本日はこれから関西学院大学のソーシャル・アントレプレナーの特別講義で、ビッグイシューの販売者さんも出演の出張授業です! pic.twitter.com/b8X0f5O9HU — The Big Issue Japan (@BIG_ISSUE_Japan) 2017年4月26日 まずはビッグイシューのビジネスモデルについて吉田からご説明。 そして、「なぜホームレス状態の人にビッグイシューのような自立支援が必要なのか」という理由を身近な例を挙げて解説しました。 たとえば、「コンビニの従業員募集」などといった求人はたくさんありますね。 たとえば
起業前にあらゆる人に反対されたという、「ビッグイシューが失敗すると言われた理由(四重苦)」は以下の通りです。 1.若者の活字離れ、もはや雑誌の時代は終わった それぞれ、「確かにそうかも…」と思ってしまいそうなのですが、佐野代表の考えは違っていました。 と、一般に言われることとは視点を変えて反論し、なんとか創刊にこぎつけました。 また、社会起業をめざす若者たちへのメッセージとして、佐野代表の言葉を紹介。 続いて西宮北口でビッグイシューを販売している近藤さんも、販売サポートスタッフとの掛け合いの形でお話させていただきました。
299号(特集:ガールズサポートのいま) ガールズサポートの特集を読みました。社会的起業に興味が今まであったけれど、こういう特集で話している人たちの”人のことを考え抜いている” 、”ないものは作る”という熱意がすごいな…とビックリしました。 広告スポンサーがいないからタブーがいない、ということなのか、ギャンブル障害のようなことも詳しく書かれていて、すごくよくわかった。新聞などよりわかりやすく社会課題について解説してくれている。 いろんな国内の社会的企業や団体を調べているつもりだったけど、ぜんぜん知らないところも掲載されていて面白かった。社会課題を切り口に団体を紹介していて、普通の雑誌なら小さな扱いになりかねないようなものも深く掘り下げていて、今まで思っていたのと違う内容だった。 といった、それぞれの関心に合わせた様々な感想が寄せられました。 なかには「有名セレブにこんなに表紙に出てもらったらコストがかかりすぎて経営を圧迫しないのか」といった疑問もありました。 様々な意見が出てきて終了時間となりましたが、授業の後も有志の何人かが集まり、質疑応答の時間をとりました。近藤さんの考えや状況や、社会的企業の経営、マーケティングなど多岐にわたったお話となりました。 最後には参加した学生さんの一人から、スタッフへ「今日は関学生でよかったと思いました!」という感想も。ソーシャル・アントレプレナーへの道の何かしらの参考になったならうれしい限りです。 ビッグイシュー出張講義承ります。 ビッグイシューでは、高校・大学その他の団体に向けてこのような講義を提供しています。 ▼ビッグイシューの講演・講義 講義でご紹介した書籍
ビッグイシュー販売者の近藤さん、そして4月からビッグイシューのインターンを始めたばかりの木島さんも一緒です。(木島さんは
ビッグイシューのビジネスモデル:「ホームレス状態の人をビジネスパートナーに、路上で雑誌を販売してもらう」
ホームレスの自立支援のためにやっている事業であること、10冊をまず無料提供し、それを元手に販売者には1冊350円の雑誌を170円で仕入れていただき、1冊売れると180円が販売者の収入になることなどをお伝えしました。
ホームレス状態でいるくらいなら、そこに応募したらいいのではないかと思われがちですが、様々な制限があるんです。
1. 年齢制限に引っかかることが多い(35歳までなどの求人が多い)
2. 履歴書に書く電話番号や住所を持っていないので審査を通りにくい
3. 電話番号や住所がなくてもよいという場合に必要な「保証人」がいない場合が多い
4. 採用になったとしても、働いてからお給料を受け取るまでのタイムラグが長く、食べるのにも困ってしまう
といった、自分ではどうしようもない社会の仕組みのせいといったこともあるんです。
そのうえで、ホームレス問題というやっかいな問題に取り組む人がほかにいなかったので、自分がやるしかないと思った…というビッグイシュー日本を起業した佐野代表からのメッセージや、「99%ではなく、100%失敗すると言われた」なかで、弱点をどう強みに変えていったのかというエピソードを話しました。
2. すでに情報はタダの時代
3. 路上で雑誌を売り買いする習慣がない
4. ホームレスからわざわざ買わない
「1.若者の活字離れ、もはや雑誌の時代は終わった」
→ 活字はまだ生きている。
若者が意思疎通で活字を使い続ける限り、必ず、雑誌が生き残る道はあるはずだ。
「2.すでに情報はタダの時代」
→「タブーの無い雑誌」を目指す。
タダの情報は広告がついていて、書きたいことが書けない。
「3.路上で雑誌を売り買いする習慣がない」
→ 「生きた書店」は強み。
大型書店では埋もれてしまうが、路上販売なら人目に付き、しかも売り込んでくれる。
「4.ホームレスからわざわざ買わない」
→ ホームレスの人たちは最高のパートナー。
ホームレスの人たちは生きるために情熱をもってビッグイシューを販売してくれる。
(その結果、13年続いた事業が販売者にもたらした収入は10億円以上にのぼります)
※起業前の反対されたエピソードや、どのように起業していったのか、という話は佐野代表の「社会を変える仕事をしよう ビッグイシュー 10年続けてわかった大事なこと」という本に詳しいので、よろしければご覧ください。
ひとつずつ頷く学生さん。特に「ほかにその仕事をやっている人がいるならば、それはその人に任せてしまえばいい」というメッセージに感心している学生さんもいるようでした。ビッグイシューのビジネスパートナーである、ホームレス状態の近藤さんの話
※近藤さんのお話した内容は「
学生の皆さんからは以下のような感想がありました。
261号(特集:ギャンブル障害 ― 人間破壊に至る病)
259号(特集:20代、生き方としての社会的起業)
※ビッグイシューは、ストリートペーパーの国際ネットワークに参加しており、互いに記事を融通していることと、こういったストリートペーパーの趣旨に賛同してくださる海外セレブたちは、無料または格安のチャリティ価格で登場してくださることもあり、表紙が経営を圧迫しているということはありません。
日本の貧困問題、社会的排除の問題や包摂の必要性、社会的企業、ソーシャル・アントレプレナー、セルフヘルプ、若者の自己肯定感、ホームレス問題についてなど、様々なテーマに合わせてアレンジが可能です。
高校生には50分、大学生には90分講義、またはシリーズでの講義や各種ワークショップなども可能です。ご興味のある方はぜひビッグイシュー日本またはビッグイシュー基金までお問い合わせください。
https://www.bigissue.jp/how_to_support/program/seminner/
「起業の3つの条件とは何か?」関西学院大学へビッグイシューがソーシャル・アントレプレナーの出張授業
ビッグイシューでは、ホームレス問題や活動の理解を深めるため、高校や大学などで講義をさせていただくことがあります。
今回は関西学院大学人間福祉学部社会起業学科の山本教授のお招きで、ソーシャル・アントレプレナーの授業の題材としてビッグイシューについての出張講義をいたしました。