B型は、何をやっても長続きしないのでしょうか?
子どもの頃から新しいもの好き。おけいこごとを一通りやって、大人になってからも英語に韓国語、ダンス、アロマテラピー、パン作りなど、何でもチャレンジする行動力はあるのですが、どれも長続きしません。友人に相談すると、「あなたは、B型だから仕方ない」って言われるのですが、やっぱりB型って飽きっぽいものなのでしょうか?
(42歳/女性/派遣社員)
日本人って、ほんとに血液型が好き。今も、血液型別の『自分の説明書』とかいう本がものすごく売れているじゃないですか。僕は、ぜんぜん信じてないんです、血液型占いのようなもの。なんか、血液型を逃げ道にしているみたいで嫌なんです。
僕の場合、実は3年前にたまたま献血車で調べてもらってA型と言われるまで、てっきりB型だとばかり思い込んでいたんですよ。子どもの頃は、A型って知っていたはずなんですよ。それなのに、いつのまにか40年近くもずっとB型だと思って過ごしてきた。びっくりしたよ。
部屋を片づけるのがすごく苦手だったり、根気がなかったりするので、知らないうちに「B型だ」と自分に言い訳していたのかもしれないですね。改めてA型だと判定されると、今度は「そういえば、A型っぽいな」って思うこともたくさんあったりしてね。いい加減なもんですよ、人間って。そんなことで、これまで自分の可能性を狭めていたのだとしたら、もったいないことしたなと思う。
「長続きしない」というのは、別に悲観することじゃないと思うな。だって、いろいろなことにチャレンジしていれば、それが一生に一回の転機にハマるかもしれないでしょ。いろんなことに興味があってチャレンジするのは、すごくイイこと。
ほら、よく演歌歌手とかでも、いろんな職業を経験して、歌手として花開いたりしてる人もいるもんね。
そういえば、八代亜紀なんて、ものすごく多趣味ですよ。歌だけじゃなく、絵画で二科展に出展したり、陶芸にチャレンジしたりして、いろんな才能を発揮してる。
彼女の血液型は知らないけど、もしB型だったらおもしろいよね。B型が飽きっぽいというのは、やっぱり迷信だったということになるから。少なくとも才能を発揮できる人は、血液型とかそういうのをまったく信じていない人、なんじゃないかな。
長続きしないと悲観せず、今は本当に自分が好きなものに出合うステップだって考えたらどうかな。
「自分には何かあるはず」。そう思って生きた方が楽しくなるしね。
(大阪/I)
(THE BIG ISSUE JAPAN 第106号より)