10月1日発売の『ビッグイシュー日本版』、表紙は「スティーヴン・キング」、特集は「“あなた”と生態系をつなぐ“うんち”」

2022年10月1日発売のビッグイシュー日本版440号の紹介です。

表紙は「スティーヴン・キング」、特集は「“あなた”と生態系をつなぐ“うんち”」です。

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スペシャルインタビュー:スティーヴン・キング

“ホラーの帝王”とも呼ばれ、数多くの小説を世に送り出してきたスティーヴン・キング。今年9月には新著『Fairy Tale』が発売され、早々と映画化の企画も報じられました。同作では、孫たちに話を聞きながらソーシャルメディアについても執筆へ取り入れたそうです。英国のテレビ番組司会者のリチャード・オスマンがインタビューしました。

特集:“あなた”と生態系をつなぐ“うんち”

ヒトも含め、多くの生き物には、一本の消化管が走っていて、その両端に穴があります。一つは外から栄養分を取り入れ、消化・吸収するための「口」であり、もう一つの穴は肛門で、そこから要らなくなったものを“うんち”として排泄しています。
そんな“うんち”は、地球の生態系とも深くかかわっています。象徴的な例として、食べ物の少ない冬、チベット高原に棲むクチグロナキウサギは放牧されたヤクのうんちを、極地に棲むトナカイは渡り鳥のうんちを食します。
動物を捕獲せず“うんち”を用いた遺伝子分析などを取り入れて動物地理学を研究してきた増田隆一さん(北海道大学大学院教授)と、太古の生物が残した“うんち化石”から生物の食性や生態系を研究する古生物学者の泉賢太郎さん(千葉大学准教授)のお二人に、“うんち”をめぐる話を伺いました。
私たちはといえば、今、自らの“うんち”を下水処理し見えないものにしてしまいました。だからこそ、生物と“うんち”の不思議を知りたい。

国際:“ごみ”で演奏、ドイツ各地で公演『リサイクリング・コンチェルト』

ジャムの空き瓶やペットボトルなど、役目を終えた身近な素材を再利用して、複雑で美しい音楽を奏でるプロジェクトがドイツで進んでいます。作曲家グレゴール・A・マイアホーファーによる協奏曲『リサイクリング・コンチェルト』は“ごみ”を楽器に変えることで、身近な環境を捉え直すきっかけを提示します。

映画インタビュー:『暴力をめぐる対話』ダヴィッド・デュフレーヌ監督

フランスの「黄色いベスト運動」の最中に繰り広げられていた、警察によるデモ隊への暴力。それは民主主義社会において正当な行為と言えるものなのか。立場の異なる24人の対話を通してその問いを浮かび上がらせたデュフレーヌ監督にインタビュー。

ふくしまから:甲状腺がん患った若者たち、原告となって東電を提訴

2011年の原発事故当時、県内在住だった当時6歳から16歳の6人が東電に総額6億1600万円の支払いを求める訴えを起こしました。この「311子ども甲状腺がん裁判」の弁護団長を務める井戸謙一弁護士に、提訴の経緯や原告となった甲状腺がんの若者たちが置かれている状況について話を聞きました。

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ビッグイシュー日本版』440号