何でもかんでも教えてくれる上司に疲れています。
直属の上司は僕が何も知らないと思い込んでいて、とてもうれしそうな顔をして何でもかんでも自慢げに教えてくれます。黙って聞いていますが、本当は少し疲れています。以前、僕が上司の知らないことを説明したのですが、かなり気分を害したようすで、それ以来できるだけ上司に聞くようにしています。僕は今後も知らないふりを続けるべきでしょうか?
(30代/男性)
わしは23歳のときからずっと日雇いだから。会社に勤めたことはないです。全国の建築現場に行ったよ。もともとはすぐカッとくるほうだったけどな、現場では年下でも長い人が先輩。いろんな人がおるから、聞き役にもなり、言わなあかんことは言えるようになったな。
あとは監督。言われて納得のいかないことは、1回か2回は聞いて確認するんだよ。でもそれでも違うことをいったら「こうちゃいますか?」って聞く。たいていの場合は納得してくれたな。同僚と喧嘩してやめちゃった現場もあるけど、なんで喧嘩したのか、今となっては思い出せんよ。
50代まではなんとか楽しかったけど、バブルがはじけて生活が苦しくなってな。55歳すぎたら日雇いの仕事はないよ。
ビッグイシュー始めるまでは本を拾うのを一年くらいしおったんだ。夜中から朝まで歩いて15冊~20冊拾って、1000円になるかならんかだよ。足はぼろぼろになるしな。
今は楽しいよ。働くという気持ちがつながってきてる。毎日自分の売り場に立ってだな、どうして早く売ろうかとか、明日はどうして売ったろうとか考えるんだよ。
日雇いはその日払いだし、ずっとこの現場でやっていくって意識を持ったことがなかった。今まではそれでやりっぱなしだからな。ふんどしを締めてくれる人がおらんかったからな。ハハハ。
今はビッグイシューのスタッフがいて、仕事のこととかお金のこととか一緒に考えてくれるだろ?
ぜんぜん違う。
この人も、もっと上司ともっと話してみたらどうかな。まあ、それでどうしてもだめなら、違う上司を見つけるのもひとつの方法だな。
わしは今までやりたいほうだいしてきたけど、一人で立ってゆくのは大変だよ。
わしもずっと聞いているのはおっくうでだめなほうだけどな、いろいろと言ってくれる人がいるのは心強いよ。これはほんと、そう思っとるよ。
(東京・Y)