺市が2017年春に発行した「子ども食堂」のガイドラインです。
子ども食堂にはどのようなパターンがあるか、また、企画や運営、広報について、イラストや写真、図なども豊富に丁寧に説明しています。
子ども食堂の運営で困っていることがある人や、子ども食堂をこれから始めようとしている方にオススメです。(PDF、無料)
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子ども食堂ガイドライン


(2)ビッグイシュー276号特集:生まれる「子ども食堂」

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阿部彩さん(首都大学東京教授)へ、日本の子どもの貧困をなくすための方策についてインタビュー。また、貧困状態の子どもたちへの市民的サポートの一つとして各地に生まれつつある「子ども食堂」の現場を取材した号です。
https://www.bigissue.jp/backnumber/276/

そして、「フードバンク」は「子ども食堂」に食材を提供することも多く、食や貧困問題を考えるうえで切っても切れない関係にあります。

「フードバンク」や「フードドライブ」に関心のある方へのオススメ資料・イベント

(1)映画「0円キッチン」

世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されている。その重さは世界で毎年13億トン。「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」食材救出人のダーヴィドがヨーロッパ5カ国を巡る おいしく明るい”食”の旅路の映画。
自主上映会を開催して、仲間を見つけてみるのもいいかもしれません。



公式サイト:
http://unitedpeople.jp/wastecooking/

※上記映画の監督が、食の“もったいない”楽しく解決するため日本全国をキッチンカーで巡るロードムービー『MOTTAINAIキッチン』の制作でクラウドファンディング中です。
https://mottainai-motto.jp/project/detail/297

(2)ビッグイシュー321号特集:食SOS!フードバンクのいま

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手つかずで捨てられる食品(食品ロス)が年間600万トンを超える日本。米国発の「フードバンク」は、賞味期限の迫る食品を企業から引き取り、福祉施設や生活困窮者支援の団体、子ども食堂などに提供する市民活動。ビッグイシュー日本版321号で3つのフードバンクのユニークな活動を紹介しています。
https://www.bigissue.jp/backnumber/321/

3)イベント「第3回大阪ホームレス会議 ~食のセーフティネットのいま~」12/10

第1回、2回でそれぞれ200名近い来場者を迎えたビッグイシュー基金の「大阪ホームレス会議」。3回目となる今回は「食のセーフティネットのいま」をテーマにしたイベントを開催します。
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(第1回「大阪ホームレス会議」の様子)

第1部では、全国の生活に困窮する世帯からの相談を受け、「食料品や日用品の個別世帯送付」をしている「フードバンクかわさき」代表の高橋実生さんの基調講演をもとに、関西で「食」を通じた生活困窮者や子どもの支援に取り組む団体を迎えてパネルディスカッションを行います。また、共催の「認定NPO法人フードバンク関西」提供のお菓子とお茶を楽しむ休憩ののち、第2部では、会場の皆様とのトークセッションの時間を設けました。

子ども食堂、フードバンクの活動に興味のある方はぜひこの機会にインプット&交流していただければと思います。

【日時】2017年12月10日(日)14時~16時30分 (13時30分開場)
【場所】梅田センタービル16階 H会議室(大阪市北区中崎西2丁目4番12号)
【参加費】1,500円(お茶・お菓子付き/資料代を含む)
※『路上脱出・生活SOSガイド』を必要部数、お持ち帰り頂けます
【お申込み方法】申込みフォームより必要事項をご入力の上お申し込みください


【内容】
第1部 パネルディスカッション「食のセーフティネットのいま」
基調講演 「食料品の個別配達を通して見える貧困問題のいま」
      ――高橋実生さん (フードバンクかわさき 代表)

パネリスト
・炊き出し、フードバンク等を利用しているホームレス当事者
・浅葉めぐみさん (認定NPO法人フードバンク関西 理事長)
・古市邦人さん (NPO法人炊き出し志絆会 理事)
・川辺康子さん (にしなり☆こども食堂 代表)
~コーヒーブレイク――お茶とお菓子を楽しむ~

第2部 会場とのトークセッション
・参加市民を中心とするトークセッション

【共催】認定NPO法人ビッグイシュー基金/認定NPO法人フードバンク関西
お問い合わせ窓口:ビッグイシュー基金 大阪事務所(担当:高野)
TEL:06-6345-1517 E-Mail:info@bigissue.or.jp

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ビッグイシューについて

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。